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とりあえずラジコン化するための仔細を検討。
おもちゃだけあって、ボディーには詳細不明な未来兵器もどきがゴテゴテと沢山付いている始末。復元性も何もあったもんじゃないので、青いパトランプの櫓だけ残して取り払ってみました。
もともと地面の上を手で押して走らせるだけの物。船体の下側には写真のような穴があって車輪が嵌っていました。当然に舵なんて論外、考えてもいません。
ネジ止めされている甲板を外すとボディーはキッチリ左右に分かれてしまっています。このままじゃバッテリーを載せる場所がありません。船底の穴はプラ板で塞いでしまうにしても、前から後ろへはしっているキールごと切り落とさないといけなそうです。 |
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第1日目~4日目 |
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まずはキールの切り取りから開始。
模型用のこぎりとニッパーを使って少しずつ切り取っていきます。
キールの部分はできるだけ痕を残さないで切り取りますが、少しくらい残っていてもモーターの台座を上に被せてしまうので問題にならないでしょう。
バッテリーを載せる部分は左上の写真のように船体の前方で左右が接合されているのでその高さまで切り取り、ヤスリを掛けて水平に揃えます。
右上の写真は船尾の部分ですが、ここには舵の機構部分を付け足すため、適当な大きさで切り取ってボディーを延長することにします。 |
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第5日目~6日目 |
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1.0プラ板を二枚重ねにしてボディーの左右分割部分をふさぎます。きれいに接着しないと水漏れの原因になりますので慎重に。
舵の機構部分を納めるボディーの延長部分もプラ板で作ります。 |
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第7日目 |
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モーターはちょっと贅沢にラジコン用マブチ380モーターをツインで搭載しました。
モーターの固定具は別売り(マブチさん、セコイ)となっていたので、これもプラ板で自作して、水平になるように高さを合わせて船体に固定します。
スクリューが船体を抜ける部分にはグリスボックスを設けます。ボックス自体は戦艦大和のものを流用。スクリュー軸が通る部分は穴径2.0mmの真鍮パイプを通し、船体との隙間は後でエポキシパテで埋めます。
また、グリスボックスにはグリス補充用のパイプを設けました。
スクリューはSRBCで貰ったものを流用。船体に似合わず大径のスクリューですが・・・左右の巻き方向が同じ・・・。
できれば反対巻きのスクリューが欲しかった。。 |
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第8日目 |
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いよいよ舵の作成です。0.5mmプラ板で形を作り、1.5mmプラ板を軸を挟みこむように張り付けます。
上の写真のように舵軸にもグリスボックスを作ります。 |
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第9日目 |
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コックピットの足の部分はモーターやアンプと干渉するので全て切り落とします。
また、コックピットの後ろの甲板部分はバッテリーを納めるボックスを取り付けるため、バッテリーより少し大きめのサイズで切り抜きました。
左の写真はバッテリーボックスの蓋となる板です。1.0mmプラ板を二枚重ねで張り合わせて、上にパトランプの櫓を固定しました。 |
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取りあえず できあがり |
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コックピットの足の部分を抜いてしまったので水が入らないようにコックピットの窓ガラスの部分には透明プラ板を張ることにしました。受信機のスイッチはコックピットの前面に設置して、いちいちボディーを分解しなくてもスイッチ操作ができるようにしました。
左の写真は受信機のアンテナです。
受信機は左舷後方側に設置していますので、その直上にプラパイプを立てて、その中にアンテナを通しています。 |
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ちょっとふざけておもちゃで購入した時のゴテゴテした超兵器類をセットしてみました。
甲板の船尾部分に乗っかっているマシンガンなのか多連装レーザー砲なのかよく分からない物体は何なのでしょう?
明らかに重心オーバーです。
コックピットの両脇には、これもレーザー砲のようなマシンガンが・・・
どうやって撃つんじゃろうか?
この状態でも走れますが、かえって格好悪いので取っちゃいたい。 |
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航走会参加 |
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平成25年11月、SRBC船の科学館航走会に参加した時の写真です。
写真を見ると景気良く走っているように見えますが、実は当初は舵が全く効かず前後進しかできない状態でした。そして急遽とった対応策が下の写真です。
お陰さまで取りあえず走っている写真が撮れました。
後の課題としては、バッテリーの持ちが異常に悪いこと。航走時の爆音。それと欲を言えば、もう少しスピードが欲しいところですが、そのあたりは後の改造で追々対応していきます。
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これが急遽付け足した舵の写真です。
この船は2軸推進なのですが、右のスクリューと左のスクリューの間隔が広いわりに舵が小さかったため、舵を一杯に切っても全然効果がありませんでした。
そこで、持っていたタリーズコーヒーのカップに巻いてあった保温用の段ボール紙を手で千切って舵を挟み込み、防水も兼ねてガムテープでグルグル巻きにしました。
これで舵の大きさは、もとの3倍から4倍ほどに。
それでやっと舵が効くようになりました。
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完成 |
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最終的にはスクリューはちゃんと左右で逆巻きの物を手配。軸を船尾じゃなく、船底から出して高速を出してもスクリューが水面に出てしまうことがないようにしました。
また、舵も大型の物を2枚、それぞれスクリューの後方に設置したことで舵の効きは大幅に向上。
7.2Vのモーター駆動による排水ポンプも搭載。
バッテリーはPanasonicのリボルタ(充電式電池)を6本です。
取り扱いは極めて簡単、走行性能も抜群ですが、ここまで何と足掛け5年もかかってしまいました。
(写真は2018年2月、石神井池にて)。
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甲板上の状態は、仰々しいレーザー光線砲を取り去ったことで、さっぱりしています。
メンテナンスは甲板上のヤグラを持って取り外すことで行えます。
この部分はネジ止めしてなくて、単に船体にのっかって、引っ掛けているだけなので取り外しはすごく簡単です。
また、引っ掛けるツメの位置を考慮して、走航中に外れないようになっています。
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メンテナンスハッチを外した状態。(左側が船首)
真ん中に突っ立っているのが排水ポンプ用のモーターです。その横が推進用もモーター。
甲板上の茶色の物体はウ○チじゃありません。バランス用のウェイトです。
電源はパナソニックのエネループを6本使用することで設計。電池ボックスはタミヤの工作キットより、このへんは私のラジコン共通です。
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スクリューと舵はそれぞれ二軸。
スクリューは船体下に突き出る向きにすることで、どんな状態でも確実に水中にあるようにしました。
また、舵はそれぞれのスクリュー直後に配置して、効果最大を狙っています。
結果は最高で、舵の効きはタグボート並みです。
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排水ポンプの出口は艦尾に設置しました。
緑色のシリコンパイプで艦尾まで誘導して、写真の排水出口から噴出する仕組みです。
もともと漏水はあまりしないのですが、排水ポンプさえあれば絶対に安心です。
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