2014 沢田研二 音楽劇 悪名~The Badboys Return ! 
最終公演 札幌編

東京~札幌 全34公演日程

<東京公演3.27~4.8>
<小倉公演4.11~4.13>
<広島公演4.23~4.24>
<栃木公演4.26~4.27>
<名古屋公演5.16~5.18>
<札幌公演5.23~5.24>


5月23日(金)曇り             札幌教育文化会館  一日目 夜の部 -13(33)
18:00~20:40

後から追加の栃木のつぎが札幌の予定だったのに、
ついつい乾杯のお誘いに急遽の名古屋の朝やん鑑賞したりして、ちっとも計画性がないのも
気分があがったりさがったりな5月だから?
何はともあれ前日の夜に決断して実行できるのも、まだまだ瞬発力が残ってるってことだから
いい傾向と終わってから言い訳をつけたり

そんなこんなでいつものライヴの札幌行きだから?
観光もする予定じゃなく、飛行機に乗ったら、あれこれで、天候も悪くないのに30分遅れで飛び立って
つぎの時間が走ることになったり、走らないで済むように もっと早い時間のにすればよかったと
後悔もしつつ、飛行機の時間を決めるころは、耳のことでたいへんな日々だったから
ちっともちゃんとした行程表も作らず

何はともあれ、地下鉄降りたら信号も青青とスムーズに
そしていつもの場所でピンクのお花に遭遇、変わったカタチ、なんだろなんて
とりあえずパチリして、お花は未熟もんなので、ちっとも名前までたどりつかなくて
5月の札幌は初めてなのに、何の下調べもすることなく
まして札幌の音楽劇は一度来たきり、ライヴで来たときに衝動買いしたチケットで追加鑑賞

そんなこんなの2011年から三年目に
音楽劇の最終公演ってことで、それならってJulieからのお誘いに昨年約束して
今年になってJULIEの文字ついたブルーの封筒で届いたチケットは
衝動買いしたチケットと似たような座席で観ることになったからチケットを見た瞬間に
三年前の出来事が思い出されて

Julieと同じ場所にいて体験した2011年3.11から1ヶ月もたたない
まだ根雪が積もってる4月9日と10日に観劇して 
それから後に、この会場に足を運ぶことなく時が過ぎて、大千穐楽だからってことで
昨年のザ・タイガース2013 土下座Julieの思い出以来の札幌へ

三年ぶりに同じ列、あのときとふたつづれた場所に着席して
知ってるひとの背中は前方のあっちやそっちにみつけられるのに、周辺には?
あら三年前と同じでぽつん。。。。
三年前は私と同じ衝動買いのひとと並んで札幌のひとだったかなぁ
桜はまだまだ先なのなんておしゃべりしたっけ

そうこうしているうちに座席もうまってきて、隣のひとがJULIEの文字ついた封筒持っていたので
話しかけたら釧路からって、北海道の地図が頭に浮かんでも位置も思い出せずに
北海道は、何にも知らなくって、でも北海道のひとと並んで鑑賞、三年前と同じってことで
おっきな大地、移動するのもたいへんだから、Julieが北海道に来るときだけみたいだけど
若い頃は、北海道から移動してJulie鑑賞もしていたみたい
それだけでなんだかうれしいじゃん、初めての角刈り鑑賞だから見てのお楽しみってことで
あれこれ語らず、自分のことも語らずとりあえず、1回目のひとと並んでの鑑賞だから、新鮮な気持ちで
早めに着席だから、いつものように舞台の天井の高さや緞帳などみつめて
緞帳がずいぶん高いところまであって、白樺の林に 葉っぱみたいなカタチの緑がぽつんと真っ直ぐに
あの緑はどんな意味合い?木漏れ日みたいにも思えるけれど、みつめるひとの思いでそれぞれに

そんなこんなしているうちに聴き慣れた和の音楽 まだ客電が消える前に踏切の音
しばらくしてから緞帳が上がったかなぁ、名古屋のときと違った?


一幕
<お絹との再会>
踏切のそばで 復員兵の朝吉とお絹の再会の場面
幕が上がったら、センター奥にいる朝やんの足元が見えないじゃん
前に通路があるので、舞台からの距離があるし、斜めからの鑑賞
たくさんのひとの背中っていうより頭越しの眺め
舞台が低いから前方席のひとは、舞台が見渡せて、多分いろんな印も見えそうかなぁ
フラットな座席だから、残念ながらJulieの足元も、土下座しているお絹さんはどこに?
そんな眺めだから 朝やんの幽霊じゃなく足もちゃんとついてるってセリフに
どこに?なんてココロの中でして
斜め方向に、ちょっぴり背中越しの隙間、そこの位置だけは舞台が見えて
でもそこは、立つ場面じゃなく、ゲートル巻いた戦地帰りの逞しい足は。。。。
舞台の奥に移動したときだったかなぁ

戦地にいても、自分のことを待ちかねてるお絹のために死んだらいかん、生きて帰らなあかんと
いろんなことをくぐり抜けて無事に帰ってきた朝吉だったから
再会したお絹に一緒に八尾に帰ろうって

帰らぬひとと思い込み、ひとの妻になって子供もいることを告げるお絹に
倒れ込むほどのショックを受ける朝吉がかくれんぼしちゃいそう
立ち上がってほっとして
やっと再会できた喜びと どん底の気持ち
上がったり下がったりな朝吉のココロの状態なのに野次馬が集まってきて、
お騒がせして、すんまへんみたいに、あっちにこっちに軽く頭を下げて
朝やん 声が大きいから 何事かと野次馬がいっぱいになっちゃったのね

どうにもおさまらないココロの沸騰を、しろくまさんモードで 早歩きであっちへこっちへうろうろ
どすんどすんと、靴の音が朝吉のココロの響きみたい
そのたびにゆれる 腰に下げた手ぬぐいが更に朝やんの気持ちをなぞって 

朝吉が血判まで押したふたりの絆のような証文
朝やんたら 初めての夜に わいがお前に書かせた。。。
確か、お絹が 朝やんに書かかせたんだよね 
何回も見てるひとは 最後の結末を知ってるから 違うわなんて思うけれど

それはそれとして、お絹がその証文は、空襲で焼けたと
元女房に、なんともつれない嘘をつかれ、またもや落ち込み
この日の朝やん、ふんだりけったりな最悪の日だったようで、
それでもひとの女房になったお絹が幸せかどうか気になったりして
元女房のシアワセって言葉に それなら、もう会わへんと ふんぎりをつけたはずが。。。。

愛しいまぁるいカーブの朝やん、やり切れないねぇ 哀しいねぇ
って観るたびに 同情しちゃう場面
女子の気持ち、それぞれだから、お絹さんの気持ちが、どうにも理解できなくって。。。。
でも、こういう女子にココロが惹かれて行く男子も多く
朝やんは、そんなタイプなのねきっと


<Badboysの歌とダンス>
Badboy達のケンカする円陣な風景も、やっぱり足元はかくれんぼ
そんなこんなしているうちに、復員兵のお姿から着流しに変身しているJulie
靴を脱いでゲートル外して、コート脱いで上着脱いでシャツとズボン脱いで
さらしとパッチは最初からつけているだろうから着流しを羽織って兵児帯しめて
雪駄をはいて、Julieのお着替えは上手袖で、高速お着替えなのね
カズさんの足元にいる照明、いろんな方向に向いたり
斜め鑑賞は、そんなに眩しさを感じることなく
カズさんのかき鳴らすギターの響き、そこへさっそうと登場する八尾の朝吉のはずが、役者さんにすっぽりかくれんぼで しばし角刈りJulieはお預け
朝やんの歌声、名古屋よりは少しボリューム上がったかなぁ
舞台前面に進んで、Badboyたち、しゃがんで客席にガンとばし
朝やんのそんなお姿の横顔みつめて
名古屋から5日経っての角刈り、少し伸びたような
神奈川新聞のJulieの写真と比較したってわからずな角刈りだけど
程よい距離の斜めからみつめた角刈り、なんだかラインが見えて
あとで、目の前に来たらじっくり観察しよ

朝やんのテーマソングも 初日は びっくりつづきで印象にも残らずだったけれど
13回も重ねて、メロディーもたっぷり身体に染み込んで
歌詞は 最後の部分だけは しっかり

♪あいつ ごっつい ええ男・・・
地上一の男やで・・・
悪名さらして 生きて 生きて 生きて けつかんねぇ・・・
エンディングのシャウトがたまらないなんて思い出したのは2回目鑑賞のときからだったかなぁ


<びっくりぜんざい屋>
清次とともに朝やん入店し、ボートレースで勝ったからと懐からお照に祝儀を渡す朝やん
今夜は、朝やんの懐から すっとでたがらない祝儀袋だったかな
それから店内をながめる朝やん

テーブル席に座って朝やんの脚の組み方が右脚だったか
着物の裾は見えたら恥ずかしいもんってことで包み隠して
左脚を膝の上にしてくれたら あのホクロが見えるのになんて距離が近くないからいいんだけど

