2014 沢田研二 音楽劇 悪名~The Badboys Return ! 小倉編

東京~札幌 全34公演日程


4月13日(日)雨                北九州芸術劇場  最終日 -6
13:30~16:15

昨夜はディナーの約束までの急遽の観劇だったけれど、思い出に残る悪名観劇になって
その余韻でディナーの時間も、楽しい時間があっという間に過ぎて、ふたつめの時間も気がつけば
もう日付がかわりそうってお開きにして、翌朝は、部屋の窓に雨の足跡いっぱいついて
朝吉親分の「明日は雨だっせ」の予報どおりに大粒の雨になって
紫川の水面に落ちる雨の足跡みつめながら食事もして朝刊もゆっくり読み
雨降りさんぽする時間はたっぷりあるけれど長靴じゃないしってことで部屋でまったりしていたら
昨夜ディナーしたひと、小倉の最終日を追加鑑賞するってことで
お昼まで部屋でおしゃべりして
お昼の時間に宿泊先をチェックアウトして、雨の中、すぐに見えるリバーウォークへ、雨足も強く到着したと思ったら傘が飛ばされそうな強風、ビルのドアも強風のため封鎖で違う入口から入って
昨日と違って、雨でも日曜日のランチどきだから?人があふれるほど賑わって、アボガドと海老のサンドイッチなどで軽くランチして劇場入り
昨夜の2回だけじゃ、やっぱり最終日も追加したのって
九州地域の女子だったり、今日だけ観劇ってひとたちとも会えて
Badboy小倉の最終日、ロビーから雨の小倉城をみつめて開演待ち
昨夜の2回だけじゃ、やっぱり最終日も追加したのって
九州地域の女子だったり、今日だけ観劇ってひとたちとも会えて
Badboy小倉の最終日、ロビーから雨の小倉城をみつめて開演待ち


あとから追加観劇決めた座席は、一般窓口で、ここの席って選んで
とりあえずのS席、舞台の朝吉親分よりミキザー席に近い
座席につこうとしたらミルキィーなペコちゃんがミキサー席にいて
私もほしいなぁってココロの中でして段々になってる座席について
一般窓口発売の席だから周辺は知ってるひともいなく、前方に知ってる人たちの背中を
みつけたりしつつ小倉4回目、最終公演の幕が上がるのを待って


一幕
<お絹との再会>
昨夜の高台鑑賞から、まっすぐ階下に降りての鑑賞
踏切のそばで 復員兵の朝吉とお絹の再会
戦争が終わっても朝吉から手紙も届かないから
ひとの妻になったお絹、土下座して朝吉に謝るけれど
どうしようもない気持ちで怒りがおさまらない朝吉
昨夜、俯瞰目線でみつめた、くまさんみたいな朝吉の動線
真正面からみつめるとまた違った味わい
野次馬が集まる中、お騒がせして、すんまへんみたいな朝やんの表情
あぁ、そんなだったのね
同じセリフ、同じ動きも あっちこっちからみつめると何倍も楽しめて


<Badboyな歌とダンス>
昨夜、俯瞰でみつめたBadboy達のケンカする円陣
段々の後方からだから、まぁるい輪も斜めに楕円に感じ取れて
Badboyのケンカをとめようとさっそうと八尾の朝吉が
カズさんのかき鳴らすギターの響きで登場する瞬間まっすぐみつめて
昨夜、俯瞰でみつめた余韻を重ねて観るロック好きの朝やん
昨夜の、あおるような目が眩むほどのキラキラ照明の余韻を重ね
ステージからまっすぐ届く目が眩むような照明から
浮かび上がるように前に歩を進める朝やんだから更にカッコ良さが増して
神奈川新聞のJulieの写真、毎回活躍させて
昨夜、同時に感嘆の声をあげたような女子は周辺にいないから
ココロの中でじんわり カッコいいわって

昨夜、俯瞰目線でみつめたBadboyな歌とダンス 圧巻だったけれど
まっすぐ真中だと朝やんしか目にとびこまない?
朝やんと後方でダンスするBadboyたちを重ならないように
全員一緒にみつめられるのは高台から俯瞰目線が最高ね

ロック好きの朝やん、エンディングはシャウトで締めて
八尾の朝吉のテーマソングも 回を重ねるたびに 身体に染み込んで

♪あいつ ごっつい ええ男・・・
地上一の男やで・・・
悪名さらして 生きてけつかんねぇ・・・

♪世界一 いい男・・・
なんてJulieの歌もあったっけ
それより ええ男の朝やんなのね だから ♪ごっつい ええ男


<びっくりぜんざい屋>
朝やん、座って足を組む時、初日は無造作だったけど
着物の裾がはだけちゃったら恥ずかしなんて、ちらっと思ったの?
着物の裾、しつこく気にしちゃう指先で
地上一の粋な男は 慎ましやかじゃないとだから
あ、でも地域によって違うのかな?

広沢虎造みたいな渋い声で ぜんざい注文したあと
子分との会話、ご当地バージョン?
ザザンのときは そんな余裕もなくで覚えてないけど

子分の清次に堅気になるように説経をしながら
名前が売れても、ただの悪名だから 情けないって親分だけど
ぜんざい屋から帰るお客さんに 可愛い声で「またぞうぞ」なって
朝やんは いろんな面を持ってるのね

そうこうしてたらぜんざいもでてきて
昨夜、俯瞰でみつめたら、朝やんが美味しそうに食べるぜんざいの
お椀の中も見えたけれど
小倉のびっくりぜんざいも 甘さが積み重なり、どんなふう?
朝やん、お椀のへりをぐるっとなめたから
口のまわりにぜんざいがついちゃって
あの白魚のような白い指先で 口のまわりをぬぐって
その指先を着物の脇のしたで更にぬぐい
初日のように基本形でも 表情で美味しさは じゅうぶん伝わるけど
笑わせるのが好きな朝やんだから ついつい

すず子とオカマのお銀登場
お銀の手を気色悪いと冷たくはらいのける朝やんの真っ白い指先のとき
表情も つめたいのね お銀さんは、そういう朝やんが更にいいのよね
 
福原一家の子分たち Badboyトリオが登場
トリオの兄貴分、すず子をリリーとして働かせていたのは
「リリーは髪の先まで金で買われたかだらなんや」って
小倉で初めてきいた「かだら」
朝やんが「かだら」って強調してた

トリオの兄貴分が、引き下がらないから、
懐の中に隠したエアーピストルでBadboyトリオを威嚇して
昭和前期のヤクザの伝統的なケンカ道具の ドスをどすの利いた声でとりあげる朝吉親分

困ってる女子をみつけるとほおっておけない朝吉だから
すず子を故郷の因島へ送っていく


<因島の浜辺>
朝やんの思い出の浜辺、
女親分と打ち寄せる波に おとっとって
着物の裾をめくる朝やんを昨夜は俯瞰でみつめ
波と一緒にみつめた朝やんの足元
翌日は打ち寄せる波になったつもりの鑑賞
麻生イトにお願いごとする朝やんの頭をさげるお姿を背中越しにみつめたり、俯瞰でみつめたり
真横からみつめたり、どこからみつめても、カッコ良く見えるのも ごっつい ええ男の条件かな


朝吉の歌
アコースティックギターの響きで歌う朝やんは
優しい歌声
♪寄せては返す瀬戸内の波に問うてはみたものの・・・

幻のお絹に問う朝やんを見上げたのは
小倉初日の観劇のときだったかなぁ 暗がりで躓いたことも記憶され
そんな余韻も思い出し 横顔の朝やんみつめ
♪ひたすらに まっすぐに 見つめあったあの夜のこと・・・

お絹さんの歌に
お絹さんの髪をいじる癖があった青年の朝やんなど思い描き

<お絹とたつぞうの部屋> 

場面転換の演奏

<エアータクシー>
遊ぶところに連れて行ってと朝やん窓をノックする
六甲の丁とか半とかのところへ連れて行ってくれるって運転手さん
エアー椅子に座ってる運転手さんだから
朝やんは車の形がわからなくて どこから乗っていいものやら

昨夜、俯瞰でみつめたら、エアータクシーの色とカタチもわかって
翌日も段々のミキサー席近くから色もカタチも見えて
俯瞰でみつめたときより薄い緑色

朝やんは、緑色のタクシーの後ろをぐるっと向こうへまわって
後部座席のドアを開け

「ドアは自分で閉めて シートベルトは大事やで」とシートベルトをカチッと
この時代はシートベルトはないからと運転手
しゅるしゅるシートベルトを可愛く外す朝やん
運転手さん、エアー椅子に座ってる姿が限界みたいで 朝やんにマキでお願いって
準備OKのサイン、いろいろで昨夜は広沢虎造みたいに渋く決めていたのに
最終日は、基本形だったかな

朝やん、エアータクシー19回目だけど
いつも初めてな気分で乗るから、おいてけぼり
タクシーの乗り方を毎回運転手さんに指導してもらって
あぁ、そうなのって、足を組んで座ったままの体勢で 片足で とんとんと
そんなお姿、背中越しだったり、真横からだったり、俯瞰でだったり

