峠について考える1


2007.1.28 31
 2.3
今週は、久ぶりに遠征はしませんでした。
僅かに、土曜日のAMに40kmくらい走っただけです。
何故かって、ちょっと所帯じみちゃうんだけど、洗濯機がまず故障した!
更に、正月に車のマフラーが取れ、応急処置の溶接をしたものの、再度マフラーにヒビが入っているっぽい音がする。
今年の5月で丸13年お世話になった車です。
マフラー以外は今の所正常ですが、さすがに限界と感じている昨今です。
このダブルパンチで貴重なチャリ時間をバッサリと切られたのです。


まず、洗濯機の故障対策で、修理のおじさんが何と土曜日の午後に来るとのこと。通常であれば、カミさんが家にいるので問題ないのですが、今回はパートの仕事があるのでPMはいないとのこと。
しかたなく、AMのみの走行となったわけですよ。これじゃ太っちゃうよね!!
ところで、修理ですが、カミさんからは1万円を預かっていたのですが、修理のおじさんによると、回転軸が破損しているので、交換すると何と2万円かかるとのこと。
更に、ここを直しても他の部品も壊れる可能性が大きく、8年くらい使っているので、部品もそろそろなくなってきているとの殺し文句が!!

ここで、ほんの30秒くらいですが心の葛藤がありました。
@2万円払って修理した場合
 「他のパーツも壊れる可能性がある上その部品もなくなっちゃうというのに、その場しのぎに2万円も使っちゃう、その神経が分らないワ!! あんたが勝手に判断したんだから1万円の補充なんてなし!!」
 って言われる可能性大!!

A修理を断った場合
 「昨日から洗濯できなくて、こーんなに洗濯ものがたまってるのよ。いったい、どうするつもりよ!!
 コインランドリーかなんかへ行って明日、洗ってきてよね!!」
 ってきっと言われちゃうよね。しかも、今回の点検で3000円取られちゃったしね。
「どーすんのー!!!!」

しかし、こんな事は古いプリンタを使っているお客さんでも良くある話なんですね。
そんな時はSO!! 、迷わず買い替えですYO!!
そこで、修理のおじさんには、キッパリと修理不要!と言って帰ってもらいました。

この状況をカミさんに報告、同意を得られましたが、日曜日は「カミさんの実家で洗濯&放っておいた車選びにディーラーに朝から行く」こととなってしまいました。
その前に、その夜、洗濯機を買いに行きましたとさ。
久しぶりに電気屋で洗濯機を見ましたが、ドラム式のやつが最新鋭で、色々話を聞きながら洗濯機を洗濯、おっと選択したら、結局一番良いやつを買うこととなってしまった。
何と十数万円だよ。
信じられん・・・。

この1年以上、車中心から自転車中心になっている俺たちです。
はっきり言って、車はどうでも良いと思いながら、ディーラーに行きました。
車の場合、200万円〜300万円しちゃうんだよね。
もちろん、保険代とかガソリン代などが別途かかります。
それに較べて自転車は何てお金がかからないんでしょう。
車両価格はオーダーでも100万円出せばかなり良い自転車が制作できます。
ランニングコストは殆どかかりません。

まあ、今日の日曜日は朝は洗濯、午後は車のディーラー廻りと一日潰れてしまい、自転車の時間はゼロです。
毎週、更新を楽しみにされているあなたの為に、今回は話題のみをご提供する形となってしまいました。
しかも、峠の話がなかなか始まらない。
本日はもう遅いので、峠の話は次回ということで。



さて、本題の「峠」についてですが、普通考えますと「何を好きこのんで、山の坂を登るんだろう」と思いますよね。
実は俺たちもそうでした。
一昨年の秋に初めて越えた峠が「大垂水峠」ですが、その辛さに頭がクラクラしました。
その時は、色々なアップダウンを体験しましたが、極めつけが「和田峠」です。
苦しいし、その激坂に8割くらい自転車を降りて押しました。
押してても苦しかった。
その時感じた感想としては、
@暫くは、峠には行きたくない。
A行ったとしても、あんな激坂は押さずに登れないだろう。
B峠の下りはスピードも出て軽快に走れ気持ちが良かった。
C峠を登ると達成感は感じますが、苦し過ぎるよ。

「和田峠」のリベンジマッチは10月に実施し、何と押し無しで登れました。
かなり苦しく、その時はこれを最後に「峠」はやめようと思いました。

ところが10月の中旬、「信州ツーリング」に行く事となり、結果として信州の峠に行くこととなります。
「嶺方峠」という長野と白馬を結ぶ峠道ですが、今思えば、このツーリングをきっかけとして峠が好きになったような気がします。
それだけ素晴らしい光景の峠だったのです。トンネルを抜けると前面に北アルプスの山波が圧倒的な迫力で広がっています。
「また来たいな」と思わせる峠でした。