ぜんざいを注文するときは、浪花節でも歌いそうな渋い声だったけれど
名古屋より喉が少し回復したみたいでほっと
子分の清次に堅気になるように説経をするときは朝やんの声で
名前が売れても、ただの悪名だから 情けないって親分だけど
怒りん坊の親分も スィーツがでてきたら、 しばしおとなしくなって
朝やん、さっそくお椀を持って、箸は左から右手にかわって
名古屋最終日も左かと思ったけれど、なんせ二日酔いと距離も遠かったら 記憶が曖昧
右手でお箸を細やかに動かせて美味しい表現の背中だけみつめて

そんな朝やんたちの近くのテーブル席に
本を読みながら 静かにブラックコーヒーを飲むお客さん
親分と子分の会話が面白くて手がふれてコーヒーカップが転んじゃって
ソーサーにこぼれたコーヒーをカップに戻したり
実に細やかな演技の有馬さんでした

日本酒を一升瓶からなみなみついでもらって 受け皿にこぼれたお酒を
グラスに戻す漫画家のあらまゆうじを思いだし
来年は スィーツ派から お酒をこよなく愛する主人公を演じるJulieだったっけ

ぜんざい屋から帰るそんなお客さんに 
栃木で色白の角刈りな親分に、ふたつも「またどう~ぞ」って言ってもらったから
朝やん経由で、びっくりぜんざいに予約もしていないのに、
突然名古屋のびっくりぜんざいに行っちゃったひともいて

札幌は虎ぞうバージョンンの「また どうぞ」だったから
そんなコワイ声だったら また来てくれないって子分の清次が言ってたけど

朝やんのお椀の中、どんだけぜんざい入ってるんだろ
食べても食べても減らないみたいで 高速な箸さばきで 美味しいねって表現の連続


すず子とオカマのお銀登場
お銀さん、色白の親分がお気に入りだから 横にぴたっとくっついて

飛田から逃げてきたすず子
靴下きっちり三つ折りが視界不良で見えずで残念
だから 髪をふたつに結んで俯き加減な表情で、あどけない18歳を感じ取って
音楽劇では初めて登場の役者さんだけど、着物の裾をちらっとしたり 
歳を重ねたら、どんな女優さんになるのかなぁなんて思ったり

福原一家の子分たち Badboyトリオが登場
トリオの兄貴分、すず子をリリーとして働かせていたのは
「リリーは髪の先まで金で買われた「か・だ・ら」なんやって これは定番だったのね
どっかの街では「か・だ・ら」をリピートする朝やんだったけれど
もうあきちゃったみたいで スルーして

そんな朝やん、自分の存在をまだ知らないトリオの兄貴分が
店内で騒ぎを起こして引き下がらないから
懐の中に隠したエアーピストルでBadboyトリオを威嚇して
ドスをとりあげる朝やん、ドスを返すときのトリオそれぞれの表情が面白い
懐に包み隠した朝やんの指先、はしっぱなBadboyには威力を発揮して
すず子のことは、なんなくクリアして

この場面、エアーピストルの背中越しは、たった一度きりで、
着流し越しのグーと人差し指方向が多かった
原作本を読んでいて、エアーピストルで びびっちゃう悪いやつらってどんなだろうって
あれこれ思い描いていたけれど、ずいぶん面白い悪いやつらに仕上がって

朝吉親分の活躍ぶりに、更にのお銀だから
お銀の手を気色悪いと冷たくはらいのける朝やんの真っ白い指先や
つめた~い眼差しみつめ、つれなくされて嬉しそうなお銀さんもみつめ
お銀さんの時代に合わないピカピカのルージュが更に可笑しく
白魚じゃなく ごっつい指先をすり合わせる仕草がいっつも可笑しくて 

困ってる女子がいたらほおっておけない性分の朝やん
すず子の故郷が因島とわかり、昔、あれこれでお世話になった女親分のところへ
すず子のお願いをしようと一緒に因島へ旅立つ
子分の清次は、寂しくお留守番


<因島の浜辺>
場面かわって浜辺を歩く朝やんと女親分の麻生イト
ときおり波の音だけが聴こえて、女親分に、すず子のことをお願いする朝やん
頭を下げるお姿をまっすぐみつめて、毎回思うけれど頭を下げる役が似合うJulie
ざぶんと打ち寄せる大きな波に おとっとと、あとずさりして
波と戯れる朝やんと女親分
栃木では波の泡と戯れた朝やんの雪駄、名古屋は大きな波がひいていくときに朝やんの雪駄が波乗りして、今夜も波乗りの雪駄だったけれど
残念ながらひとの背中越しでかくれんぼで残念
ちょびっとの隙間から右足だけがちらっと見えただけ
周辺の初めて鑑賞のひとは、見えない左足に何かを想像できたかなぁ
1階席半分より後方から段々になってる造りだから仕方ないけれど、お芝居は演じるひとの足元まで見えないとね、サイドの高台の段々で鑑賞したら見晴らしよかったかもなんて思ったり

<波に問う朝吉の歌>
アコースティックギターの響きで歌う朝やん、
喉は名古屋最終日より、だいぶ回復していたようだけど まだ完全じゃないみたい
私だけの感想だけど

♪寄せては返す瀬戸内の 波に問うてはみたものの・・・
♪ひたすらに まっすぐに 見つめあったあの夜のこと・・・

幻のお絹に問う朝やん
「わいのこと嫌いか」 「好き!」
朝やんとお絹の会話で 最初の場面にでてきた「証文」
お絹が朝吉に書かせたことが判明する、何度も見てるひとだけしか気がつかないかもね

「お絹~」って客席の遠くをみつめて叫ぶ朝やんを斜めからみつめて
ざぶんと大きな波の音とともに暗転の中、下手袖のカーテンに向かう背中をみつめて

<お絹さんの歌>
アコースティックギターと鉄琴(グロッケン)の音で
朝吉の面影を抱いて歌うお絹さんをまっすぐみつめて
お絹さんの髪をいじる癖があったり、寝言で呼んだり
そんな遠い昔の朝やんなど思い描き、行き場のない朝吉の思い出ばかり


<お絹とたつぞうの部屋>
お絹とたつぞうの暮らし

場面転換の演奏

<エアータクシー>
東京の最終日以来二度目の位置での鑑賞だけれど
舞台にはタクシーの色とカタチが映っているだろうけれど、ひとの背中でまったく確認できずで残念
名古屋最終日には、段々の後方だったのに、あの白魚指先がかくれんぼで、すご~く残念で
今夜は?なんて心配もしつつ、エアー椅子に座って新聞を読む運転手さんみつめ

そこへ上手から登場する朝やん、そのときだったかな緑の照明があたったのは
タクシーの窓ガラスをとんとんとノックして、Badboyが遊ぶところに連れてってよと
着物の袖から紙幣をとりだしチップを渡そうと
指をなめなめお金を数える仕草は定番にした朝やん、照明に照らされ白魚指先新鮮に
六甲まで連れていってくれる運転手さん
朝やん、「なんやこれ?」って、びっくりタクシーに、これはどう乗るの?って表情して

朝やんの角刈りに緑の照明があたって角刈りもイキイキ

角刈り観察開始
左側からみつめたら、少し伸びた毛先に分け目をつけてラインが入って
自分で櫛とドライヤーでセットしたのかなぁ
その付近に 尖った三日月みたいなラインも見えて
孔雀の間でJulieが教えてくれた小学生のときにできた傷痕って このことだったのね
小学校のときに転んでできた傷痕は右手だけだと思っていたのに
65歳にして初めての告白だった?
私は急遽参加することになったその日に初めて聴いたけれど
その日は兵児帯の結び目の方からの鑑賞で 確認できずだったから 札幌で初めてみつけて
舞台から、そんなに近くでもなくだったから Julieの告白を聴いていなければ
尖った三日月のカタチもみつけられず知らないままだったかも 
Julieの身体の傷痕は ふたつ?
もうすぐJulieよりひとつ増えちゃうなぁ
それはそれとして札幌の舞台に話を戻して

運転手さん、どうやって乗るのかわからない朝やんに、このへんの事情を察してと
緑の照明があたって車のカタチができているであろう周辺をぐるっとして
名古屋では「よいしょ」の言葉もついたのに
初めてのひとも多いからシンプルバージョンで
「ドアは自分で閉めて」「シートベルトはしっかりと?」と
名古屋最終日に、かくれんぼだった白魚指先だったけれど、
留め金がなかなかカチっとならない表現もして白魚指先を長くお披露目してくれて うれしい限り
この時代シートベルトはないからと、運転手さん
「ほんま?」ってびっくりする朝やん、しゅるしゅるの擬音は無しで、指先をひらひらさせて
シートベルトが外される瞬間を表現する朝やん
ひらひらさせた指先に緑の照明があたって白魚指先、ほんとイキイキして

ひとり遊びが好きなお客さんに、もうエアー椅子が限界だからマキでお願いしますって
朝やん、広沢虎造みたいな渋~い声でGOサインだしたのに おいてけぼり
エアー椅子のまま、片足で、右手だかを差し出して待って~な朝やん
いつもすぐに暗転になっちゃって、もったいないだったけれど
そんな可愛いお姿、いつもよりちょっぴり長くお披露目してくれてラッキー♪
片足で どん どんって動き出す朝やんに「よいしょ よいしょ」ってココロの中でしたりして
Julieって、白魚指先と色白な素足を使ってパントマイムだけでもライヴができそう