エアー椅子、1日1回やると、足とか腹筋とか鍛えられそう


<お照と清次&Badboyトリオ>
お照と清次の歌

<因島の賭場>
昨夜、薄暗い賭場を豆電球より高い場所から俯瞰でみつめたら壮観な眺めで
畳に白い布を覆った盆茣蓙が舞台に浮かび上がって見え
盆茣蓙に群がるBadboyたちと同じ気分になったり
遠く向こうに入る朝やんが中腰の体勢だったの端っこ鑑賞で発見したり
あれこれ賭場の雰囲気も味わった気分になったり


<朝吉とたつぞう>
河内弁と長崎弁の会話 毎回迫力あって
Julieの喉をついつい心配したり

<シルクハットの親分と福原の元締登場>


<朝吉と雇仲居(ヤトナ)のあけみ>
朝吉の歌
ロックのリズムな朝やんの歌

カズさんのうねるギターにからむ朝やんの力強い歌声
♪思いきらなあかん・・・
忘れなあかん・・・

瞼の裏を遠ざかる・・・
お前の背中にGoodbye・・・

思いきらなあかん 忘れなあかん・・・
ふるえる背中にGoodbye・・・

お絹を忘れようとする朝やん
いろんな思いの複雑な涙があふれる朝やん、
切なそうって感情移入したところで一幕終了


休憩15分

二幕
<福原の元締めの部屋>
シルクハットの親分の歌
重低音な渋い声で歌い踊るシルクハットの親分
どじょう髭が妙に似合って、
スティッキ&まぁるいカーブは昨年で 
スティッキ&エアーギターは毎回ベンチャーズ?
  
<サンドイッチマンの歌とダンス>
昨夜は二階席で手が届きそうなところにいた真っ赤なハート
最終日は、まっすぐ見上げて
時代を感じる「治明(めいじ)」横書きの文字もリボンの文字も見上げて
看板がいっぱい並ぶ人通りの多い繁華街、真っ赤なハートの下で
サンドイッチマンの歌とダンスする浅吉親分と子分の清次


角刈りに着流しのサンドイッチマンの朝やんも
小倉で4回も連続で観たので、すっかり愛くるしく見えてきて
Julieの大切な白魚のような指先を包み隠す白い手袋も可愛くて
小倉の最終日もハマのひょうちゃんで締めて
子分に情けないお姿と言われながらサンドイッチマンして
堅気でまっとうに働く大切さを子分に教える親分
そんなところにBadboyトリオも登場したり、お絹さんも登場

<福原の元締めの部屋>
小倉の虎さん、いろんな方向からみつめて
虎さんの瞳から虎さんの かだらじゃなくからだの模様まで
昨夜、俯瞰でみつめた虎さんの横顔みつめて

福原一家にさぐりを入れにきた朝やん
足元にいる虎さんに目線をやって、そのあと客席の方へ向く視線
我が家の目が点の虎さんみたいだったり
小倉最終日は、我が家のお髭のおじさんみたいに目をまん丸くして
いたから思わず、ふきだしちゃったり
そんな朝やん、福原の元締めにJulie色で甘えながら
小間物屋をやりたくても資金がないと・・・だったり
朝やん色で脅かす術を持つ ごっつい ええ男の親分

<福原一家の歌とダンス>
いろんな方向で観劇しないと福原一家のBadboyダンサーたちが
点になる瞬間が発見できなかったのね
はしっこだったり、俯瞰目線だったり回を重ねて悪名研究して
最終日は、基本形のながめで 
端っこで記憶されなかった元締めの帯の模様は次回の宿題

<お絹の部屋>
空襲で焼けたと嘘をついた『朝吉が書いた証文』を見せるお絹に
怒りがおさまらない朝やん
お絹さんのこと
カボチャだったり カッパの川流れだったり
あんまり興奮すると 優しい歌声で歌わなくちゃだから
喉が心配だったり血圧上がっちゃいそうだったり

朝吉とお絹の歌
おかゆを食べさせるときとは違って 優しい歌声の朝やん
♪いつの間に すれちごうた・・・・ 
それが人生 きっと そうや・・・

場面転換の演奏
昨夜は俯瞰でドラムとギター演奏みつめて
ついつい足元が弾んじゃうライヴみたいな気分になったりだけど
最終日は、まっすぐみつめてカズさんのリズム刻む足元に
ついつい足元だけ同じに


<朝吉とたつぞう>
ロックのリズムの後は和の響き
河内弁と長崎弁での迫力ある会話に誘われて任侠の世界にどっぷり

<福原一家に殴り込み>
長崎のたつぞうを殺されたおとしまえをつける朝吉親分と清次 
そんなときの朝やんの兵児帯の結び方、後ろ姿まっすぐ見つめてたのに
次回、ちゃんと確認しよ

小倉最終日の殺陣の場面は真正面から
昨夜の俯瞰でみつめた殺陣の眺めは圧巻だったけれど
朝やんのグーの寸止めは、はしっこ鑑賞が味わい深かったり
あんなに苦手だった殺陣の場面も、小倉のいろんな方向の観劇を重ねて
寸止めの隙間の研究するまでになったり


<大阪駅のホーム>
みんなが見てる前で歌うのって表情の朝やん
お絹さんのお願い 歌って!
昨夜のように客席から朝やんの河内音頭聴きたい!って反応はないけど
じゃぁ 歌うよって
ホームで見送りながら窓越しに河内音頭を歌う朝やん
手拍子とホームにいるお客さんの掛け声と一緒に

<Badboysのダンスと歌>
ロックな朝吉のテーマソングを歌い踊るJulieとBadboyたち


昨夜と同じにスタンディングで<カーテンコール>
朝やん、 Julieに戻って
「そぼ降る雨の中、ほんま おおきに ありがとさんでした
小倉好きだっせ また呼んでおくんなはれ
よろしゅう お願い いたしますう」だったかな

じゅりぃコールもいっぱい、拍手もいっぱいの中
悪名小倉公演最終日、無事に幕がおりて
劇場の帰りも、そぼ降る雨だったけれど
初日と二日目、ミルク色の空だったのに、最終日はそぼ降る雨だったのに
素敵な時間をすごせた、小倉2泊3日、片道859キロのたび
終えたら ちょっぴり ぼ~なお月さまが お帰りって
今東光の原作「悪名」昭和49年の文字ついた古い本
パープルのハートと一緒にページめくったら
任侠の世界の舞台にもハートみつけられて
たび公演のスタートの小倉で見つけられた記念に

のんびり小倉のBadboy綴っていたら 明日は広島のBadboy

4月22日               


4月12日(土)曇り              北九州芸術劇場  二日目夜の部 -5
18:00~20:45

昼の部を観る前は、ディナーの約束まで宿泊先でのんびりしてよって思ってたのに
昨夜の余韻のつづきのような昼の部だったので、急遽の観劇

悪名の中日の昼の部も終え
夜の部は悪名後半のスタート、S席も見やすそうな座席があったけれど
高台からみつめたらどんなかなぁってB席にして

悪名5回目の観劇は2階席2列目の高台鑑賞
2階席から階下を見おろし、
1階前方席に知ってるひとたちのたくさんの後ろ姿をみつけたりしながら
2階の隣の好きな数字はどんなひとが座るんだろうなんて開演前
隣り合わせはアラフォー女子
九州ではいつも同じJulieのライブで一緒みたいで 初めて言葉を交わし
お互いに名前交換などしなくても自然に会話ができるのも
同じ空間でJulieを楽しんでいるからこそ、神様はちゃんと巡り会わせてくれるみたいで
そんなことがうれしかったり、開演前にちょっぴりおしゃべりして
九州地域のライヴが始まる前のような気分になったり
そんなこんなしている間に客電も消え和の音楽が流れて幕が開いて


悪名観劇、初めての2階席からのながめ
段々が高いから最前列のひとの背中越しじゃない舞台鑑賞になって
階下の真正面のJulieを見おろしながら
舞台の奥行きもあって舞台についてる いろんなしるしもくっきり目にとびこんで
あそこに のしいかみたいな虎の敷き物がとか、あそこにJulieがとか

一幕
<お絹との再会>
踏切のそばで 復員兵の朝吉とお絹の再会
戦地でお絹のことを想って、死んだらあかんって生きて帰らなくっちゃって
それなのにお絹は人の妻になっていて
土下座して朝吉に謝るお絹だけど
どうしようもない気持ちで怒りがおさまらない朝吉
野次馬が集まる中、お騒がせして、すんまへんみたいな朝吉だけど
やっぱり気がおさまらなく、あっちうろうろ、こっちうろうろ、くまさんのように動く朝吉
俯瞰目線でみつめると、くまさんみたいな朝吉の動線が面白い

<Badboyな歌とダンス>
和太鼓と掛け声の和から洋の演奏へ、

階下の舞台にはBadboy達のケンカする円陣
俯瞰目線でみつめると円陣がちゃんとまぁるく輪になって
Badboyのセンターをハルのはもちろん八尾の朝吉
カズさんがかき鳴らすギターの響きで登場の朝やん