それからは、春を待って峠を登り始めます。
今まで登った峠は次のとおりです。(×数字は登った回数)

和田峠×14
大垂水峠×9
醍醐峠×7
入山峠×7
小河内峠
風張峠×3
梅野木峠×2
梅ヶ谷峠
戸沢峠 
小峰峠
椎坂峠
金精峠
有間峠
大ダワ
ヤビツ峠
八箇峠
十二峠
刈場坂峠×3
正丸峠×2
山伏峠×3
天目指峠×2
顔振峠×2
傘杉峠×2
飯盛峠×2   
箱根
三原山
これだけ登れば峠中毒ですね。(2007.6.10現在)




二ツ塚峠

五日市と青梅を結ぶ峠です



2006.2.3 (108km走行)

本日は隊長と五日市へ行きましたが、やはり結論は「狭い日本、チャリで走れば峠にあたる」です。
でもせっかくの峠ですので、車がバンバン走る排気ガスの中を走るのではなく、空気がきれいで静寂の中を走りたいと思うのです。
だってねー。峠を登ると息が荒くなって通常より沢山呼吸するけど、その時に入ってくる空気が山の中の峠だと清浄な美味い空気で、体は疲れてるんだけど心は不思議と元気になっていくんだよ。
だから、「また行きたいな」と思うんだろうね。
この思いは富士登山も同じだな。
富士登山の場合は登りも下りも苦しいけど、共通項は「体は疲れてるんだけど心は不思議と元気になっていく」ことです。
だから、峠も富士登山もやめられない。






初後亭の庭先にて



本日も初後亭に行っちゃいました。
五日市へ行ったら、ここに行かされてしまうんですね。
それだけ魅力的なお店だと思いますよ。
厳しい峠の後は、安らぎのお店に行こう。 そうしないと体も心ももたないよ。




体の疲れは休めば癒されます。
しかし、心の疲れは休んでも癒されない場合があります。
それでは、体と心は別物かと言えばそうでなく、体が健康であって初めて心も健全であり得るのです。
体と心の両輪をうまく回すには、奇しくも両輪を持った自転車を回す(漕ぐ)のが良いのではないかと俺たちは思っています。
これは、この一年半、自転車を漕いできての実感です。

まずは体の健康です。
それまではひどい時は3ヶ月に1回のペースで通風の発作が出ていましたが、自転車に乗り出して以来、一度もその発作がでていないのです。
また、それまで「ザイロリック」という尿酸値を下げる薬を数年飲んでいましたが、通風は生活習慣病であるだけに当然、治りませんでした。結果、飲むのを止めると通風の発作がでていたのが、自転車効果により上記結果です。
更に風邪をひかなくなった事があげられます。例え風邪をひいたとしても、養生すればすぐ治っちゃうんです。

次に心の健康です。
ここで、「峠」が登場するのです。
確かに多摩サイや荒サイなどのサイクリングロードを走っても気分爽快になり十分心も癒されます。
川沿いの道ですので、自然を満喫できる点でこれで満足と言えば満足なのでしょう。

自転車に乗り始めの頃は確かにそうでした。しかし、何かが不足しているなと思われました。
それが何か分るまで暫く時間がかかりました。

川沿いを走っていると良く分かるのですが、下流になるに従って水は濁ってくるし、下水場から放流される水の影響で独特の臭みを感じます。現在、玉川上水の近くに住んでいますが、その水は高度に純化された下水なのですが、やはり多摩川の下水場から臭う独特の臭いと同じ臭いがかすかに漂っています。
あの臭いはちょっと嗅いだだけで嫌気がしますよ。

ところが多摩川も上流に行くに従って、どんどん水もきれいになって行きます。支流の浅川や秋川などはかなりキレイです。
峠はこれらの川の源流に沿った道を登っていくケースがすごく多いのですよ。
峠道の脇には清流が流れていて、マイナスイオンが多いのでしょうか、そこに居るだけですがすがしい気分になります。周りは森林に覆われています。
そんな環境の中に峠に続く急坂があります。
汗は滴り、心臓は飛び出す程激しく鼓動しています。呼吸も激しく肺も破裂しそう。足は乳酸が溜まりパンパンになって、もうこれ以上動かない。上半身も、自転車をひきつけながら登っているので、もうくたくたです。
そんな究極の状況になり、体から出るものが出てしまうと、今度は自然から「何か」が入ってくるような気がします。
その「何か」によって心が洗われて心が健康になっているんじゃないかと思うのです。
そう思いだしたのは、峠を数回登った後なのですが、数回登ることが辛いのですよ。
だから、峠の良さを人に伝えるのは本当に難しい。

「峠について考える」はここまでとしますが、隊長からもご意見がメールできましたので、別の観点から引き続き考察したいと思います。



「峠について2」はここから。