<お照と清次&Badboyトリオ>
繁華街でサンドイッチマンをする清次、びっくりぜんざいだっせ~&そんなお姿ダッセーだったり
急遽の名古屋で舞台天井から吊ってあるいろんな看板が何か言いたげ?にゆら~り ゆら~り
ゆれていたけれど 札幌は揺れることなく、看板見上げて、赤いハートは ずぅっと向こうねだったり

お照と清次が歌う「朝吉&清次の歌」
八尾で生まれ育った朝吉親分は曲がったことが大嫌いで
悪には強いのに なぜか女子には弱いんだって


<因島の賭場>
薄暗い豆電球の下、盆茣蓙に群がるBadboyたちを背中越しにみつめて
だから、ついつい目に映るのは豆電球の傘 最初のころより布みたいな覆いが大きくなって
暗がりの中で、たつぞうさんしか確認できず、色白の朝やんは想像の中にいて
待ったらんかいと もめ事を収めようとする朝やん、ようやくお姿見せてくれて
河内の朝吉親分とは知らずに、朝やんに向かっていく中盆の指先、
いつもより力が入って見えたのは有馬さん贔屓だからかな
頭に斜めに結んだ手ぬぐいも、格好もバカボンのパパみたいに見えるのは私だけ?
朝やんに、簡単にやられちゃう有馬さんが、ほんと可愛くて可笑しくて


<朝吉とたつぞう>
暗転の中、太鼓の響きとともに上手から登場する朝やんとたつぞうさん
名古屋では顔だけに下手方向から照明があたって、なんともカッコいい登場のふたりだったけれど
上手方向からみつめたら、下手方向の照明があんまり感じとれずだったかなぁ
舞台袖にいる照明にもよるのかなぁ?
見る方向、会場によって同じ場面でも、見え方があれこれ違って

河内弁と長崎弁の会話 お絹さんの夫とわかっての朝やんの心配に
あんまり力込めて会話すると喉に悪いのに。。。。なんてついつい
名古屋よりちょっぴり回復したみたいだから、明日もあるから セーブしたらいいのに
やっぱり千穐楽前夜は、ついつい力が入っちゃうのも 哀しいサガかしら?

長崎弁で、半年ぼっちの残されたイノチを告白するたつぞうさん、切ないねぇってして
お絹のために危険な仕事をしようとする哀れなたつぞうさんを
本気で叱る熱い思いの朝やんに そうだねぇって
たつぞうに持っているお金全部あげて、立ち去ろうとする朝やん
名前を訊かれ、モートルの貞と嘘をつく
朝吉の噂を語るたつぞうに、「男の中の男って言われ」 嬉しい表情の可愛い朝やん
それなのに、声も表情も渋く決めて、そんな大した男じゃないと言いつつ
褒められて嬉しいから、琴糸を大事にしてと、足をクロスなどして余韻を残しつつ、その場を去る


<シルクハットの親分と福原の元締登場>


<朝吉の♪忘れなあかん>
カズさんのうねるギターのイントロで上手の一番奥のカーテンから登場の朝やん 
Julieだけのためにある舞台のスクランブル交差点を斜めにすすみながら歌いだし
下手側で歌う朝やん、立ち止まる位置が会場の舞台の幅によって、あれこれ違って
名古屋でみつけた舞台に映るパープルの照明
残念ながら、私の席からはJulieの足元が視界不良で舞台に映るパープル色の照明は感じとれず
フェンスの向こうでうねるギターを奏でるカズさんに舞台天井から斜めにパープルの光りが射して

客席の遠くをまっすぐみつめる視線で歌う朝やん

・・・・
♪どうやら このへんが ええしおどきやで
思いきらなあかん 思いきらなあかん
忘れなあかん   ah・・・


名古屋で魅せてくれた指先は 懐に隠したまま歌って
ぷいっと背中を見せながら 舞台奥へ進んで
こっちを振り返って 懐から ちらっと指先をみせて 顎のあたりをなぞる人差し指と親指
人差指は くちびるにも そっとふれていたような 細かい技が光る朝やん
名古屋より技がぷらすされて

♪二度と 逢われへん ふたりやさかい
瞼の裏を遠ざかる・・・
お前の背中にGoodbye・・・



それなのに、つれない素振りでくるっと向きをかえ背中を魅せながら舞台奥に歩を進め、
パープルに染まっているであろうJulieのためだけにあるスクランブル交差点を斜め方向に
むかってずんずん歌いながら上手方向へ
すみっこまで歩を進めることなく 途中でとまり まっすぐみつめて歌う朝やん

♪20歳の俺には できすぎた女やった・・・
どうにも こみあげる涙をこらえて


名古屋とは違って 腕組みした格好で 
♪思いきらなあかん・・・

♪思いきらなあかん 忘れなあかん・・・ah

♪二度と 戻らへん 旅路やさかい
眠ったふりで泣いている

最後は 手を兵児帯付近に添え 指先に力を込め ぎゅっとして

名古屋より喉がちょっぴり回復した歌声で 一安心と思ったら
エンディングの歌詞が ちょっと彷徨ったけれど 
♪ふるえる背中に Goodbye・・・

カズさんのギターと熊谷さんのドラムで歌うJulie
この曲だけはライヴのような気分になれて ついついココロの中で
♪ふるえる背中に Goodbye・・・

喉の回復、札幌に間に合ってよかった!


<朝吉と雇仲居(ヤトナ)のあけみ>
笑顔が可愛い雇い仲居のあけみに声をかけられ、お金もないのに遊ぼってして
あけみの同情をかおうと恋しい男にでもふられたの?って
あんさんも?ってあけみが問うから、ココロの中で嘘だよなんて舌をペロっと
じゃなく 「べぇ~」をする朝やんに栃木最終日を思い出したり

お酒はダメな朝やんだけど、あけみが着物の裾をちらっとしたら
ふたりの気持ちが一致して、じゃあ行こけ~って手を繋いで
すず子だったら恥ずかしいってするのに、あけみだから嬉しそうにして

お絹のこと、忘れなあかんって歌いきった朝やんだったのに、またもや神様が試練を与えて
またもやお絹と遭遇して、ほんとうに幸せにしてるの?って問いに
今が一番幸せって、朝やんと一緒にいたときより幸せなんて、ずいぶんじゃない?
それじゃ、あんまり朝やんがかわいそう
でも、戦地に行ってる朝やんを待たずに、あれこれあって色男のたつぞうに助けら
一緒になったお絹だから、それしか言えないもんね
いろんな思いの複雑な涙があふれる朝やん、切ないねって思ったり 
泣き崩れる朝やん、フェンスをつかむ白魚指先も いっぱいせつなく青白く ふるえる背中も切なくて
朝やんに毎回感情移入したところで一幕終了


休憩15分


二幕
<福原の元締めの部屋>
シルクハットの親分の歌に合わせて豆電球がチカチカして

福原の元締めが そっと触れる手も、反応するシルクハットの親分も毎回面白い
シルクハットの親分が そこまで言われたらと 白いハンカチをとりだして
触れられた手をごしごしふいて、名古屋につづくバージョン


<サンドイッチマンの歌とダンス>
子分の清次より近い朝やんだから、歌い踊る朝やんを斜めにみつめて
歌いながら白い大きめの手袋で包み隠した指先が看板の上をいったりきたりして
看板下げてるお姿が情けないって思ったり色白のハマのひょうちゃん似の朝やんだから愛くるしいって思ったり毎回ちょっぴり複雑だけど
それはそれとして、Julieが楽しそうにしているお姿を観れるだけで
嬉しいじゃん

♪とぼけ笑顔で今日もゆく・・・

ダンスのエンディングなお姿は看板越しの背中と右の人差し指がちらっと
人差し指をクロスしてX?みたいな指先は名古屋だけ?
わいだけが頼りだっせって清次に右手の人指差し
看板のわきにいる手袋した朝やんの左手は ぎゅっとして

ヤトナのあけみと遊んだ朝吉親分、お金がないと清次に電話する
そのときの親分の口調を渋い声で再現する清次、
朝やん、腹話術みたいに口をぱくぱくして清次の声に合わせて楽しんで
子分とお照にお金を工面してもらった親分、
そのつみほろぼしに、びっくりぜんざいのサンドイッチマンすることに

<さんばかトリオじゃなくBadboyトリオの登場>
子分の清次、親分の情けないお姿をBadboyトリオに見せたくないので、顔をかくしてと

何でと言う親分に 英語で静かに!っと子分が言うから 口にチャックのマイムな朝やんでした
隠れてという子分に、ドロンと人差し指したかなぁ
すかたんな子分に ときには従順な可愛い親分になる朝やん


Badboyトリオの兄貴分、松葉づえの足元が妙に可愛くて 駄々をこねる松葉づえも可笑しくて
子分にタクシー乗ろうよ 乗せてよって言っても、ちっとも通じないところも可笑しくて
座るとき、くるっとターンするお姿、今夜は 目いっぱいのターンが決まって