俯瞰でみつめるとロック好きの朝やん、超カッコイイじゃんってことで
神奈川新聞のJulieの写真、毎回活躍させて 

昼の部は ステージから まっすぐに目が眩むほどのキラキラ照明
夜の部は 階下のステージから あおるようなキラキラ照明が2階席に
Julieのライヴで、目が眩むようないろんな方向の照明は慣れているから
ライヴのような感覚にさせてくれるオープニング
昼間は角刈り男子越しの照明だったけれど
夜は、アラフォーの女子と並んでだもの、目が眩むほどのキラキラ照明に
申し合わせたわけでもないのに、二人して同時に感嘆の声をあげたりして
もうライヴ感覚のノリだったかも

悪名サザン初日には、身体の不調もあったりで、
ザ・男子の世界みたいなダンスやフリが受付拒否だったのに
小倉から あれこれ観方を変更したらライヴ感覚も味わえたりして

2階席から、朝やんの足元もみつめ 舞台全体をみつめ
俯瞰目線でみつめたBadboyな歌とダンス 圧巻

♪あいつ ごっつい ええ男・・・
誰もあいつにゃ かなわねぇ・・・
地上一の男やで・・・
悪名さらして 生きてけつかんねぇ・・・

ロック好きの朝やん、エンディングはシャウトで締めて
八尾の朝吉のテーマソングも 回を重ねるたびに 身体に染み込んで


<びっくりぜんざい屋>
朝やん、座って足を組む時、昨夜は無造作だったのに
昼の部は、着物の裾をしつこく気にしたりして可笑しかったけれど
夜の部も なんだか見られたら恥ずかしいなんて気持ちになったのかしらね
地上一の粋な男は 慎ましやかじゃないとだから

お酒が苦手な朝やんは、浪花節みたいなしゃがれた声で
甘~いぜんざいを注文し、子分の清次は、新し物好きだからブラックコーヒー
ぜんざいを待つ間、朝やんはタバコぷかぷかふかし
子分の清次に堅気になるように説経をする
自分は、名前が売れても、ただの悪名だから 情けないって
そうこうしてたらぜんざいもでてきて
俯瞰でみつめたら、朝やんが美味しそうに食べるぜんざいのお椀の中も
美味しさは箸の細やかな動きで

すず子とオカマのお銀登場
お銀の手を気色悪いと冷たくはらいのける朝やんの真っ白い指先は
俯瞰目線でみつめると照明のせい?更に白魚のようにイキイキして
ごっついええ男の朝やん、女子からもオカマからも好かれちゃうのね
 
福原一家の子分たち Badboyトリオが登場
朝やんの懐手の見えない指先、エアーピストルのカタチ俯瞰でみつめて

困ってる女子をみつけるとほおっておけない朝吉だから
すず子を故郷の因島へ送っていく
18歳のすす子を演じたり、雇い仲居のあけみを演じたりの千田訓子さん
どちらの役もピタっとはまって


<因島の浜辺>
朝やんの思い出の浜辺、昔お世話になった女親分との再会
その女親分にすず子のことを依頼する朝吉
頭を下げる朝やんを俯瞰でみつめて
頭をさげるお姿がカッコ良く見えるのも ええ男の条件かな

ざぶんと打ち寄せる波も俯瞰でみつめるとカタチが見えたり
朝やんの足元には、こんなカタチの波が打ち寄せたよう
エアー波に着物の裾を さりげなくめくるお姿が絵になるのも
着流しが似合うJulieならでは

髪が長いスレンダージュリーのときも、着流し姿が似合っていたけれど
着物は女子も男子もある程度、身体に丸みがあった方が似合うかなぁ
個人の感想だけど
2階席から俯瞰目線で、打ち寄せる波と一緒の朝やんをみつめて、そう感じたり


朝吉の歌
♪寄せては返す瀬戸内の波に問うてはみたものの・・・

かもめも ゆきかう貨物船も 何にもこたえてくれないから
さらに お絹への想いはつのるばかり
ひたすらに まっすぐに 見つめあったあの夜のこと
幻のお絹に 問いかける朝やん

お絹の歌
忘れたはずの朝やんのちいさな仕草も思い出しちゃうお絹さん
遠い昔の思い出が 行き場がなくて困ってるみたい
青年の頃の朝やんはお絹さんの髪をいじる癖があったそうな

お絹さんの歌に
遠い昔のJulieの思い出は ちゃんと文字にしてページに保管してるし
青年の頃のJulieはセンター分けの自分の髪をさわる癖だったり
なんてこと思い出したり


<お絹とたつぞうの部屋> 

場面転換の演奏

<エアータクシー>
運転席で新聞を読みながら客待ちをする運転手
遊ぶところに連れて行ってと朝吉が窓をノックする
六甲の丁とか半とかのところへ連れて行ってくれるって運転手さん
エアー椅子に座ってる運転手さんだから
朝やんは車の形がわからなくて どこから乗っていいものやら
2階席から俯瞰でみつめたら、タクシーの色とカタチもわかって
タクシーの色は近所の高台の広場のさくらんぼの色
緑色のカタチがくっきり見えて
あぁ、そうなのとタクシーの後ろをぐるっと向こうへまわる朝やん
後部座席のドアを開け 
「ドアは自分で閉めて シートベルトは大事やで」と
シートベルトをカチッとする朝やんだけど、
この時代はシートベルトはないからと運転手

ちゅるちゅるとシートベルトを可愛く外す朝やんなのに
準備OKのサインは、広沢虎造みたいに渋く決めて
朝やんがOKのサイン出したからアクセル踏んで発進したタクシーだったのに
朝やん、エアータクシー初めて乗ったから、おいてけぼり
運転手さん、遠くからエアータクシーの乗り方を指導して自分で動かないとって
あぁ、そうなのって朝やん、足を組んで座ったままの体勢で 片足で とんとんと
動くまぁるいカーブが可愛いく着物の裾からのぞく色白の足も照明でイキイキ

足を組んでのエアータクシー、やってみたら、けっこうしんどい
朝吉親分を演じながら、一日2回のエアータクシーは、いい運動になるかもね

遠い昔の思い出に
タクシーに乗ってジャズ喫茶に来るJulieも
運転手つきの自分の車に乗ってジャズ喫茶に来るJulieも
ふたつとも知ってるけれど、40数年前も、ごっつい ええ男だから
女子たちが車に群がって
ええ男の車に 女子のバックの足跡だったり、ドアには女子の靴の足跡だったり
ぴかぴかの自動車に、知らぬ間に いっぱい傷跡つけちゃう女子たち
ステージから、よくおこごともらったり
そんな懐かしの思い出の車の色はモスグリーンで屋根がクリーム色だったかなぁ

急遽の高台鑑賞でエアータクシーの色をみつけたとき
超うれしな瞬間で、懐かしのモスグリーンな思い出も蘇ったり


<お照と清次&Badboyトリオ>
お照と清次の歌

<因島の賭場>
薄暗い賭場を豆電球より高い場所から俯瞰でみつめたら壮観な眺め
畳に白い布を覆った盆茣蓙が舞台に浮かび上がって見え
盆茣蓙に群がるBadboyたちを頭上からみつめ
朝吉親分も遠く向こうに確認できて
1階席からだと薄暗い場面だけど
2階席から見おろすと盆茣蓙の白が反射して、賭場が明るく見えるから不思議
盆茣蓙に 並ぶ紙幣もくっきり浮かび上がって
ついつい 盆茣蓙の上に紙幣を置きたくなっちゃう衝動にかられ

盆茣蓙の向こうから、こっちへでてくる朝やんのお姿が
俯瞰でみつめると真っ白な盆茣蓙と一緒に、くっきり
この場面の朝吉親分が渋~くて お気に入りだけど 更に渋さが増したり
高台鑑賞して いっぱいおまけがついて


<朝吉とたつぞう>

<シルクハットの親分と福原の元締登場>


<朝吉と雇仲居(ヤトナ)のあけみ>
朝吉の歌
ロックのリズムな朝やんの歌

カズさんのうねるギターにからむJulieの歌声
♪思いきらなあかん・・・
忘れなあかん・・・
二度と会えない旅路・・・
瞼の裏を遠ざかる・・・
お前の背中にGoodbye・・・

思いきらなあかん 忘れなあかん・・・
ふるえる背中にGoodbye・・・

角刈りにさらしに着流しに足元の雪駄までまるごと見えて
2階席で聴くと 歌声が足元から聴こえてくるような感じでライヴのような味わい


お絹を忘れようとする朝やん
神様がふたたび お絹とめぐり合わせて 朝やんのココロを確認して
今が一番幸せなんてお絹の言葉の裏を読む朝やん
いろんな思いの複雑な涙があふれる朝やんに 
かわいそうねって感情移入したところで一幕終了


