艦橋
 長門の艦橋は1本の太い支柱の周りを6本の細い支柱で支えるような構造になっているので各層の嵌め合わせはかなり難しい。そこで、ここでも3D-CADで一気に設計して3Dプリンタで印刷しちゃうことで解決。
 ついでに各層を分解可能にして、スカッツル(丸窓)も透明プラ板の嵌め込み式して、(お遊びだけど)中にリビングだのお風呂だのも作っちゃいました。

 ドアも本当に開閉が可能な構造にして、内部の階段もちゃんと作って本当に各フロアを行き来できる、更にのめり込んで家具だの鏡だのまで作り込んでしまった。
 「どうだ!」と自慢するより自分でも暴走だと思うけど、200分の1でここまで作るのって大変なんだゾ!

 7層目の主砲予備指揮所まで印刷完了した状態。
 外見からは全くわかんないけど、艦橋構造物の1Fは大浴場、2Fは会議室と客間とゲスト宿泊室、洗面所とトイレ、3Fは艦長公室、4Fは艦長居室になってます。

 4Fの(本当は)副砲予備指揮所の天井付近には舷灯用のLEDを取りつけるためのポリキャップBOXを作りこみ。1Fから4Fまで吹き抜けの配線スペースになってます。

 ・・・5Fより上はまじめに作ってます。

 5Fは羅津艦橋
 6Fは見張指揮所
 7Fは主砲予備指揮所
 8Fは上部見張所
 9Fは測距所
 10Fは戦闘艦橋
 11Fは九四式方位盤

 9Fの測距儀は手動だけど好きな方向に旋回できるように作ってます。

 1Fの大浴場の様子。右舷側が男湯で、左舷側が女湯。

 女湯に設置されたピンクの椅子が正面に映っているのが見えると思いますが、正面は鏡になってます。
 更衣室(写真左手)から浴室に入るのはスライド式の曇りガラスのドアを開けてください。

 湯舟にはバスクリン、入れときました!

 同じく1Fの大浴場。

 美容に厳しい女湯の更衣室にはスライドドアの横に大型の鏡を設置。
 一方、男湯の更衣室にはドライアー台に小さい鏡を設置してます。

 写真上の方中央の階段で1Fから2Fに上がると、右舷艦首側の会議室、左舷艦首側の談話室、後方廊下に出て来賓宿泊室、トイレ、洗面台と続きます。

 談話室にはキッチンと食卓テーブル、ソファーセットを設置。宿泊室にはシングルベット、クローゼット、簡易机を完備してます。

 2Fに上がってきた階段の横には更に3Fへの階段。

 3Fに上ると目の前には4Fへの階段、その左手には艦長公室への扉があります。

 艦長公室は内部で独立した二階建てになっていて、写真の下側の階段で上の階へ上れるようになっています。
 公室1F部分には事務机とマストの反対側は書庫。

 3Fは非常に狭くて、艦首部分は舷灯の為の配線スペースになってます。

 4Fは艦長の私室(写真上側)と居室(写真下側)。
 居室は玄関入って左手にトイレ、右手にお風呂、正面がLD、
奥の右手が寝室。

 写真左上側の階段から共用廊下を使ってそのまま5Fの羅針艦橋へ出ますが、艦長私室からも別に羅針艦橋への階段を設置しておきました。

 5Fの羅針艦橋からは開放式なのでまじめに制作。

 床の材質については諸説あって、前の方はリノニウムで後ろの方は鋼板というのもあるけど、私は前方部分が木材、後方がリノニウムの説にしたがって塗装。
 ・・・この方が綺麗だから。

 設置した機器や海図台は資料を参考にしてますが、航海艦橋は割と広々してますんで、きっと航海中は主にここに人が集まっていたんでしょうか。

 舷灯の回路が完成したので点灯試験。
 舷灯と探照灯は連動して点灯する機構にしました。

 舷灯には24Vまで対応のLEDを使用して光量は十分なんだけど直径3mmのLEDでもデカイ。
 艦橋を各フロア分解可能にするためにLEDは取り外す必要があったので電球部をポリキャップに差し込む構造にしたんで舷灯が更に巨大化!

 次回作る時があれば光ファイバーの使用を考慮したいところ。

 シェルター甲板の甲板は走行用のバッテリー交換のために開放するように作っているのですが、そのためには舷灯の配線を外す必要がある、

 って、ことで今回新開発の機構として甲板を置くだけで接続できるコネクターを作ってみました。

 命名:『おくだけコネクター』
 ・・・ドラえもん風に叫んでみよう。

 6Fの見張指揮所。
 6Fは簡単に完成すると思ってたんだけど、機銃の製作だけで丸1日かかってしまった。
 機銃類も完全手作りで、銃身はステンレス鋼材を使用しているんで簡単には曲がらない。

 このフロアは見張指揮所とは名ばかりで機銃ばっか。

 7F、主砲予備指揮所。

 艦首方向に指揮装置とかあるけど、シャッター閉めてるんで8Fをのっけたら右舷側のドアから中を覗かないと見えない。
 それも無理か。

 8Fへの階段、こんなところにありました。

 8F、上部見張所。
 7Fからの階段の出口はこんなところに隠れてました。

 ちなみに、このフロアのCAD設計はエラク大変だった。
 形状も複雑なのに前方と中央の装甲版、で、更にそれぞれ床の高さが違う。CAD設計が終われば印刷するだけだけどプラ板で作ったらこれだけで1週間コース。