子分に情けないお姿と言われながらも、
堅気でまっとうに働く大切さを子分に教える親分なのに
そんなにコワイ顔のサンドイッチマン見たことないと子分に言われ
鏡は見たことあるらしい朝やん
わざとガンとばしてびっくりぜんざいって宣伝すれば
子分はコワイ親分の顔を必死で隠そうとしたり
それなら笑顔でって 朝やん ニコニコ顔で 客席に

街ゆくひとが集まってきたのでノッテきた親分
客席も 手をたたいて喜ぶものだから

今度はお得意の足芸で、子分にお手本いっぱい見せて
どんだけ 着流しの裾ちらり ちらりだったかなぁ
横跳びは無しだけど 女子みたいに後ろへ蹴りあげ 弾ける足元
そっちだったりこっちだったり 裾がちらりじゃなく 大胆に肌蹴て
いつもなら白いパッチがすぐに見えるのに あれ どこまで行っても肌色

短パンJulieより半ズボンの研ちゃんみたいな ようやく短いパッチが見えて一安心

短いパッチは半パッチだったり半股引(ハンダコ)だったり

いつだったか 春団治で 着物姿のJulieが自転車乗って
まっすぐに こっちに向かってきたので
着物の裾から。。。。
前にひとの背中もないときは 目のやりばに 困っちゃって
そんなときは黒い半パッチだったけど

札幌の夜の部
大サービスのサンドイッチマンだから 繁華街に ぞくぞくとひとだかりができて
朝やん 何を思ったか もっと面白いことしちゃおうって
プラカードの棒を角刈り頭のてっぺんに乗せてびっくりぜんざいって
子分に なんでもできますなって褒められたら もっとやったろかと親分
更に、そっちへ跳んで あっちへ跳んで
わいもやらんかって 清次と一緒になって 調子に乗った親分だったけれど

誰かが 見ている気配を感じた子分
親分に促すけれど 急には止まれない朝やんの勢い
札幌の夜 ほんと何倍?の大サービス

お絹さん 舞台袖で 元夫のはしゃぎぶりに びっくりしたわ~
お絹の自己紹介に 清次もびっくり


<びっくりぜんざい屋>
お絹が 身の上を告白する、そんなときの朝やん、知らなかったと天をみつめ感情移入の表情
たつぞうを助けてと朝やんにお願いするお絹


<岡林静香の選挙演説>


<福原の元締めの部屋>
暗転の中、虎さんの身体がセッティングされるのは背中越しで確認できず
だったけれど、ほっそりの隙間から印に虎さんの顎を置くのは確認できて

福原一家にさぐりを入れにきた朝やん
部屋に入って、ちょっと戻りかけ足元にいる虎さんの顔をみつめて
そのあと客席の方へ向く視線は、ほう~っていうそぶり
斜めからは照明がくっきりじゃなく ぼ~な表情だったかな
それから、ソファーに浅く腰掛け元締めに目的を告げる
朝やんの素足は かくれんぼなのに 虎さんがくっきりなのも不思議♪

朝やん、角刈りな頭をなでなでしながら甘えん坊色で
極道やめても河内へ帰っても・・・
末っ子だし、小間物屋をやりたくても資金がないし・・・
元締めに 頭を下げるお姿 色白の横顔 手をちょっと前で合わせたり
まぁるいカーブを包む兵児帯がちょっぴり甘えん坊な朝やんなのに 
やさしい言葉で脅かす術を持つ、色白のごっつい ええ男には元締めもかなわない 
元締めもお銀さんタイプ?

<街角の朝やんと清次>
お絹さんのことを心配するあまり、はよ言わんかと、じゃんぷしながら
子分の頭をこつんとする朝やん、すぐにかっと燃えちゃう朝やん
子分の清次、毎回かなんわ~だけど
毎回 跳ぶJulieが拝めてうれしいひともいて


<福原一家の歌とダンス>
福原一家のBadboyダンサーたち、いろんな方向から回を重ねて研究し
踊ってる姿が妙に可笑しく、ときどき駅員が思い浮かんじゃったり
ホームで列車を見送りながら 手元がだんだん手拍子にいくところが可笑しくてだったり
歌い踊りするお姿に ついつい
エアータクシーだったり 松葉杖だったり 三角巾だったり


<お絹の部屋>
タバコをぷかぷか吸う男まさりな頼もしい女医さんが作ってくれたおかゆ
人前じゃ恥ずかしいっていうお絹さんだけど、子分の清次がちっとも気がつかずだから
朝やん、名古屋での「食事の時間」は無しにして
基本形で 気を効かさんかいと タバコを買いに行かせる
朝やんがふぅふぅしてまぜまぜするおかゆさん、お絹さんは、美味しいって
朝やんは不器用そうな手つきだけど Julieのつくったおかゆさんは極上の味かもね


引き出しをあける後ろ姿の朝やん、左足の裏をみせて毎回 可愛い♪  
空襲で焼けたと嘘をついた朝吉が書いた『証文』を見せるお絹に
怒りがおさまらない朝やん
お絹さんのこと、嘘つき・・・
ほんまのこと言え・・・
ほんまのことだけほんまやで・・・
朝やん、嘘つかれて沸騰しちゃうくせに
お絹さんに強い口調で言われちゃうと 素直にきいて
お絹さんにもてあそばれちゃう朝やん おひとよし

お絹さんの気持ちを聴いて 
哀しくないのに涙が 可笑しくないのに笑っちゃう
そんな泣き笑いができるって シアワセだからよね

朝吉とお絹の歌
名古屋のガラガラ声も 少し回復したJulie

♪いつの間に すれちごうた・・・・ 
それが人生 きっと そうや・・・

斜めから 朝やんとお絹さんの重なった歌声聴いて
今夜は ほろっと
朝やんの 「♪きっと」が 印象に残って

二人の味がしみこんだおかゆさん 
お絹さんに食べさせようとしたところに 子分が帰ってきて
ふたりっきりの「食事の時間」を邪魔した子分に 今 ええとこやったのにって朝やん



場面転換の演奏
熊谷さんの弾むドラムも、カズさんのリズム刻む足元にもついつい誘われて
暗転の中、舞台袖で、つぎの出番を待つ朝やん、
下手側 向こうの舞台袖で ついつい足元でリズム刻んでいそうって
思うのは、毎回足元弾んでるひとだけ?

<朝吉とたつぞう>
場面転換の演奏でたっぷり身体の中にロック魂を刻んだ朝やん
そんなノリで河内弁をまくしたて、長崎弁のたつぞうと迫力ある会話して
朝やんのお絹を想う気持ちがめいっぱいで、たつぞうを死なせるわけにはいかなくて
朝やん、沸騰しちゃってるから、たつぞうさん なんでそんなにお絹のことを?って

清次が登場しないとらちがあかなくて、たつぞうさんに事情を説明する清次
自分が朝吉だということがバレた朝やんの表情、こどもみたいに可愛いのに
たつぞうさんには すごんでみせて

たつぞうさんが、女房の元夫に親しみをこめて、
貞やんから朝やんって呼ぶ瞬間が 毎回切なくって ほろっと
そのあとすぐに撃たれて哀れなたつぞうさん、朝やんの腕の中で イノチ終えて
そんなお姿 背中越しにかくれんぼだったけれど
朝やんの哀しみ お絹さんの哀しみ それぞれの気持ち 感じ取れて

子分の清次も 帽子の下で いっぱいやりきれなくって
朝やんの決心を止めるお絹さんの気持ちも やりきれなくって
戦争のときも そうやったから 安心せいって 囁くようなちっちゃな声の朝やんに
ほろっと以上のおっきな粒の涙だったかな


<福原一家に殴り込み>
たつぞうを殺されたおとしまえをつける朝吉親分と清次 
私の席からは細かな金色は感じ取れないけれど兵児帯の結び目もかた結びにして
あれこれ思いをたっぷり滲ませてる朝やんの背中を斜めからみつめて

テレビや映画で殺陣の場面は経験してるJulieだけど
グーパンチはどうだったろ?
映像じゃなく 生の殺陣シーンはスピード感もないとだから
和太鼓の響きと朝やんのグーパンチ 
朝やんのグーパンチ 寸止めのひとつひとつ観察
朝やんにやられた福原一家の子分たちの倒れ方もみつめて
殴られる役のひとが上手くないと殴るほうもかっこよく見えないから
殴られて 跳んじゃう福原一家の子分たちをみつめて
朝やんのグーパンチの威力を感じ取り
苦手な場面も 違う方向から研究しつつ
アラフォーのJulie好き男子が 面白いって理由は こんな場面かなぁ


<大阪駅のホーム>
駅員さんのアナウンスで舞台は大阪駅のホームだけれど、
小学校に上がる前は新幹線も走ってないから
私とそっくりなおばあちゃんを東北に連れて帰るときに乗った上野駅みたい
駅弁売りのたつぞうさんも懐かしの光景 駅弁と汽車土瓶に入ったお茶を持って
煙がもくもく出る汽車に乗った50数年も前の懐かしい風景が蘇って

息せき切って 見送りに間に合った朝やんと清次
朝やんの書いた証文、
一生この先もずっと持っておくようにって、お絹さんに渡して
そのときの朝やんの照れ隠しの表情、
お絹さんを見ずに客席の遠くをみつめる朝やんを斜めからみつめて 