休憩15分

二幕
<福原の元締めの部屋>
シルクハットの親分の歌
重低音な渋い声で歌い踊るシルクハットの親分
動くスティッキの先を見るたびに 昨年の音楽劇の大千穐楽での
スティッキ&まぁるいカーブのセットを連想しちゃうのは仕方ない
  

<サンドイッチマンの歌とダンス>
4回目観劇の昼の部、
まっすぐ鑑賞で初めてみつけた舞台にある赤いハートと文字
サザン初日も同じ方向で見つめていたのに違う看板の文字しか目に映らない
理由はおいておいて、急遽の高台鑑賞したら、
真っ赤なハートに手が届きそうなくらいに まっすぐの位置に

そばには 時代を感じる「治明(めいじ)」横書きの文字あって

看板がいっぱい並ぶ人通りの多い繁華街に
びっくりぜんざいの看板をつけた親分と子分が登場
昼と夜、連続のまっすぐ鑑賞だけど、俯瞰でみつめた着流しのサンドイッチマン
親分のまぁるいカーブにつけた看板を頭上から見おろすのも、味わい深く

サザン初日には、角刈り&まぁるいカーブのセットな衝撃よりもショックを受けたJulieのお姿
回を重ねたら子分も同じ気持ちだったと知って、やっぱりねって
回を重ねたり、観る方向を替えたりしながら見慣れたら
「情けないお姿」も可愛いに進化したり
物事も深刻に考えても先に進まないから、まずは笑い飛ばして
気分を軽やかにしたらいいのかもね

Julieの大切な白魚のような指先を包み隠す白い手袋もいい効果になって
高台から俯瞰でみつめたら、角刈りに着流し雪駄の朝やん
愛くるしく見えたから不思議
関内桜通りの八重の桜さんぽの帰りに目が会った黄色い帽子が似合う
ハマのひょうちゃんに似て


ココロが固まったままじゃね、笑ってココロがほぐれたら つぎに何かが待ってるのかも
親分と子分の会話も、楽しくて舞台を見ながら人生の勉強もして
そんなところにBadboyトリオも登場したり、たつぞうを助けてとお絹も登場


<福原の元締めの部屋>
小倉初日は虎さんの瞳をまっすぐみつめての鑑賞だったから
虎さんの目を通して舞台をみつめたような観劇になって
そのときに初めてBadboyトリオが虎さんの敷物をセッティングしていること知って
2階席から俯瞰で舞台をみつめたら、くっきり見えるいろんな印
舞台の幕が上がった瞬間にみつけた印に虎さんの顎がのって
次にのしいかみたいな一枚革のBodyが拡げられて
二階席から 虎さん1匹まるごと見えて
Julieが鉄腕じじぃ(語尾上げて)になった地域で
目が会ったちっちゃな虎さんも、お腹の鋲をはずすと1枚の革になって、やっぱり目が点の優しい眼差し

昼の部では 虎さんの顔は人の背中越しで、あんまり確認しずらいけれど
2階席は、斜め方向をみつめる虎さんの全身の虎模様も見えて
そこへ虎さん好きの朝やんが登場
虎さんを軽く意識しながらソファーに座る瞬間に客席をみつめる朝やんの視線も見逃せない
俯瞰でみつめた朝やんの色白な足元は虎さん模様と一緒に観察
虎さん好きには、虎の2段重ねな光景、高台鑑賞してよかった!
さぐりをいれるため元締に頭を下げる朝やんのお姿は渋さの中にJulieがちらっと
Julieの色で甘えながらも、朝やん色で脅かす術を持つ ごっつい ええ男の親分


<福原一家の歌とダンス>
昨夜は、はしっこから福原一家の点の先頭に立つ元締をみつめたけれど
俯瞰でみつめたらまた違った味わいの横一列なBadboyダンサーたち

<お絹の部屋>
お絹さんにおかゆを食べさせる朝やん、優しい声じゃなく、浪花節歌うみたいな声で
優しい感じにするとJulieになっちゃうのかなぁ
空襲で焼けたと嘘をついた『朝吉が書いた証文』を見せるお絹に ぷんぷんの朝吉
お絹さんが 坊主に屏風とかイワシの頭とかにされちゃって
やっさんみたいな勢いの朝やん
あんまり興奮すると血圧上がっちゃいそうでお母さんな心配もして

朝吉とお絹の歌
おかゆを食べさせるときとは違って 優しい歌声の朝やん
♪いつの間に すれちごうた・・・・ 
それが人生 きっと そうや・・・

歌い終わるとJulieからいきなり暴れん坊の朝やんに急変しちゃうのね
 

場面転換の演奏
ドラムとギターの出だしが♪ス・ト・リ・ッ・パ・ー♪に似て
ついつい足元が弾んじゃうライヴみたいって昼の部も感じたけれど 
高台鑑賞したら、迫力ある音が1階の舞台から上がってくるように聴こえて
着席してる足元が、ギター奏でるカズさんの足元みたいに
ついついリズム刻んじゃうのは仕方ないかな
オープニングのBadboyたちの歌とダンスに 思わずライヴみたいに
感嘆の声がちゃったから

そんなノリで舞台を見おろしていたら
着流しの朝吉親分と革ジャンのたつぞうさんが登場して
あぁ ライヴじゃなく音楽劇だった


<朝吉とたつぞう>
2階席鑑賞でライヴな気分になっちゃってるから
河内弁と長崎弁での迫力ある会話についつい吸い込まれて
任侠の世界にどっぷり
任侠とロックがこんなにピッタリするなんて
大昔、ジャズ喫茶でJulieが言ってたことなど思い出したり
任侠映画を観たあとは映画館でたらついつい歩き方も違っちゃうって

朝やんとたつぞうさんの会話にどっぷり感情移入してたら
たつぞうが福原一家に撃たれる


<福原一家に殴り込み>
長崎のたつぞうを殺されたおとしまえをつける朝吉親分と清次 

昼の部に舞台をまっすぐみつめて
殺陣の場面、朝吉を演じるJulieに、ついつい ケンカが強かった青年ジュリーを思い描いて
Julieの指先をみつめて 寸止めは練習が必要よねなんて思ったけれど
そんな殺陣のBadboyたちの風景
1階席から平面でみつめるより2階席から俯瞰でみつめたら
和太鼓とロックなリズムも迫力が増して 圧巻
サザン初日に、あんなに苦手な殺陣の場面だったのに
好きな音楽をメインにしたら、すんなり受けとめることができたのも不思議

朝吉親分、殴り込みするときは兵児帯もリボン結びじゃなくかた結びだったかなぁ
なんて昼の部だったけれど、テンションあがっちゃったせいで細かな観察はできずに残念
明日の最終日の宿題にしよ


<大阪駅のホーム>
高台からホームを見おろしたらホーム全体が見えて 

こんなみんなが見てる前で歌うのって表情の朝やん
お絹さんのお願い 歌って!
朝やんの河内音頭聴きたいって拍手、昼の部より多かったかな
じゃぁ 歌うよって
ホームで見送りながら窓越しに河内音頭を歌う朝やん
昼の部の朝やんの表情を思い出しながら、のびやかな歌声聴いて
客席の手拍子も昼の部より大きかったけれど、そろった手拍子だったから
Julieの歌声もちゃんと聴き取れて
手拍子はないほうがなんて思ったけれど手拍子も 掛け声も含めての河内音頭なのかもね

<Badboysのダンスと歌>
幕が上がったら オープニングのときみたいに
ステージからあおるような照明の中にいる眩しいくらいのJulieとBadboyな仲間たちだから
ライヴみたいに感嘆の声ふたたび 並んだふたりして
さっきの河内音頭の朝やんの余韻なJulieだけど
ロックな朝吉のテーマソングを歌い踊るJulieとBadboyたちが手が届きそうなくらい真っ直ぐに
エンディングはヴォーカリストJulieになって、どこまでのばすの~な歌声とシャウトで締めて

<スタンディングでカーテンコール>
朝吉親分、 Julieに戻って
「夜遅くまで ありがとう おおきに ありがとう・・・・」
八重の桜でおます けど明日は雨だっせ おおきに」

夜の部の朝やん お花にココロ動かしてくれたり
天気予報のオニイサンになったり
明日の最終日に繋げた小倉二日目の夜の部
高台から めいっぱいの じゅりぃ~
角刈りのJulieさま、
あの白魚のような指先をゆらゆらさせて お手振りまで

昼の部で舞台にハートみつけ、夜の部でハートの名刺交換ができて
Jの文字ついたパープルの手作りハートも、活躍の場がふえてうれし

2階席から、まっすぐの手が届きそうなところにあった「ハートの名刺の看板」
みつめながらちょっぴり思い出したこと
ディナー&トークのある場所で、
名前交換など必要もない大きなまぁるいテーブル席で
全員に向かって、私は、こういうものですって自己紹介をするひともいるそうで
ビックリしたわって、そんな話をどっかできいて
普通にライヴ会場に足を運んでいれば、自然に会釈するようになって
つぎには言葉をかわすようになったり自然に繋がっていったりするものだと思うけれど
仕事でもないのに見ず知らずのひとに自分から名刺を渡すひとは
何枚名刺を配ってもハートの名刺交換はできないのかなぁって


幕が上がる前に、ちょっと言葉を交わしただけなのに
感動する瞬間も同じで、感嘆の声も同じで、じゅりぃ~の声援も同じくで
同じハートを持ったひとと言葉を交わしたいって気持ち、
神様がちゃんと場所をセッティングしてくれるのかもね

急遽、また角刈りJulieの歌声を聴きたい!って思ったのも
舞台に近いS席ではなく2階のB席にしたのも、きっと神様の仕業だったのかな

東京でみつけられなかったハート、
遠い地域に足を運んだらみつけられて、その数時間後に急遽の観劇したら
ハートとハートが繋がって小倉の二日目、悪名の折り返しのスタートに
記念すべきハートの名刺交換のようなBadboy観劇になって

「明日は雨だっせ」と最終日前夜に、お天気オニイサンになって繋げてくれた明日
当初の予定はチケット2枚で1泊2日の小倉のたびだったのに、
地図で紫川があることを知って朝の川沿いさんぽしたいなぁって宿泊先を川沿いに変更し
さんぽのために1泊増えたら最終公演も追加することになって
紫って文字に誘われた明日の追加観劇はどんな?

