伊豆大島ツーリング
2007.3.9〜11(109km)
(後編)

さて、後編は島一周ツーリングの模様をご紹介しましょう。




大島は南端付近にある、筆島です。すばらしい景色ですよね。
また、写真右は波浮港を過ぎたあたりにある、地層断面です。褶曲(しゅうきょく)で
バームクーヘンみたくなっている奇観です。地形変動の激しさを物語る証拠
なので、ちょっと怖かったです。




今日は風も無く適度に気温も低く、いい天気で最高のツーリングを楽しめました。
大島走行コースは次の通りです。

岡田港到着〜元町(宿に荷物を置かせてもらい、元町の街で朝食)〜サンセットパームライン
〜岡田港〜大島公園〜大島大砂漠〜筆島〜波浮港〜昼食〜地層切断面〜火山博物館
〜御神火(ゴジンカ)スカイライン〜三原山頂口〜三原山登山道路〜元町(泊)






サンセットパームライン
元町の北にありますが、名前の通り
西側に海が広がっていますので夕陽が綺麗そうです。




昨日22時に竹芝桟橋を出発した船は翌日の朝6時に大島は岡田港に到着します。
岡田港で朝食でも食べて、元町に行き荷物を置いて出発と思っていたのですが、早朝の為岡田港近くのお店はどこも開いてません。
(皆さん気をつけましょう。また、大島にはコンビニエンスストアが一軒もありませんから、パンやおにぎりやラーメンなどを早朝や深夜に売っているお店はありません。)

元町に行って探すと、高速船のターミナルビル近くにかろうじて一軒、食堂が開いてました。
何やらお腹が空いていましたので、ご飯をお替りしたところ、OKとのことでしたのでお替りしましたよ。
ところが、お勘定するとお替りしたご飯代が加算されていてビックリです。
ご飯のお替りでお金を取られたのは久しぶりです。
(昼食を摂った食堂も、ご飯のお替りは有料とのことでしたので、大島ではこれが常識なのでしょう)

そして、やっと島一周ツーリングの開始です。確かAM8時頃でした。





「Buddy's Bell」です。ダイビング関係の信頼を象徴するモニュメントです。
写真右は「椿トンネル」です。今年であれば2月初旬頃なら椿の花が一杯
だったのでしょうが、今はすっかり花も落ち、いわば「葉椿」でした。





サンセットパームラインは海沿いの気持ちよいほぼ平坦な道ですが、岡田港に戻るにはだらだら坂を登ります。
岡田港を過ぎると、かなり整備された高台を走る道が続いています。橋から下を見ると何やら旧道がうねうねと集落の中を縫っています。
先を急ぐツーリングではありませんので、旧道に行こうと思いましたが全く行けません。
下り坂ですので、元に戻って行かなければなりません。と、言うことで次回は旧道を行くということとしました。




大島大砂漠の麓です。
黒いスコリア層が三原山山頂から一面を覆っていました。
富士山で言えば、表富士の大砂走に酷似していると思いました。
やはり、この大島を含めて伊豆七島は富士火山帯を形成してるんだなと実感できる光景でした。




大島公園を過ぎると波浮港まで約18kmの間、無人地帯となります。
標高差も300mくらいしかないので、全く問題ないと思っていました。
ところが、厳しいアップダウンが開始されます。
厳しいアップダウンとなると、勝負好きの坂ヤンが黙っていませんでした。
我々を置き去りにして500m以上のアドバンテージを保ちながら先頭を疾走しているのです。
坂ヤンの特性として、瞬発的なダッシュは強いのですが、音を立てるように見事にポッキリと折れてしまいます。
今回はどうなるか楽しみにしていますと、道がダウンしてアップする時、坂ヤン、極端に遅く走っています。
暫くして追いつき、このスローダウンの理由は判明しましたが、本人から固くその理由の掲載を拒否されていますので、その真相は皆様のご想像にお任せすると言うことでご容赦ください。




波浮の高台から見た波浮港です。
案内板によると、ここは「カルデラ湖」だったのが、水蒸気爆発や大地震・大津波で東南の岸壁が崩れ
海に通じたとのことです。
写真右は、冒頭の写真の接近写真です。見事な地層、見事な褶曲ですね。



波浮港までくると、厳しいアップダウンが続く無人地帯は終了します。
時間は11時30分を過ぎていますので、そろそろ昼食を摂ろうかと、それらしい建物に近づくと何と、パチンコ屋じゃないですか。この一年ですっかりパチンコにハマっている坂ヤンは、すかさず入場し試し打ちを実施します。
結果は??
さすがに出ませんでした。
1000円使ったらしいですけど、そのお金を並鮨のお金にプラスすれば特上鮨を食べられたんじゃないでしょうか。
まあ、男は夢を買う生き物ですから、一概にもったいないとは言いませんが、「うんが付いたから、事によったら?」と思ったのでしょうか。






火山博物館前にて。
坂ヤンも元気一杯そうですが、実は島のアップダウンの影響で
筋肉痛に襲われ、限界寸前。


元町は目の前です。
そこに、三原山への最短ルート「御神火スカイライン」があります。
他のルートは山頂までは10kmくらいあるのに、ここは約4kmしかありません。
その分、傾斜が急であることが予想されます。
ですから、ここまで60kmくらい走行しましたが、アップダウンの連続で皆足にきており戦意喪失している様が感ぜられました。

峠や山に登る際に一番大事なのは何でしょうか。
体力ももちろん大切ですが、それ以上に精神力が大事なのです。
今までも随分主張している考え方の発展形です。

「体の傷は癒せるけど、心の傷はなかなか癒せません」。
それと同じように「体の疲れは休めば癒せますが、心の疲れは休んでも癒されません」

坂ヤンもFさんも確かに体は疲れていたけど、それ以上に心が疲れていると感じましたので、単独で三原山に登ることとしたのです。また、Fさんの場合、ハード的にもコンパクトドライブが装着されていませんでしたので、あの急坂はだめだと判断させて戴きました。

いや、しかし三原山の登りは辛かったけど、景色は良かったですよ。
それでは、次回は特別編として、三原山特集を掲載しましょう。

お楽しみに。


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