朝やん、お見送りが苦手だから、もう行くわって
そんな朝やんを待って!と呼びとめるお絹さん

お絹さん、朝やんの河内音頭が聴きたいって
みんなが見てる前で歌うの?って表情の朝やん
お絹さんのお願い 歌って!
客席の拍手もあったけど、お絹さんの2回目の強いお願いで

じゃあ 歌うよって表情の朝やん、
両手は兵児帯のそばで、ぎゅっとしてスタンバイ
ふぅ~って大きく息をはいて つぎに喉の調子を確認して

今夜の朝やん、喉の調子も ちょっぴり回復したようだから
心配はおいておいて

歌いだしたら こぶしがまわって いい感じに

♪お見かけどおりの悪声で~
♪血をはくまでも努めましよ~

名古屋最終日は ほんと歌詞どおりの声だったけれど
今夜は 違って 

ホームで見送りながら窓越しに河内音頭を歌う朝やん
列車の速度に合わせてホームを歩きながら歌う朝やん
こっちに向かって歩いてくる朝やんをまっすぐ目で追って
ホームの端っこで立ち止まる朝やん
金糸が入って細かくラメのように光った兵児帯しめてお絹さんのお見送り
今日の席は細かな金色は感じ取れずだけど
そんな朝やんの横顔をまっすぐみつめて 今夜三度目の涙して

♪聴けば 心も ちょいと うきうき・・・ 
聴けばぁ~のところ  のびやかな声で一安心
「さの よいや さっさ」の掛け声で河内音頭を締めて

それにしてもロックな香りの朝やんが歌う河内音頭
今夜もこぶしがよく回ったけれど ずいぶん進化して
こぶしの回し方は 誰かに伝授してもらったのかなぁ それとも自己流?

お見送り終えた朝やん、斜めに振り向いて、なんともいい表情して
涙している清次に、ぽつり、お絹自慢して ほろっとした後に笑わせてくれる親分
懐手しながらやっこさんのように、脚を後ろに蹴り上げ
足取りも軽やかに舞台をあとにする朝やんの背中を見送って
清次とお照さんが舞台をあとにして
幕が下りて


<カーテンコール>
みっつめの涙のあと ♪が弾むハンカチで ふきふきしてたら
緞帳の向こうで
腕組みした朝やんを囲むように出演者全員が舞台にスタンバイして
Badboysのテーマソングのカウントはドラムだったこと今更気がついたり

出演者の紹介も終えて 横一列のお辞儀
みっつのお辞儀の最初、朝やんの角刈りのてっぺんに
ついつい いろんな意味合いの お辞儀したくなっちゃったり
最後のお辞儀終わって、幕がおりて
名古屋の夜は早く帰って喉を休めてねって気分もあったけれど

札幌の夜は そんなに早く帰らなくってもって気分の朝やん
緞帳にキューをだしてくれて うれしい限り
Julieのご挨拶を聴きたいのに 惜しみない拍手が止まない
Julieが前かがみになって 挨拶始めても拍手が止まないから
いっつも最初が 聴き取れなくって

「・・・札幌はライラック祭り 祭りも行かずに みんな悪名だっか
ほんま おおきに ありがとさん・・・」
最後は いつもの客席にガンとばし
今夜は まだ朝やんなJulie
あの顔に声もおまけでつけて「なんや・・・」
そんなコワイ顔を見せたらあかんって清次が 懸命に隠そうとして
Julieだか朝やんだかわからないパープルの君に声援送って緞帳がおりて

宿泊先のそばで遭遇したピンクのお花
お花の名前未熟もんなふたりして なんだろうねぇってパチリして
朝やん、Julieになって お花の名前教えてくれて
札幌に来たのにライラック祭り知らないなんてね
20代のころ 札幌に観光ツアーで来るはずだったのに交通機関がストライキで
飛行機飛ばずに中止になって
40代のころ まぁるいカーブと観光&Julieのライヴをセットにしたのに
まぁるいカーブが入院して 観光はパスして二つの席をひとりで
そんなこんな札幌には なんだか縁が薄いひとだから許して。。。

三年ぶりの札幌の音楽劇
2011年に、同じ列のふたつずれた席に座ったときは、
みつめていたのに記憶に残らずな緞帳の図柄
札幌に向かう朝、緑の葉っぱのこと日記に書いていたから
緞帳にぽつんといる緑の葉っぱが気になったのかなぁ
三年前と ふたつの違いは 河内音頭に繋がったのねなんて 涙ふきふきしみじみ 

三年ぶりの札幌の音楽劇BadboyなJulieの余韻
スィーツ派たちと 蔵の街で夜明けの討論会したメンバーたち
大千穐楽前夜なので 明日はしっかり見届けたいからスィーツ派たちとディナーして
つづきは 札幌の夜景ながめつつ 朝やんの余韻たっぷりにほろ酔いで締めて

5月27日 記


5月24日(土)曇り             札幌市教育文化会館 大千穐楽 -14(34)
13:30~16:15

名古屋の最終日は、久々の二日酔いで鑑賞したので、昨夜はほろ酔いで締めて
目覚ましより先に目が覚めたら ちょうどお日様がでたころで、三年前も同じ窓から同じ風景みつめたっけ
なんてしながらもう一眠りしたら、さっきの青空とお日様はいなくなってどんよりなミルク色の空
軽く朝食すませて、Julieが昨夜教えてくれたライラック祭りの場所へ
昨日は、網走では雪が積もっているのをテレビで見たけれど、
昨日着ていた春のコートを着て行けばよかったのに、薄い綿ジャケットだったからひんやり
気温が低いから用意して行ったのに なんだかずれちゃって
それでも大通り公園てくてくしていろんな色のライラック観察して
昨年Julieが12000歩も歩いたなんてこと思い出したけれど、朝が早かったから手もつめたくって
ちっともライラック祭りの雰囲気味わいもせずに早めにさんぽ終わりにして

会館の庭の八重桜の名残などみつめて朝さんぽ閉じて
北海道土産買って 部屋に戻ろうとしたら 朝やんの子分にばったり遭遇
そういえば三年前の朝さんぽでも遭遇したんだっけ
三年後は 三つ折り靴下が可愛いすず子も一緒で
あけみとすず子の役がお気に入りなんですなんて思いを伝えることもなくだったけれど
ご本人に直接伝えなくても 伝わるなんてこともあるから
そういえば昨年の音楽劇の大千穐楽の朝もJulie探偵の助手に雑踏の中でみつけられちゃったり
ココロの中で いいなぁってしてると神様がめぐり合わせてくれるものなのかもね

そんなこんなの大千穐楽の朝の出来事もあったけれど
昨日につづき三年ぶりの同じくな列、やっぱりふたつずれた位置に座って
昨日より4つ後方での鑑賞、三年前はこの距離からはどんな眺めかちっとも記憶されていなくって
演技の細やかな観察より 歌声を楽しむ鑑賞かなぁなんてしながら
白樺に緑がぽつんといる図柄の緞帳が上がるのを待って
遠く斜めに見える緑の葉っぱに 昨夜の河内音頭と朝やんの笑顔が蘇ったり


一幕
<お絹との再会>
悪名の締めってこともあり、朝やんのセリフ ちょっと感情が先走ってるように
感じたのは私だけ?
昨夜とは違い、お絹が朝吉に書かせた証文で無事に締められて

<Badboysの歌とダンス>
復員兵から着流しへのお着替え、舞台袖で着替えているんだろうけれど
超高速お着替えのJulie、復員兵の格好34回もして今日で着おさめして
いざBadboysへ変身、登場まで2分ぐらい?

お着替えの難関も難なく突破して着流し姿でさっそうと登場の朝吉親分
フェンスの足元から照らされる目が眩むほどの照明は何度経験しても、
一瞬は瞬きしたり、観る方向によって違う感覚を味わえたけれど
昨夜は、視界不良だったセンター位置で歌う朝やん
悪名の締めはサザンの初日と似たような位置から写真のような
ど~んと構えた朝やんのお姿まっすぐみつめて、
サザンの初日の衝撃はなんだったんだろうなんて、振り返ってみたって後のまつり
身体の調子悪いとこがある場合は刺激的なことは受け入れられずだから
お花観察もしつつ時間をかけて、日にちぐすりでじわじわと身体に染み込ませて

Badboysのテーマソングも ココロの中で口ずさむまでになって
♪あいつ ごっつい ええ男・・・
地上一の男やで・・・
悪名さらして 生きて 生きて 生きてけつかんねぇ・・・



<びっくりぜんざい屋>
子分の清次は 苦いブラックコーヒー
親分は甘~いぜんざいを虎造さんみたいな渋~い声で注文
怒りん坊の親分も ぜんざいがでてきたら 
女子みたいなうれしそうな笑顔になったのは名古屋だったっけ
ぜんざいの締めの日は、基本形で
札幌は右手でお箸を持って、これには訳があって、あとでそこへ繋がるのねって
まずはお餅から 最終日は、ずいぶん伸びるお持ちのようで美味しい顔して
お照さんの話を聴きながら、箸は高速で動いて

ぜんざい屋から帰るお客さんに、昨夜は親分が基本形の声で言ったら
そんなコワイ声だったら来てくれないと子分にダメだしされて
それなら、こんな声はどう?って
角刈りのてっぺんからでたような女子の高い声で「また どうぞ~」
名古屋でおまけにつけた、膝に手をついた女子バージョンは、あの日だけだったけれど

朝吉親分、子分に説経もするけれど
子分にダメだしされたら、引出しいっぱいある朝やんだから ついつい
梅とウグイスのいいコンビになって、前日のつづきをしてくれて

朝やん、箸を超高速で動かし、美味しく食べ終えたと思ったら
お椀のへりについてるぜんざいを右の人差し指できれいにぬぐって口に運び
なめた指は、着物の脇の下でふきふきして
そのあとだったか前だったか 口をごにょごにょさせたり
お茶を飲んでは 口をぶくぶくさせて それはアラフォーの朝やんがすることじゃなくて
実年齢のJulieがちらり ちらり? 