4月21日 記


4月12日(土)曇り              北九州芸術劇場  二日目昼の部 -4
13:30~16:15

昨夜のJulieの余韻でめざめた小倉でむかえた朝、紫川をみつめながら朝食の時間
食後の川沿いさんぽは散り時の桜を名残惜しんで、紫川に浮かぶ桜の花びらだったり
橋の向こうに劇場のあるリバーウォークみつめたり
二度目の川沿いさんぽは橋を渡って向こう岸へ 足元にいる八重の桜もみつめて
朝のさんぽ終えて部屋に戻ったら、スィーツ派が遊びに来て、
今日は、Julieの喉は大丈夫かしらねなんてしながら昨夜の感想のつづきあれこれ
そろそろ昼の部始まるからって
小倉城みつめ 足元に名残の花びらみつめ カバや人魚もみつめ劇場へ

小倉の中日は九州の知ってるひとたちにもたくさんお目にかかれて
そんな雰囲気の客席、昨夜は斜めからの鑑賞、二日目は段々からまっすぐ見つめる鑑賞
横一列に知ってるひとも いておしゃべりしながら開演待ち
小倉ならでは?の角刈り男子の背中越しに角刈りな朝吉親分をみつめられるなんて
ちょっとワクワクしながら幕が上がるのを待って

一幕
<お絹との再会>
4回目の観劇はサザン初日と同じくらいの距離と方向から
違うのは自分の気持ちと角刈り男子の背中越しに舞台をみつめられること
幕が上がったら 真正面のJulieに、だいぶ目も慣れたせい?
もうすんなり復員兵の朝吉をみつめてお芝居の中に
戦地でお絹のことを想って、生きて帰らなくっちゃって
それなのにお絹は人の妻になっていて
この場面は、どうしようもない気持ちで怒りがおさまらない朝吉に、ついつい感情移入もして

戦地での悲惨な体験は 天国にいる父親から聞いたけれど
小さな子どもに話せることはちょっぴり、オトナになってから聴きたくても間に合わなかったり
天国にいる松子さんから聴いた話は
戦友から妹の写真を見せられて、まだ見ぬ松子さんを想い描き、生きて帰らなくっちゃって
その写真の子供が 朝吉親分のやるせない気持ちに感情移入しちゃうのは仕方ないことかな

<Badboyな歌とダンス>
和太鼓からロックの響きへかわる瞬間がなんともカッコ良くて
なんて思ったのは小倉の初日の昨夜から

ステージから 目が眩むほどのキラキラ照明も
けっこう衝撃的だけどJulieのライヴで照明は慣れているから、
ライヴのような感覚にさせてくれるオープニングかな

初日には、お芝居なのに演奏の音の大きさに、
Julieの想定内だけどまぁるいカーブとセットの角刈りに
Badoboyなダンスに、目に映るもの耳に飛び込む音に
衝撃を受けて、何にも感じることができなかったのかも

サザンの初日も、ライヴのように観たら音もそんなに気にならなかったのかも
あれこれ観方を替えたら、いろんな発見があって

4回目の観劇は
サザンの初日と同じような段々から、Badboyダンサーズをまっすぐ見つめられる位置
Badboyのセンターをはる朝吉親分は 誰に重なることもなくばっちり鑑賞
サザンの初日は 私の中でなかったことになってるから
新鮮な気持ちで、色白の角刈りなJulieを まっすぐの視界の先にいるBadboyたちを
角刈り男子の背中越しにみつめて なんとも嬉しい光景になって

歌も段々染み込んで
♪あいつ ごっついええ男・・・・ 
誰も あいつにゃ かなわない・・・
あいつが八尾の朝吉や 悪名さらして 生きてけつかんねぇ・・・

エンディングは昨夜のような朝吉親分のシャウトはなく
シンプルバージョン


<びっくりぜんざい屋>
子分の清次と向かい合わせで座る朝吉
昨夜は遠くから斜め鑑賞だというのに
朝吉親分、足を組むとき、ちっとも着物の裾を気にしないから
裾がはだけちゃって、ちらっとじゃなくな光景が目に焼き付いちゃって 
足を組む時は裾の乱れも気にしないとダメよってお母さんの気持ちになったけれど
そんな翌日は
まっすぐみつめる位置、朝吉親分こっち向いて足を組んでるけれど
見えたら恥ずかしいもんねみたいに着物の裾を いっぱい気にしちゃって
包み隠そう包み隠そうってしてる着物の裾と白い指先だったから 妙に可笑しくて
お母さんの気持ちにならなくてよかった!
甘いもん派の朝吉だから、子分の飲むブラックコーヒーのお勉強したり
そんなもの苦いがなっていうセリフ 
バラード歌うときはビロードのような声のJulieだけど
浪花節も聴いてみたいな、なんて思わせる広沢虎造みたいな声
昨夜みつけたもの 距離的には段々の位置のが近いのにみつけられず

店をでるお客さんに広沢虎造みたいな声で「またどうぞ」って
着流しに角刈り頭で言われたら・・・
ちょっとコワイような、でも、色白でまぁるいカーブの着流しだから
可愛い親分が通うお店ってことで 女子たちが集まるかしらね

昨夜は、ぜんざいの美味しい顔を初めて斜めから鑑賞したけれど
翌日のびっくりぜんざい屋の店内も 初めてのひとも多いから
朝吉親分は いつもより上品な食べ方して
ぜんざいを食べる箸を動かすスピードが 美味しいなぁの表現 


すず子とオカマのお銀登場
お銀の手を気色悪いと冷たくはらいのける朝吉親分の真っ白い指先、イキイキ
 

福原一家の子分たち Badboyトリオが登場
朝吉は懐手をして エアーピストルでBadboyトリオを威嚇する
昨夜はJulieの背中越しに想像の
翌日は着物に隠れたJulieの指先のエアーピストルのカタチみつめて


困ってる女子をみつけるとほおっておけない朝吉だから
すず子を故郷の因島へ送っていく
梅にウグイス、朝吉親分につきものの子分の清次、一緒じゃなく残念  

<因島の浜辺>
波打ち際で、昔お世話になった女親分、麻生イトにすず子のことを依頼する朝吉
女親分に頭を下げる朝吉を真横からみつめて、
子分とふざけてる朝吉モードより、こういう朝吉がカッコ良くて

打ち寄せる波に着物の裾をめくってパッチと白い脚がちらっとのぞいたり
麻生イトから琴糸を連れ出した長崎のたつぞう探しを依頼されるけれど
琴糸の写真を見た朝吉の心情は・・・

元妻のお絹の写真に・・・・
お絹との初めての夜を思い出す朝吉

朝吉の歌
♪寄せては返す瀬戸内の波に問うてはみたものの・・・

かもめも ゆきかう貨物船も 何にもこたえてくれないから
さらに お絹への想いはつのるばかり


幻のお絹に 問いかける朝吉
昨夜は お絹になったようなつもりで 朝吉を見上げたけれど
翌日は 昨夜の余韻も重なってお絹に問いかける朝吉を遠く斜めからみつめて

お絹の歌

<お絹とたつぞうの部屋> 

場面転換の演奏


<エアータクシー>
運転席で新聞を読みながら客待ちをする運転手
賭場に連れて行ってと朝吉が窓をノックする
ぐるっと向こうへまわって後部座席のドアを開け 
「ドアは自分で閉めて シートベルトは大事やで」と
シートベルトをカチッとする朝吉だけど、
この時代はシートベルトはないからと運転手

シートベルトをしゅるると音をつけて外す指先みつめ
しゅるじゅるなんて遊んでる親分に、エアー椅子がもう限界なのと運転手さん
エアー椅子に足を組んで発車を待つ親分、運転手はさっさと六甲に向かって発進して
おいてけぼりの朝吉親分に 遠くから運転手さん、自分で動かないとって
足を組んで座ったままの体勢で 片足で とんとんと動くまぁるいカーブが可愛い
着物の裾からのぞく色白の足