 この写真ではまだ付いていないけど、9Fへの階段はフロア後方中央付近につきます。

 塗装前の9F測距所を下から見ると床を支える梁が見えます。
 空中線支柱はピアノ線を使用。

 艦橋構造物は嫌味な人が下から眺めても恥ずかしくないよう、床の梁も作り込んでますが普通の性格の人はこんなとこ見ないヨ.。

 10m測距儀は手動で旋回可能。
 係留旗索は気に入らなくてこの後に作り直し。

 10Fは戦闘艦橋。こちらも前の方は木目調。

 艦首方向中央は羅針儀、その後方のでっかい箱状のデスクは海図台、中央柱周囲の箱は信号書箱。

 現実的な話、10Fまで階段で上がるとか、何の苦行か?
 乗員のため、支柱後ろの部屋は喫煙所として利用することを推奨。
・・・当時は喫煙フリーだったんでしょうけど。

 艦橋最上階の主砲射撃指揮所にはデカデカと94式方位盤があるので、方位盤後部の階段をあがってから、方位盤の周囲を伝って前方に出る構造になってます。

 2号1型電探は真鍮のハンダ付けで形状を作成して模型用の金網を取りつけて作成。

 電探基部の部屋への入り口って、どうなってたんでしょう?
 そもそも外階段って説自体合ってんのか?

 普通はこんなところまで作り込まないからどうでもいいんだろうけど、作り込めば作り込むほどに謎が湧いてきます。
後部艦橋

 後部艦橋もCADで設計して3Dプリンタで作成することで、ちゃんと各フロア毎に内部も作ってますが、これも1Fと2Fは客間・・・って、勝手な設定で作っちゃいました。
 本当は1Fは乗員の浴室になっていたようですけど。

 マストの基部にはクレーンが設置されていますがポリキャップジョイントを使用して手動ながら旋回と上下が可能な作りになっています。

 後部艦橋の1Fはゲスト宿泊部屋が2室。右舷(写真右て)がシングルで、左舷がツイン。クローゼットと簡易机とイス等も完備してます。

 中央の廊下の階段を上ると2Fへ。

 (3Fへの階段に隠れちゃってますが)1Fからの階段を上ると、こちらも客室(ツインルーム)。

 女性用ゲストルームのイメージで作ってます。

 3Fはゲスト用の簡易風呂。

 バスクリンも入れときました。

 (ピンぼけしちゃいましたが)4Fはゲスト用のトイレ。

 と、言うか、トイレに行くのにわざわざ階段を4Fまで上がらないとダメとか、完全に居住性の設計間違った。

 酒飲んで寝て夜中にトイレ行くときとか、きっと途中で漏らすか、足ツルし。

 6Fは後部見張り所。ここは真面目に作ったけど、思ったより狭くて中央に羅針艤を設置したら双眼鏡は2つ置いてもう一杯。

 艦首側の階段を上ると副方位盤などが設置された屋上を経由して、マストまで登れます。

 半田固定による強度保持部分が完成した状態のマストです。

 長門のマストはややこしい格好してますが、これ以外の部分は瞬間接着剤で真鍮ラインを接着して形を整えています。

 マストの塗装が完了した状態です。
 これはこれでキレイにできているんですが、キッチリとスケールを合わせると少し迫力不足。

 次回作る時があれば、2mmほど大きめに作ると格好いいかもしれない。

 後部艦橋、写真の様に組み上げると外見からは中に客間だのが作ってあることは全くわからないようになってます。

 けど、フロア毎に分解して部屋を見ることもできるし、丸窓が全て透明プラ板で出来ているんで、ライトで中を覗くとベットだの机だのを見ることができます。
煙突及び射撃指揮装置
 長門の煙突周辺の造りは優美にして複雑怪奇。 何がどういった構成になっているのか、細かく作りながらやっと理解できたような状態。
 けど、完成するとこれだけでもかなり見ごたえある。

 まずは煙突本体の作成。
 3Dプリンタで印刷した本体にファンネルキャップ、ジャッキステー、蒸気管などを取り付け。

 煙突内部は空洞になっていて、直下の船体側に設置した汽笛用スピーカの音を外に出すようになってます。

 煙突基部には11ch目として追加設置したブザーを固定。

 探照灯の櫓、94式射撃指揮装置、野菜箱などを設置。
 野菜箱の四方のスリットは金網にしていて、ここでも汽笛とブザーの音を外に出すようになってます。

 探照灯のLEDのケーブルはどうやって取りまわすかCADデータをグルグル回しながら悩んだ結果、櫓の裏をまわして野菜箱の裏から煙突基部に入れ、基部の前方から出して艦橋基部の後ろ側から艦内に導くことにしました。

 正直、メンドクセーし、他の所が壊れそうでオッカナイしで、こんな作業は二度としたくない。
航空機作業甲板

 航空機の射出機(=カタパルト)は手動旋回式。

 しかしながらこのサイズだと3番主砲とかにひっかかって完全には旋回できない。
 チャンとスケール合わせて作ったのに変だなと思ったら、長門の射出機は途中で折れる構造になっていた様子。

 流石にそこまで作ってらんないので反対舷に向ける時はいったん抜いて差替えることにした。
 通常は先端を左舷に向けていたようなんで、とりあえず左舷向きでセットしときました。

 なお、指揮所の窓は透明プラ板で作っていて、ちゃんと部屋の中とかドアも開閉できるようになってます。

 で、部屋の中は喫煙所。
 灰皿も設置。