つぎはお椀が転んで、まだ中にちょっぴり残っていたぜんざいを 清次に飛ばすフリなどして
スィーツ派の朝やんも これで締めだから いっぱい小技をふりかけてくれて
お照さんがつくるぜんざいの味は毎日かわらずなのに
朝やんの舌は昨夜とは、一味違うぜんざいの味を感じたみたい
同じものを食べても、その日の環境や気分で更に美味しく感じるときもあって
Julieの白魚指先が そんなふうに演じていたから
本物のぜんざいを食べて美味しい表情は誰だってできるけれど
からっぽのお椀を相手に あれだけ美味しいねって感じさせてくれるのも
日々、食べることを楽しんでるJulieだからこそ

客席に向かって 美味しいねの表情をしたのは 
夫婦善哉だったっけ 


<すず子とお銀さん登場>
数時間前に遭遇した千田さん、昨夜は三つ折り靴下かくれんぼだったけれど
下手方向に移動したときにみつめられて、足元が可愛い18歳だから
お銀さん、今日で朝やんの白魚指先にふれるのも最後で
気色悪いからやめ~って言われても 嬉しい瞬間


<因島の浜辺>
昨夜も波乗りの雪駄だったけれど残念ながらひとの背中越しでかくれんぼで残念
波と戯れる朝やんの締め、やっぱりちょびっとの隙間から波乗りじゃない右足だけを見納めして

<波に問う朝吉の歌>
♪寄せては返す瀬戸内の 波に問うてはみたものの・・・
♪ひたすらに まっすぐに 見つめあったあの夜のこと・・・

無邪気に笑う幻のお絹に問う朝やん
「わいのこと嫌いか」 「好き!」
この場面の方向は一度きりだったけれど、一番記憶に残って
「お絹~」って客席の遠くをみつめて叫ぶたびに、その時を重ねて
ざぶんと大きな波の音とともに、下手袖のカーテンに向かう横顔をみつめてその瞬間は、ついつい小倉の躓きな足音が蘇って

<お絹さんの歌>
アコースティックギターと鉄琴(グロッケン)のいい響きとともに
お絹さんの歌声で朝やんのあれこれが解き明かされて
朝やん、20歳のころ、お絹さんの髪をいじる癖があったり、寝言で呼んだり


<お絹とたつぞうの部屋>


場面転換の演奏


<エアータクシー>
昨夜は、朝やんの新鮮な白魚指先、ちょっぴり長くみつめられてラッキー♪
後方に下がっての鑑賞も、段々じゃないのでタクシーのカタチと色は想像で締めることになって

窓ガラスをとんとんとノックして、Badboyが遊ぶところに連れてってよと
着物の袖から紙幣をとりだしチップを渡そうと
指をなめなめお金を数える仕草は定番にした朝やん
六甲まで連れていってくれる運転手さん
朝やん、びっくりタクシーに言葉もでず?これはどう乗るの?って表情して
運転手さん、このへんの事情を察してと
緑の照明があたって車のカタチができているであろう周辺をぐるっとして

「ドアは自分で閉めて」「シートベルトは大事やで」と
シートベルトがない時代と告げられ、それならはずさなくちゃと
指先をひらひらさせて

ひとり遊びが好きなお客さんに、
もうエアー椅子が限界だからマキでお願いしますって
それなのに おいてけぼり
エアー椅子のまま、片足で、右手だかを差し出して待って~な朝やん
片足の響きを残して 最終日は、シンプルバージョンで締めて


<お照と清次&Badboyトリオ>
繁華街でサンドイッチマンをする清次、びっくりぜんざいだっせ~&そんなお姿ダッセーだったり
まっすぐ見上げて、昭和の初期を感じさせる色とりどりの看板
めいじの文字も昭和の文字もリボンキャラメルの文字も
万年筆、便箋、電池、マツダは広島でみつけたんだっけ
それにしても名古屋での ゆ~らりは何だったんだろう?
ちょっぴりずれた位置にある真っ赤なハートの名刺を見上げ
パープルな手作りハートがこのページに何度登場したかな
虚構の世界だけど 任侠の世界にも 優しいハートの持ち主がいて 
その中にJulieのハートが ちら~り ちら~り見え隠れ


お照と清次が歌う「朝吉&清次の歌」
八尾で生まれ育った朝吉親分は曲がったことが大嫌いで
悪には強いのに なぜか女子には弱いんだって


<因島の賭場>
薄暗い豆電球の下、盆茣蓙に群がるBadboyたち
豆電球の傘に布みたいな覆いは 最初のころより大きくなって
ほのぐらい電球の光りの中で、昨夜かくれんぼだった朝やんはじめ全員のBadboyたちをみつめて
頭に斜めに結んだ手ぬぐいも、格好もバカボンのパパみたいに見える中盆だけど
朝やんに、簡単にやられちゃうときはやっぱり可愛くて可笑しくて
ここは、朝やんが いちばんカッコよく見える場面


<朝吉とたつぞう>
暗転の中、太鼓の響きとともに上手から登場する朝やんとたつぞうさん
二人の顔だけに照明があたってカッコ良く登場した名古屋が印象に残って
舞台は、会場の造り、客席の造り、見る位置によって、
同じ場面でもそれぞれ見え方が違うこと改めて実感

お絹のために危険な仕事をしようとする哀れなたつぞうさんを
本気で叱る熱い思いの朝やんに そうだねぇって
ついついセリフに力が入っちゃうJulieだけど
朝吉親分になりきろうと、どすのきいた声で 河内弁をまくしたてるから

急遽の観劇になった名古屋では 朝吉親分にぴったりの声になっちゃったJulieだったけれど
喉を傷めたほんとうの理由は不明のままだけど
いっつも喉を大切にって、音楽劇、歌がメインだと思うので。。。。

朝やん、朝吉のこと褒められて嬉しいから、琴糸を大事にしてと
栃木みたいにスキップはしないけれど、雪駄が音をたてて弾みながら舞台袖に


<シルクハットの親分と福原の元締登場>


<朝吉の♪忘れなあかん>
カズさんのうねるギターのイントロで上手の一番奥のカーテンから登場の朝やん 
昨夜はひとの背中越しで舞台に映るパープル色の照明は感じとれず
フェンスの向こうでうねるギターを奏でるカズさんに舞台天井から斜めにパープルの光りが射して
この曲の歌い納めはパープルがどんなふうに見えるだろなんて
舞台を斜めに歩くJulieをみつめて

Julieだけのためにある舞台のスクランブル交差点を斜めに進みながら歌いだし
下手側で歌う朝やん、立ち止まる位置が会場の舞台の幅によって、あれこれ違って

客席の遠くをまっすぐみつめる視線で歌う朝やん
三年ぶりの席 ふたつずれたのは。。。
そういうことだった?

お絹さんの19歳の誕生日に指輪をプレゼントした朝やん

・・・・
♪どうやら このへんが ええしおどきやで
思いきらなあかん 思いきらなあかん
忘れなあかん   ah・・・


♪あかんの「か」に力込め なんとも悩ましい「ah・・・

名古屋で魅せてくれた指先は 懐に隠したまま歌って
ぷいっと背中を見せながら 舞台奥へ進んで
そして こっちを振り返って 
懐から ちらっと指先をみせて 顎のあたりをなぞる人差し指と親指
あの白魚のような人差指が くちびるをなぞるような動きをして
清次が見ていたら たいへん 
親分 それはヤバイっすよ 河内弁だったら それは あきまへん
子分には 見せられない Julieの罠にハマってるひとだけに魅せてくれる仕草

Julieの中で 朝やんがマンタンになった悪名公演最終日
朝やんがJulie色に染まって

アラフォーの朝やんを演じてるってことすっかり忘れちゃったかのようで 
それは65歳の生Julieの指先と唇じゃん
そんな仕草のJulie似の朝やん、まっすぐみつめて 

♪二度と 逢われへん ふたりやさかい
瞼の裏を遠ざかる・・・
お前の背中にGoodbye・・・



そして再びつれない素振りでくるっと向きをかえ
背中を魅せながら舞台奥に歩を進め、
Julieのためにだけあるスクランブル交差点をずんずん歌いながら上手方向へ
そんな朝やんのお姿 横顔をみつめていたら
背中にパープルの照明があたって なんとも素敵な光景
朝やん 歌いながらパープルの君になって