<お照と清次&Badboyトリオ>
お照と清次の歌

<因島の賭場>
薄暗い豆電球の下で 畳に白い布を覆った盆茣蓙に群がるBadboyたち
朝吉親分とBadboyたちをみつめ 
この場面のJulie演じる朝吉親分は 渋~くて お気に入り
ほんものより コワいって言っていたのは 誰だっけ

<朝吉とたつぞう>
河内弁と長崎弁のちょっと切ない会話 
昨夜はJulieの背中越しにたつぞうさんをみつめてほろっとしたり
翌日は そんな余韻でふたりの表情みつめて
モートルの貞と名乗る朝吉親分に 八尾の朝吉のことを語るたつぞう
男の中の男と言われ それは ほめ過ぎと照れる朝吉親分の可愛い表情


<シルクハットの親分と福原の元締登場>


<朝吉と雇仲居(ヤトナ)のあけみ>
朝吉の歌
ロックなリズムのイントロに
センターから 下手方向に向かって歩きながら歌う朝吉親分
昨夜のドキっとした余韻で そんな横顔のJulieをみつめて

朝吉親分の心情 
ちょっと前の誰かのココロの中みたいで


♪ええ しおどき・・・
思いきらなあかん・・・
忘れなあかん・・・
瞼の裏を遠ざかる・・・
お前の背中にGoodbye・・・


カズさんのうねるギターに、
力込めての ♪思いきらなあかん 忘れなあかん・・・
♪ふるえる背中にGoodbye・・・

サザンの最終日に Julieの可笑しくてふるえる背中に
あれこれな思い出が蘇ったけれど

Julieが歌う♪ふるえる背中は お絹さんの哀しい背中

朝吉親分が歌ってカッコイイんだから
ライヴで Julieになって歌ってくれたら最高なんだけどなぁ

お絹を忘れようとする朝吉に
神様がふたたび お絹とめぐり合わせて
今が一番幸せなんてお絹の言葉に、いろんな思いの涙があふれる朝吉

昨夜の朝吉の兵児帯のしめ方がいつもと違って
帯を広げずに 細くしたまま まぁるいカーブの周りを二段重ねに巻いていたけれど

翌日は 普通の巻き方になって
ぼくはまぁるいカーブの角刈りだけど、西郷兵児帯しめてるけど
西郷どんじゃないわい
って

ぼくは まぁるいカーブの色白の ただの角刈りだっせ
西郷どんより まぁるいカーブは イキイキだっせ
西郷兵児からきてる兵児帯しめてるけど

二段に ぐるっと ぐるっとしたのは 
イキイキしてるまぁるいカーブをみつめてよ
って
ことだったのかなぁ 

なにはともあれ 昨夜の余韻のつづきみたいな一幕終了

休憩15分


二幕
<福原の元締めの部屋>
シルクハットの親分の歌
重低音な歌声で 歌の合間に 笑わせてもくれて
虎の敷物のある部屋でウィスキーをのむふたり
頼みごとをする福原の元締、シルクハットの親分の手にそっと触れて
そこまでいうならとココロ動かすシルクハットの親分


<サンドイッチマンの歌とダンス>
昨夜は舞台にある端っこの看板より もっと端っこ鑑賞だから
看板全部はみつめる余裕はなかったけれど
4回目の観劇は 舞台全体がまっすぐみつめられるから
まっすぐみつめた先に ハートの柄とハートの文字みつけて
サザンの初日も 同じくな座席環境だったのに 
病のあれこれだったりで 目に見えるものが記憶されずじまいだったから
初めてみつけたハートに ちょっと嬉し

昨夜の3回目の観劇ですっかり見慣れた着流しのサンドイッチマン
翌日は まっすぐみつめて
まぁるいカーブだから横から見ると看板がAのかたちだから更に可笑しくて
クスっていうより大笑いな場面、
白魚のような白い指先を包み隠す大きな手袋も可愛くて
角刈り頭を看板で隠すお姿も
親分のお姿に情けのうて、子分の気持ちに同じくだけど 笑いとばすしかないものね  
そんなところに お絹があらわれて

<福原の元締めの部屋>
暗転の中、Badboyトリオが、印の位置にセッティングする虎の敷物
昨夜は、初めて虎さんの目をみつめての観劇
そんな余韻の翌日は虎さんの横顔みつめ

虎さんの瞳が近所の猫ちゃんの瞳より優しい眼差しにはびっくりしたけれど
朝吉親分、虎の敷物に目をやってから、客席に視線を向けソファーに座って
朝吉親分の客席みつめる表情が ちょっと可笑しかったり
さぐりをいれるため元締に頭を下げる朝吉

<福原一家の歌とダンス>
昨夜は、はしっこから福原一家の点の先頭に立つ元締をみつめたけれど
翌日は福原一家の横一列なBadboyダンサーたちをみつめて


<お絹の部屋>
お絹さんにおかゆを食べさせる朝吉、ちょっと暴れん坊ぶりが見え隠れ
優しい感じにするとJulieになっちゃうのかなぁ
空襲で焼けたと嘘をついた『朝吉が書いた証文』を見せるお絹に ぷんぷんの朝吉
あんまり興奮すると血圧上がっちゃいそうな朝吉親分だけど
お絹さんが タヌキになったり キツネだったり オケラだったり

朝吉とお絹の歌
おかゆを食べさせるときとは違って 優しい歌声の朝吉
♪いつの間に すれちごうた・・・・ 
それが人生 きっと そうや・・・
 

場面転換の演奏
ドラムとギターの出だしが♪ス・ト・リ・ッ・パ・ー♪に似て
ついつい足元が弾んじゃうライヴみたい
カズさん、このときだっけメガネみたいなサングラスしてるの?
演奏終わったら 
マイクを持ったJulieがでてきそうだけど
着流しの朝吉親分と革ジャンのたつぞうさんに
あぁ ライヴじゃなく音楽劇だった


<朝吉とたつぞう>
河内弁と長崎弁での迫力ある会話についつい吸い込まれて
任侠の世界にどっぷり
そんなとき、たつぞうが福原一家に撃たれる

<福原一家に殴り込み>
長崎のたつぞうを殺されたおとしまえをつける朝吉親分と清次 

殺陣の場面、朝吉を演じるJulieに
ついつい ケンカが強かった青年ジュリーを思い描いて
Julieの指先をみつめて 寸止めは練習が必要よねなんて 稽古風景も思い描いたり

昨夜は朝吉親分のまぁるいカーヴをぐるっとする兵児帯のしめ方が 不思議だったけれど
結び方もリボン結びだけと思ったら場面によって違って
朝吉親分、殴り込みするときは兵児帯もリボン結びじゃなくかた結びだったかなぁ


<大阪駅のホーム>
列車に乗り込むお絹から親分へのお願い
河内音頭歌って!
今夜の客席のみんなも 聴きたいって拍手
こんなみんなが見てる前で歌うのって表情の朝吉親分に
お絹さん 最後のお願い 歌って!
じゃぁ 歌うよって
ホームで見送りながら窓越しに河内音頭を歌う朝吉
昨夜の朝吉親分、何が原因かわからないけれど河内音頭だけ、喉の調子が悪くって
ちょっぴりハスキィーモードな歌声だったけれど
翌日は、ちゃんといつもの声になって、ほっと
どこまでのばすのってとこも すごくのびやかな声で気持ちいい歌声
河内音頭が歌いたくての音楽劇?そんなふうに思えたりして

<Badboysのダンスと歌>
幕が上がったら 真正面に眩しいくらいのBadboyと仲間たち

<カーテンコール>
朝吉親分、 Julieに戻って 何か言ってたけど拍手で聴こえなくて
「ありがとさんでした」って言葉だったかなぁ

昼の部観劇したあとディナーの約束の時間まで宿泊先でのんびりするなんて
帰るはずが朝吉親分が演じてる劇場を部屋の窓越しにみつめているのも なんだか淋しくって
ついつい当日券で 夜の部を急遽観劇することになって

4月20日


4月11日(金)晴れ 小倉は曇り      北九州芸術劇場  初日 -3
18:00~20:45

耳の病もあったりで、東京公演はDVD収録もかけつけることなくたった2度の観劇で締めて
原作の八尾の朝吉は青年のころに旅をしながら成長していったので、
フアンが集結する東京公演とは一味違うたび公演で 沢田組一座も進化していくのかなぁと
楽しみにして

小倉へ向かう前日に、あれこれ心配していた日程も予定が決まって
角刈りとさらしとパッチ姿の懐かしのJulieじゃない写真を目に焼き付けて
まぁるいカーブと角刈りなセットを目にたっぷり慣らしてドアから小倉まで5時間弱のたび

昨年は博多の音楽劇、空を飛んで急遽の観劇で、帰りは新幹線のたびを経験済みなので
見慣れた富士山をながめたり車窓の桜の風景とトンネルの繰り返しの風景も、そんなに退屈することなく
季節限定シウマイ弁当、もうすぐ初夏にかわる「おべんとう春」を味わって