すみっこまで歩を進めることなく 途中でとまり まっすぐみつめて歌う朝やん

♪20歳の俺には できすぎた女やった・・・
どうにも こみあげる涙をこらえて


腕組みした格好で歌う朝やん 
♪思いきらなあかん・・・

♪思いきらなあかん 忘れなあかん・・・ah
♪あかんの「か」のときに 腰を落として膝をちょっとまげて
そんなJulieにドキっとしたのは 広島と栃木だったかなぁ

♪二度と 戻らへん 旅路やさかい
眠ったふりで泣いている

最後は 手を兵児帯付近に添え 指先に力を込め ぎゅっとして

エンディングの歌詞が ちょっと彷徨ったけれど
彷徨ったからこそ 印象に残って 悪名最終公演バージョンの 
♪ふるえる背中に Goodbye・・・

カズさんのギターと熊谷さんのドラムで力強い歌声で歌うJulie
この曲だけはライヴのような気分になれて
ついついココロの中で
♪ふるえる背中に Goodbye・・・

名古屋よりは回復したようだけれど まだ完全じゃなくハスキーがちょっぴり残って
感じ方はひとそれぞれ あくまでも個人の感想だけど
声が完全じゃない分、妖しいJulieの指先と眼差しをおまけでつけてくれて
そんなお姿を程よい距離でまっすぐ感じさせて魅せてもらえたので
雪駄の素足が 背中越しに何にも見えなくっても ぐちは言わないから

よかったわ♪なんて演奏がきっちり終わって拍手したら ぼっちでした
名古屋で まだ歌の途中でおっきな拍手したひとがいたせい?
朝やんの素晴らしい歌に拍手しないで どこで?

DVD撮りは 今回初めての不参加で観ていないけれど
サザンのときは 指先を包み隠して歌っていたと思うから
朝やんの♪忘れなあかん 札幌大千穐楽で 
完成品になって 
やっぱりお芝居は 進化してゆくものってことで 生に勝るものはなし

個人的には 客席の足元近くに スピーカーがあった広島と栃木の歌声が直球で感じられて
印象深いけれど、Julieは歌声と眼差しと指先と足と。。。。セットがいいじゃん
持って生まれた「か・だ・ら」を全部駆使して歌う職人だから


<朝吉と雇仲居(ヤトナ)のあけみ>
今朝、偶然に遭遇した笑顔が可愛い雇い仲居のあけみ
舞台では、朝やんに声をかけ、声をかけられた朝やん
お金もないのに遊ぼってして、
舌をペロっとじゃなく 「べぇ~」をする朝やんに
ココロの中で同じくにしたのはどこの街だったっけ

お酒はダメな朝やんだけど、あけみが着物の裾をちらっとしたら
悪名最終公演は特別バージョン「そっちは得意」とちっちゃな声で囁く朝やん
あけみが笑って応えれば朝やんも「ぶひひ」と今までにない笑いで返し
ふたりは手に手をとって 次の言葉は不要だったようで
この場面の締めは、名残を惜しむように、あけみと手を繋いでいた朝やん

気が急いて超高速で走った朝やんとあけみだったのに急ブレーキをかけた朝やん
ブレーキ踏んだ理由は、古い知り合いに遭遇したから

お絹のこと、忘れなあかんって歌いきった朝やんだったのに、またもや神様が試練を与えて
ほんとうに幸せにしてるの?って朝やんの問いに
今が一番幸せってお絹が応えたら
いろんな思いの複雑な涙があふれ、言葉にならない朝やん、切ないねって思ったり 
泣き崩れる朝やん、フェンスをつかむ白魚指先も いっぱいせつなく青白く ふるえる背中も切なくて
朝やんに毎回感情移入したところで一幕終了

フェンスによりかかり、複雑な涙があふれる朝やん
毎回、涙声のJulieに想像の表情だったけれど 近くで見たらどんな表情だったのかな
舞台の奥での演技、せっかくのJulieがちょっともったいなぁって感じたのは私だけ?


休憩15分


二幕
<福原の元締めの部屋>
福原の元締めが そっと触れる手も、反応するシルクハットの親分の手も
シルクハットの親分が そこまで言われたらと 白いハンカチをとりだして
触れられた手をごしごしふいては名古屋からの定番になって
ふたりが飲むウィスキー、最終日だからと、特に変わった様子もなく一安心
舞台はあくまでも消え物で


<サンドイッチマンの歌とダンス>
締めは、サザン初日と同じ方向から歌い踊る子分と朝やんをまっすぐみつめて
角刈りのショックと情けないお姿のショックとWパンチで 初日はまっすぐ見つめていたのに記憶されず
12日目にして、ようやく場面ごとに記憶に残るようになって
看板下げてるお姿が情けないって思ったりしたけれど
黄色い帽子が似合う色白のハマのひょうちゃんみたいって思ったら
なんだか愛くるしいって思えるようになったり

♪とぼけ笑顔で今日もゆく・・・

ダンスのエンディングなお姿は横顔、昨夜に続いて
わいだけが頼りだっせって清次に右手の人指差しする朝吉親分
看板のわきにいる手袋した朝やんの左手は どうだったっけ?
名古屋でのJulieの指先のX印は永遠の謎のまま
ヤトナのあけみと遊んだ朝吉親分、お金を工面してもらったお照に頭があがらない
そのときの電話の向こうの親分の口調を渋い声で再現する清次、
朝やん、昨夜と同じく腹話術みたいに口をぱくぱくして清次の声に合わせて楽しんで
つみほろぼしに、びっくりぜんざいのサンドイッチマンすることになったのにやり方がわからなくって

<さんばかトリオみたいなBadboyトリオの登場>
子分の清次、親分の情けないお姿をBadboyトリオに見せたくないので、顔をかくしてと
何でと言う親分に 英語で静かに!っと子分が言うから 口にチャックのマイムな朝やんでした

Badboyトリオの兄貴分、松葉づえの足元が妙に可愛くて 駄々をこねる松葉づえも可笑しくて
子分にタクシー乗ろうよって兄貴分が言うのにちっとも通じないところも可笑しくて

子分に情けないお姿と言われながらも、
堅気でまっとうに働く大切さを子分に教える親分なのに
そんなにコワイ顔のサンドイッチマン見たことないと子分に言われ
わざとガンとばしてびっくりぜんざいって宣伝すれば
子分は客席に向かってコワイ親分の顔を見ないで~って必死で隠そうとしたり
それなら笑顔でって 朝やん ニコニコ顔で 客席に
わいもやらんかと子分に促す朝やん、清次はニコニコ笑顔で

大千穐楽前夜に
弾けすぎちゃった親分、客席に何倍もの大サービスしたので
締めの日は基本形のサンドイッチマンで締めて

お絹さん 元夫のサンドイッチマン姿に びっくりしたわ~
お絹の自己紹介に 清次もびっくり


<びっくりぜんざい屋>
お絹が 身の上を告白する、そんなときの朝やん、知らなかったと天をみつめ感情移入の表情
たつぞうを助けてと土下座までして必死に朝やんにお願いするお絹
お絹の気持ちが痛いほどにわかる朝やんだから。。。。



<岡林静香の選挙演説>


<福原の元締めの部屋>
締めの日、残念ながら虎さんの顔も朝やんの素足も拝めずじまい

福原一家にさぐりを入れにきた朝やん
部屋に入って、ちょっと戻りかけ足元にいる虎さんの顔をみつめいる様子
そのあと客席の方へ向く視線は、ほう~っていうそぶり
それから、ソファーに浅く腰掛け元締めに目的を告げる
朝やん、角刈りな頭をなでなでしながら甘えん坊色で
極道やめても河内へ帰っても・・・
末っ子だし、小間物屋をやりたくても資金がないし・・・

朝吉にあれこれ詮索された元締め、口封じにお金を渡す
足元に投げられたお金を拾う朝やんだけど、涼しそうな横顔の裏は悪いやつらは許せん。。。。

2年後の悪名
堅気になった朝やん、ふんわりな雰囲気で演じつつ、ココロの中は
悪いやつらは許せんって気分で小間物屋の店主を演じるのかなぁ?
小間物屋を営むかどうかは個人の想像だけど


<街角の朝やんと清次>
お絹さんのことを心配するあまり、はよ言わんかと、じゃんぷしながら
子分の頭をこつんとする朝やん、すぐにかっと燃えちゃう朝やん
子分の清次、毎回かなんわ~だけど
毎回 着物の裾からのぞくじゃんぷな足元みつめて、34回目も瞬発力がある足元でした


<福原一家の歌、悪いやつらとダンス>
朝やんが帰ったあと、朝吉の噂話をする福原一家、やっぱり悪いやつらなの面々
そんなBadboyダンサーたち、いろんな方向から回を重ねて研究し
踊ってる姿が妙に可笑しく、そのときどきで まっすぐにいるダンサーをみつめ
締めの日は、悪名初日と同じくに赤いポケットチーフの「おがた」をまっすぐみつめて
ぜんざい屋のおとなしそうなお客さんとは別人のよう