初めての4時間半の新幹線たびで小倉駅に到着したら紫川を知ってるひとが出迎えてくれて
おしゃべりしながら、足元に名残の桜の花びらみつめながら川沿いの宿泊先にチェックイン
お芝居が始まるまでの時間、観光をすることなく、たっぷりおしゃべりして
空飛んで小倉入りした旅の道連れが到着したので、中庭の鯉を見にいって、
つもる話などして、そろそろ劇場に
無法松の碑をみたり旦過市場を通過してリバーウォーク北九州へ
エスカレーターで6階まで上がり、ようやく初めての劇場
九州のいろんな地域のひとに会えるかなと思ったら二日目にみんな集結するみたい
お互いの座席を確認したあとは、初めての劇場2階席の探検しに
横幅はあるけれど奥行きが短い客席でコンサートだったらJulieがすぐそこにみたいな2階席
座席の数のわりに トイレも数が多く、休憩時間もそんなに行列することなくみたい
ロビーにも 椅子が配置され窓からは小倉城をみおろす風景
そんなこんなしているうちにもうすぐ開演

たび公演のスタートは端っこ鑑賞
北九州芸術劇場、紀伊國屋サザンシアターより舞台の幅がだいぶ広い造り
客席は舞台よりさらに広く 舞台にくっついた壁がすぐそこ
そんな端っこから斜めな鑑賞
センター方向とエアータクシー側と3回目の観劇は河内音頭の歌いだし側から

こっち側は初めてだから、どんな見え方だろうなんて ひとの背中越しには ちっちゃいスピーカー
すぐそばは壁、周辺は知ってるひと誰もいなくて 知ってる人は隣のブロックに
おしゃべりするひともいなく、知ってるひとが多くいる東京の雰囲気とはちょっと違う
初めての位置で幕が上がるのを待って

2階席があるから天井も高く黒い幕はずぅっと上まであって、裾のところから舞台の明りがちらっと
Julieは、立ち位置に、もうスタンバイしているのかなぁなんて見えない幕の向こうをみつめ
和の音楽とともに 幕が上がって


一幕
<お絹との再会>
幕が上がったら 斜め真正面に復員兵の朝吉、原作本の最後のページの続きの場面
ひとの背中越しに、お絹さんの背中越しだからお絹になったつもりでJulieのセリフを聴き
まっすぐみつめるとまぁるいカーブもめだたない?3度目の観劇だから目が慣れちゃったせいかな
それはそれとして、踏切のそばでお絹との再会の場面、
自分を待っていてくれなかった無念さの朝吉の気持ちがいっぱい伝わって
あっちへこっちへうろうろと、どうしようもない気持ちで怒りがおさまらない朝吉に
なんだかくまさんのような動きにクスっともして哀れな朝吉に感情移入もして
踏切の音が朝吉のココロの響きみたいで、なんだか切なくて

<Badboyな歌とダンス>
場面転換の音楽、和の響きと洋の響きを織り交ぜてから
ロックの響きへかわるところがなんともカッコ良くて

4月8日掲載の神奈川新聞の朝吉Julieの写真みつめながら
Badboyな歌とダンス、観る位置によっていろいろ
サザン2回目の観劇は斜めからの鑑賞では、
センターで歌う朝吉が役者さんと重なって見えずじまいだったけれど
こっちの斜め鑑賞もセンターで歌うこんなお姿の朝吉親分は
スレンダーな子分の清次にすっぽりかくれんぼ
横一列になると、あぁ角刈りJulieが真中で歌ってダンスしているのねって
初日にも照明があったと思うけれど記憶もされずじまいで、
舞台から客席への照明がキラキラ
照明の中に浮かび上がる悪名さらして生きてるBadboys
斜めっていうより真横からの横一列も 違った味わい 

まだ目に映る角刈りJulieが3度目だから朝吉が歌ってるのは
どんな歌詞? 
♪あいつ ごっついええ男・・・・ 
誰も あいつにゃ かなわない・・・
あいつが八尾の朝吉 悪名さらして 生きてけつかんねぇ・・・

Badboyな歌は まだ脳内に染み込んでいなくって
エンディングは朝吉親分のシャウトだったかなぁ


<びっくりぜんざい屋>
お照に開店祝いの祝儀を懐から出して渡す朝吉
狭山のボートレースでいっぱい儲けたらしい朝吉のようだけど
開演前に、博多から小倉入りしたスィーツ派が、来る途中に競艇場があったわって
ボートレースが好きなひとも客席にいるかもねって

子分の清次と向かい合わせで座る朝吉
客席の幅が横長のせいで、端っこから人の背中越しに、斜めまっすぐに観えるじゃん
朝吉親分、足を組むとき、ちっとも着物の裾を気にしないから
まぁ、よく見えること
昨夜、懐かしの写真で、さらしにパッチ姿が目に焼き付いてるけれど
チラっとじゃなくてだから 
足を組む時は裾の乱れも気にしないとダメよってお母さんの気持ちになって
そんなことココロの中でつぶやいていて
組んだ朝吉親分の真っ白いおみ足に目を移したら 
舞台のセンターにいるJulieなのに、壁からずいぶん距離があるのに
足のホクロが見えるなんて不思議、ひとの背中越しなのに
いつだったか、アロハに雪駄のときだっけ みつけたの やっぱりこっち斜め鑑賞のときだった

サザン最終日は、ぜんざいの甘さも煮詰まって すんごく甘くて
朝吉親分、お椀のへりを指でなめたりして
客席が凄く沸騰しちゃって、Julieの背中が笑いが止まらなくて
美味しい顔は背中越しだったからどんなかなぁって
美味しい顔がまっすぐだったから あぁ、そんな美味しさなのねって
今夜のびっくりぜんざい屋の店内は 初めてのひとも多いから
朝吉親分は いつもより上品な食べ方して 
私の中の美味しい顔初日にシンプルバージョンでよかった
朝吉親分、ぜんざいの注文も 帰るお客さんにも 広沢虎造みたいな浪花節みたいな声で


すず子とオカマのお銀登場
お銀の手を気色悪いと冷たくはらいのける朝吉親分の真っ白い指先 

福原一家の子分たち Badboyトリオが登場
朝吉は懐手をして エアーピストルでBadboyトリオを威嚇する
こっち側鑑賞だと朝吉親分の背中越しだけどサザンの初日と最終日に確認済みだから
Julieの背中越しに想像の中のJulieの指先のエアーピストルみつめて

困ってる女子をみつけるとほおっておけない朝吉だから
すず子を故郷の因島へ送っていく  

<因島の浜辺>
波打ち際で、昔お世話になった女親分、麻生イトにすず子のことを依頼する朝吉
打ち寄せる波に着物の裾をめくってパッチと白い脚がちらっとのぞいたり
麻生イトから琴糸を連れ出した長崎のたつぞう探しを依頼されるけれど
琴糸の写真を見た朝吉、元妻のお絹の写真に・・・・

二年前の朝にみつめた鳴門の打ち寄せる波の写真に
因島の浜辺で、打ち寄せる波に
お絹に想いを馳せる朝吉の気持ちになって
朝吉の歌
♪寄せては返す瀬戸内の波・・・とか
かもめ・・・とか 貨物船・・・とか あの夜・・・とか歌いながら

お絹との初めての夜を思い出す朝吉を
ひとの背中越しに 足元みつめ 表情を見上げて

お絹の歌


どのときだったか 暗転の中 舞台袖に はける朝吉親分
視界から消えたと思ったら 何かに躓いたような音がして その後の音もきこえて
何事もなければいいけれどなんて ちょっぴり心配もしたりして
 

<お絹とたつぞうの部屋> 

場面転換の演奏


<エアータクシー>
運転席で新聞を読みながら客待ちをする運転手
賭場に連れて行ってと朝吉が窓をノックする
ぐるっと向こうへまわって後部座席のドアを開け 
「ドアは自分で閉めて シートベルトは大事」とシートベルトをカチッとする朝吉だけど、
この時代はシートベルトはないからと運転手
こっちの座席からは エアータクシーの後部座席に座る朝吉親分は背中越し
シートベルトをしゅるると音をつけて外す数日前にゾクっとした白い指先はちょっぴりだけ
しゅるるなんて遊んでる親分に、マキでお願いしますと運転手さん
エアー椅子に足を組んで発車を待つ親分、運転手はさっさと発進して おいてけぼり
足を組んで座ったままの体勢で 片足で とんとんと 向こうに進む親分の後ろ姿
なんとも可笑しい角刈りJulieの後ろ姿


<お照と清次&Badboyトリオ>
足を骨折した兄貴分のモノマネが可笑しくて
お照と清次の歌

<因島の賭場>
薄暗い豆電球の下で 畳に白い布を覆った盆茣蓙に群がるBadboyたち
2回目のななめ鑑賞は一番奥にいる朝吉は見えずだったけれど
こっち側のななめ鑑賞は盆茣蓙に群がるBadboyたちの表情がよく観察できて
朝吉親分は中腰だったのね 
たつぞうをかばうまじめモードの朝吉は渋~くて やっぱりカッコイイ

<朝吉とたつぞう>
河内弁と長崎弁のちょっと切ない会話 
たつぞうに有り金全部あげてモートルの貞と名乗る朝吉
お絹とたつぞうを心配する朝吉親分の背中越しに たつぞうさんをみつめていたら
朝吉親分の気持ちが 乗り移ったみたいで Julieの背中にほろっとした瞬間
八尾の朝吉のことを語るたつぞうに それはほめ過ぎと照れる朝吉親分の可愛い瞬間


<シルクハットの親分と福原の元締登場>


<朝吉と雇仲居(ヤトナ)のあけみ>
朝吉の歌
ロックなリズムのイントロに
遠く向こうから歌いながらこっちへ ずんずん近づいてくる朝吉親分
角刈りにさらしに着流しに雪駄のJulieだというのに
3回目の鑑賞で 初めて Julieの歌う姿にドキドキなんてして

♪ええ しおどき・・・
思いきらなあかん・・・
忘れなあかん・・・
瞼の裏を遠ざかる・・・
お前の背中にGoodbye・・・


カズさんのうねるギターに、
涙もこらえた朝吉親分だから ついつい ライヴのような歌い方してくれて

力込めての ♪思いきらなあかん 忘れなあかん・・・
♪ふるえる背中にGoodbye・・・

こんな朝吉親分を待っていたのよ

サザンの初日は どうしてJulieの歌声が耳に響かなかったんだろう
あれこれ雑念を拭い去って臨んだ小倉の初日
ひとの背中越しに見上げるJulieに 初めて朝吉親分の歌声が直球で届いて
だから 観劇3回目の今夜 私の悪名観劇初日みたい

お絹を忘れようとする朝吉、
たつぞうにオサイフごとあげちゃったから、遊ぶオカネもないのに
笑顔の可愛い雇い仲居のあけみと遭遇
そんなとき、お絹とめぐり逢い 幸せそうなお絹の言葉に
なぜだか涙がこぼれる朝吉

最後の歌のときだったか記憶が曖昧だけど
西郷どんみたいな兵児帯、右後ろの腰あたりでリボン結びはいつもと同じくなのに
斜めからみつめたまぁるいカーブに 兵児帯が 二段に ぐるっと ぐるっと巻かれて
まぁるいカーブの真中が ぐるっと ぐるっとしていないから 妙にイキイキして
帯は衣裳さんに結んでもらうのかなぁ、それともJulieが自分で結ぶの?
あの帯の巻き方はどんな意味があったんだろう
不思議な光景だった


休憩15分


二幕
<福原の元締めの部屋>
シルクハットの親分の歌
シルクハットの使うスティッキ どっかで 
昨年の音楽劇の大千穐楽のときに、撃たれたフリをする新太郎さん
大の字になって横たわるまぁるいカーブを ちょんってつついたスティッキかなぁ
Julieとは シャボン玉ホリディーにフォーメイツで出演している頃からだから
ずいぶん長いお付き合い、大昔、誰かの夏休みの思い出のときにも いたんだっけ
長く伸ばしたどじょう髭が 斜めからの鑑賞だと妙に可笑しくて

虎の敷物のある部屋でウィスキーをのむふたり

<サンドイッチマンの歌とダンス>
3回目の観劇ですっかり見慣れた着流しのサンドイッチマン
白魚のような指を包み込む白い手袋が妙に可愛く、
まぁるいカーブの親分は看板が斜めになって横から見るとAのかたち
笑っていいものやら、でも、大笑いしてねって場面だろうから 大笑いさせてもらって
そんなお姿、Badboyなトリオにも見られて、お絹にも見られてしまう
舞台にある端っこの看板より もっと端っこ鑑賞だから 看板全部はみつめる余裕なくて

<福原の元締めの部屋>
暗転の中、Badboyトリオが、印の位置にセッティングする虎の敷物
端っこ斜めから舞台をみつめたら、近所の桜広場の猫ちゃんみたいに
まっすぐこっちをみつめる虎さんの瞳だった
初日には虎さんの横顔だったから、観る方向であれこれ違って

虎さんの瞳、猫ちゃんの瞳より優しい眼差しで びっくりしてたら
福原の元締と目があったような、そんな気がした

そんな部屋に入る朝吉親分、虎の敷物に目をやってからソファーに座って

<福原一家の歌とダンス>
サザン最終日には 横一列に並んで見えたダンス
端っこ斜め鑑賞だと 直線が点に見えて
いろんな方向から観劇すると いろんな発見があって面白い
ひとの背中越しに
福原一家の点の先頭に立つ元締の着物の帯の模様みつめていたのに
どんな柄だったかなぁ


<お絹の部屋>
女医さんからお絹がヒロポン中毒と知らされる朝吉
お絹におかゆを食べさせる朝吉、ついつい一緒に口が
空襲で焼けたと嘘をついた『朝吉が書いた証文』を見せるお絹に ぷんぷんの朝吉
かぼちゃとかイワシの頭とかいろんな言葉言うんだけど
あんまり興奮すると血圧上がっちゃいそうな朝吉親分

朝吉とお絹の歌
♪いつの間に すれちごうた・・・・ 
それが人生 きっと そうや・・・
 

場面転換の演奏
ドラムとギターの出だしが♪ス・ト・リ・ッ・パ・ー♪に似て
ついつい足元が弾んじゃうライヴみたい
カズさん、このときだっけメガネみたいなサングラスしてるの?


<朝吉とたつぞう>
福原一家に行くことを止める朝吉、
そんな朝吉がお絹お絹と気安く言うから たつぞうがおもしろくない
お絹の元夫と八尾の朝吉だということを知るたつぞう
そんなとき、たつぞうが福原一家に撃たれる

<福原一家に殴り込み>
殺陣の場面、朝吉を演じるJulie、昔が蘇ったりしながら? 寸止めの方が難しそう
兵児帯の結び方がちょっと違って、明日の観劇の宿題にしておこう

<大阪駅のホーム>
いろんな役をこなす有馬自由さん、駅員のお姿が似合って、アナウンスもいい声で
河内音頭に参加する瞬間の表情がいい感じ
お絹を見送る朝吉、清次、お照

列車に乗り込むお絹から親分へのお願い
河内音頭歌って!
今夜の客席のみんなも 聴きたいって拍手
ホームで見送りながら窓越しに河内音頭を歌う朝吉
さっきの迫力ある歌声と違って
喉の使う部分が違うのか、今夜はちょっと喉の調子が悪そうで
そんなJulieの表情を見上げながら どうしちゃったのかなぁってちょっと心配しながら
進む列車を追いかけるように歌いながら見送る朝吉の歌声、
調子が悪そうなのに、そんなときは どこまでのばすんだろうって、何度ものばして
下手側で 列車が見えなくなるまで歌うJulieの後ろ姿、
そんな背中越しの朝吉親分の歌声に 初めての涙がこぼれた瞬間
やっぱり私の初日?

<Badboysのダンスと歌>
幕が上がったら 眩しいくらいのBadboyと仲間たち
最後に歌い上げる朝吉親分、どこまでのびるの~な歌声でした

<カーテンコール>
朝吉親分、 Julieに戻ったら
あったかい声援 ほんまおおきに ありがとさんでした
小倉 好きだっせ

たび公演のスタートな小倉で 
はしっこ鑑賞だから朝吉親分はじめ 役者さん、ひとりひとりみつめられて
演奏する太鼓、ドラム、ギターもしっかりみつめて感じて
3回目の観劇で、役柄も覚えられて 朝吉親分の歌声が直球で届いて
たび公演のスタートな小倉で 自分の悪名観劇初日をむかえられ
紫川沿いでついついディナーで連子鯛でたび公演小倉初日のお祝いして
そんな気分で夜空を見上げたら、お月様がみつめてくれて
耳のため、乾杯もガマンしたのに素敵な小倉の夜になって

4月19日 記


沢田研二   ・・・村上朝吉
いしのようこ ・・・お絹
野田晋市 ・・・清次
若杉宏二 ・・・長崎のたつぞう
すわ親治 ・・・オカマのお銀・福原一家の子分
有馬自由 ・・・福原一家・賭場の胴元・駅員・びっくりぜんざいの客
森下じんせい ・・・福原一家の子分トリオの兄貴分・賭場の客
木下政治 ・・・福原一家の子分タクシーの運転手・賭場の客
細見大輔 ・・・福原一家の子分・トリオ・賭場の中盆
小椋あずき ・・・麻生イト 因島の女親分・女医さん
宴堂裕子 ・・・お照(お絹の友人・モートルの貞やんの未亡人)
千田訓子 ・・・すず子・雇い仲居(ヤトナのあけみ)
山崎イサオ ・・・シルクハットの親分・賭場の客
加納幸和 ・・・福原の元締・賭場の客

演奏:柴山和彦/ギター  熊谷太輔/パーカッション


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