<お絹の部屋>
男まさりな頼もしい女医さんが作ってくれたおかゆ
人前じゃ恥ずかしいっていうお絹さんだけど、
子分の清次がちっとも気がつかな表情が毎回可笑しく
名古屋での「食事の時間」は、あのときだけにして
最終日は基本形で どすの効いた声で 気を効かさんかいと清次に 


引き出しをあける後ろ姿の朝やん、いつも左足の裏に注目だったけれど
最終日、まっすぐみつめたら 左足も 右足も 可愛い足の裏を魅せてくれて♪  
空襲で焼けたと嘘をついたお絹さん
朝やん、封筒の中の自分が書いた『証文』を見た瞬間
さっきの可愛い後ろ姿のJulieはどこへやら
怒りが爆発した朝やん
気分が先走って 言葉にならない様子の朝やん

嘘ついて・・・
ほんまのこと言え・・・
ほんまのことだけほんまやで・・
って言ってるんだろうけど 何言ってるんだかちっとも。。。。
ほんとうに怒ってる気持ちは痛いくらい感じ取れたからいいけど

まだまだ怒りがおさまらない朝やん
タバコ(ネオシーダー)をめいっぱいの肺活量で超高速で吸ってはいて
会館の空調のせい?
座席の位置のせい?
昨日の位置は煙は感じることなくだったのに
まともにまっすぐ煙が漂ってきて 
9列だというのに臭いと煙が苦手なひとに まっすぐ届くものなのね
普通のひとにはたいしたことないことでも
全てのにおいに過敏に反応する体質だから
悪名の締めに 初日と同じ体験になるとは。。。

せっかくのつぎの場面が 咽るのを我慢して聴いていたから 

♪いつの間に すれちごうた・・・・ 
それが人生 きっと そうや・・・

歌ってるひとに申し訳ないから 歌い終わって ゴホンゴホン
咳をガマンするって けっこうしんどい
ってことで、せっかくの場面だったのに、残念

任侠の世界だって禁煙派がいても不思議じゃなく
次回の悪名、健康のためにタバコをやめた朝やんだといいけど

清次が持ってきた新聞を読む朝やん
最終日は朝やんの怒りが新聞にのりうつって玄関まで跳んでいって


場面転換の演奏
ネオシーダーの煙に ちょっとテンションさがったけれど
熊谷さんの弾むドラムと、カズさんのギター ロック響きに 救われて
気を取り直して 好きな場面見つめなくちゃ

暗転の中、下手側舞台袖で、つぎの出番を待つ朝やん、
どんな気分でスタンバイしてるかなぁなんて、毎回思い描いて


<朝吉とたつぞう>
ロックなリズムでスタンバイしていたJulie
お絹を想う気持ちがめいっぱいで、たつぞうを死なせるわけにはいかなくて
最終日、マンタンな朝やんになったJulieだから、あふれそうな朝やんの思い
たつぞうさんとの白熱する演技、ふたりにめいっぱい感情移入しているから
Julieのセリフ聴きながらドキドキな気分になって
血圧あがっちゃいそうな朝やんの沸騰、早く静めてって気分で清次をみつめて

たつぞうさんが、女房の元夫に親しみをこめて、
貞やんから朝やんって呼ぶ瞬間が 毎回切なくって 
朝やんが止めようとするけど、たつぞうには通じなくって深いため息をつく朝やん
そのあとすぐに撃たれて哀れなたつぞうさん、朝やんの腕の中で イノチ終えて
センターブロック 千鳥配置の座席じゃなく残念
いい場面が昨夜につづき死角になるとは
それはそれとして

哀しみにくれる親分に子分の清次も 帽子の下で いっぱいやりきれなくって
朝やんの決心を止めるお絹さんの気持ちも やりきれなくって
囁くようなちっちゃな声で 安心せいって言葉を残す朝やんの横顔も切なくて 


<福原一家に殴り込み>
たつぞうを殺されたおとしまえをつける朝吉親分と清次 
あれこれ思いをたっぷり滲ませてる朝やんの背中をまっすぐみつめて
素足に雪駄の足元がかくれんぼなのがちょっと残念だけど かた結びの兵児帯みつめて


<大阪駅のホーム>
息せき切って 見送りに間に合った朝やんと清次
朝やんの書いた証文、
一生この先もずっと持っておくようにって、お絹さんに渡して
そのときの朝やんの照れ隠しの表情、
締めの日は客席の遠くをまっすぐじゃなく ちょっと斜めにニコって笑顔の朝やんだった 

朝やん、お見送りが苦手だから、もう行くわって
そんな朝やんを待って!と呼びとめるお絹さん

お絹さん、朝やんの河内音頭が聴きたいって
みんなが見てる前で歌うの?って表情の朝やん
こんなに広いのに ホームはあっちの端っこまであるのにって
右手の人差し指で ホームの端っこを指差す朝やん
マンタン朝やん、最後はJulieになってお得意の人差し指マイム

お絹さんのお願い 歌って!
客席の拍手もあったけど、お絹さんの2回目の強いお願いで

じゃあ 歌うよって表情の朝やん、

両手は兵児帯のそばで、ぎゅっとしてスタンバイ

昨夜は 歌う前に喉の確認などしていたけれど
すぐに歌いだした朝やん

喉も少し回復したような歌声で  

ホームで見送りながら窓越しに歌う朝やんを ちょっとななめからみつめて
列車の速度に合わせてホームを歩きながら

ホームの端っこで立ち止まる朝やん
そんな朝やんの横顔をちょっぴり遠くからみつめて 

♪聴けば 心も ちょいと うきうき・・・ 
聴けばぁ~のところ  とぎれることなく 気持ちいいほどにのびやかな声で
 
ハスキーボイスの名古屋の河内音頭も味わい深かったけれど
悪名観劇14回目、途中で歌詞が。。。なんてこともあったりだけど
最高の歌い方のJulieに ほろっと以上の涙でした
「さの よいや さっさ」舞台と一緒の掛け声で河内音頭を締めて

贅沢なことを言えば 手拍子なしで Julieの歌声だけ聴きたい気分だった
名古屋では、ずいぶん心配させてくれたJulieだったけれど
喉は全回復まで行かなかったようだけれど 最高の河内音頭で歌い納めしてくれたJulie

お見送り終えた朝やん、斜めに振り向いて、なんともいい表情して
泣き虫清次に、ぽつり、お絹自慢して ほろっとした後に笑わせてくれる親分
懐手しながらやっこさんのように、脚を後ろに蹴り上げ
足取りも軽やかに舞台をあとにする朝やんの背中を見送って
清次とお照さんが舞台をあとにして
幕が下りて


<カーテンコール>
腕組みした朝やんを囲むように出演者全員が舞台にスタンバイして
Badboysのテーマソング

最終日のエンディング どこまでのばすの朝やん
最後は朝やんと同じくにグーを天に向けて

出演者の紹介 Julieのぎゅっとする仕草がお気に入り 
出演者の紹介も終えて 横一列のお辞儀
みっつ目のお辞儀に、朝やんの角刈りのてっぺんをみつめて
ジュリーコールで幕が下りて

<カーテンコール2>
ジュリーコールとようこさんコールして

Julieのご挨拶を聴きたいのに みんな惜しみない拍手が止まない
Julieが前かがみになって 挨拶を始めても拍手が止まないから
いっつも最初が 聴き取れなくって

「・・・悪名34回の大千穐楽でございます
見届けていただいて ほんま おおきに。。。」

そしてJulieから 奏者のふたりに 太輔コールとカズコール
最後は いつもの客席にガンとばし
なにはともあれ 悪名34回目の幕が無事におりて


悪名の始まる前から耳の具合が悪くって 手術入院も悪名公演が終わるまで待って
33回目の感想までは入院前に綴ったのに34回目の感想は手術が終わってからになるとは
悪名とともにの耳の治療だったり 音楽劇の合間の急遽参加のトークショーで
角刈りへのJulieの想いも聴いたりしながら いろんな意味で忘れられない音楽劇になって
退院の翌日に、傷口の痛みを忘れるようにJulieの文字を綴り、抜糸まであとひとふんばりの途中

6月2日 


沢田研二   ・・・村上朝吉
いしのようこ ・・・お絹
野田晋市 ・・・清次
若杉宏二 ・・・長崎のたつぞう・福原一家の子分・駅弁売り
すわ親治 ・・・オカマのお銀・福原一家の子分・衆議院議員 岡林静香
有馬自由 ・・・福原一家・賭場の中盆・駅員・びっくりぜんざいの客
森下じんせい ・・・福原一家の子分トリオの兄貴分・賭場の客
木下政治 ・・・福原一家の子分トリオ・タクシーの運転手・賭場の客
細見大輔 ・・・福原一家の子分・トリオ・賭場の中盆
小椋あずき ・・・麻生イト 因島の女親分・女医さん
宴堂裕子 ・・・お照(お絹の友人・モートルの貞やんの未亡人)
千田訓子 ・・・すず子・雇い仲居(ヤトナのあけみ)
山崎イサオ ・・・シルクハットの親分・賭場の客
加納幸和 ・・・福原の元締・賭場の客

演奏:柴山和彦/ギター  熊谷太輔/パーカッション


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