秩父 八丁峠 志賀坂峠ツーリング
〜昭和40年代の廃墟も見れます〜
2008.10.4(93km)



八丁峠(1240m)にて
今日は、久しぶりに勝負しましたので
疲れました。
おかげで、下りで冷えて左腿の内側が
キューっとつりました。

コメントが大幅に遅れましたが、本日から逐次加筆致します。

今回走行する、八丁峠は秩父の街からかなり奥地に入った山の中です。
遠くから見て特異な山である「両神山」の後ろを回るコースを行くんです。
ビックリだよね。

まあ、今回のツーリングは「峠」の楽しみだけでなく
「日窒鉱山」の住居跡を探検するという普段に無い楽しみがあります。

そのせいで、峠はNGと表明しているGGが何と参加しました。

もっとも、その他に中津川渓谷の紅葉が綺麗そうな事が分かった事、
また、滝沢ダムの素晴らしさを発見した成果も見逃せません。


コース:西武秩父AM9時集合(輪行)〜小鹿野〜R299〜志賀坂峠
〜八丁峠〜日窒鉱山〜中津川渓谷〜R140〜滝沢ダム〜ループ橋
〜西武秩父(輪行)(94km)







志賀坂峠への登りの途中です。
傾斜は恐らく6%くらいなので
ゆっくり登れば楽しい登りでしょうが
そうは問屋が卸しません。
勝負しちゃいましたよ。
一時休戦の一時です。




撮影しませんでしたが、小鹿野の街並みは素敵でした。
田舎歌舞伎が有名なのでしょうか、そこここに歌舞伎のポスターが貼ってありました。
歴史を感じさせる街並みです。



走っていて、ちょっと足が重い。
そう言えば、昨日の宴会はちょっと深酒をしたようなのです。
日本酒の勝負を仕掛けられ、ガンガン飲みだしたのは良いけど
途中で記憶が飛んで、気がついたら家で寝てました。

AM4時に目覚めてしまい、シャワーを浴びたら、もう寝られません。
メール等を打っていると出発時間です。

電車で寝ようと思っていましたが、逆に寝れません。
「このままでは、峠の登りは辛いナー。」と思っていても
仕方がないこと。

本日の行程90kmの内45kmが登りとするなら、本当に厳しい所は最後の10km
でしょう。
たかが10kmの厳しい登りなど、気合いを入れれば大丈夫!







風景が開けましたのでついつい撮影しちゃいました。
なかなか、山奥に来ましたよ。



峠の表裏論
から言えば、この埼玉県側の登りは表でしょう。
沢沿いの道をダラダラ登り、峠に近づいた頃に急に厳しい登りにここの
峠はなっています。
志賀坂峠の先は群馬県なので、秩父から物産や文化などが、この峠を介して
伝播されたのでしょう。
んーん、味わい深いぞ峠。







飛ばしてましたので、実は汗ビッショリなのです。
一息ついて、即スタートです。




今年の春に、初めてヒルクライムレースに参戦しました。
ツールド草津という、草津温泉から白根山山頂へ登る自転車レース
なのですが、この志賀坂峠への登りの傾斜と酷似していました。
ついつい、レース当日を思い出してしまい、本気モードで走行しました。

しかし、ツールド草津以来、緩斜面をいかに早く走るかを考えてますし
足が勝手に、この手の坂に出くわすと、勝負モードになっています。









隊長とGGが約10分遅れで志賀坂峠に到着です。
GG、オレゴンツーリングで鍛えた成果が出た模様です。



志賀坂峠、ここはすごい山奥です。
この先のトンネルを抜けると群馬県の山奥になってしまいます。
さぞかし静かな場所だと思うでしょ。

しかし本日は、秋晴れの快晴です。
バイクに乗ったライダーがガンガン走っていて、うるさいんです。

でも、いつもうるさいというものじゃなく、波があります。







八丁峠にやっと到着です。
サカヤンとのデッドヒートを抑え
1位俺たち 2位Fさんとなりました。





志賀坂峠から八丁峠間は林道の一部ですので、傾斜はぐっときつくなります。
距離は6kmくらいありますので、いつも登っている入山峠よりちょっと長いくらいです。
しかし、ここは山深すぎるので、万が一の事故などを考えると一人では怖くてこれないね。

両神山という、名前といい、その山容といい、神秘的で魅力的な山のすぐ
裏側にあたるこの地は、神秘的なパワーが感ぜられる「パワースポット」だと思います。








八丁トンネルです。
1kmくらいあると思いますが
照明も完備されており
車もほとんど通りません
ので比較的安全に通過できました。




さて、この八丁峠で本日の登りは基本的に終了です。
でも、油断しちゃいけません。
事故は、下り坂の方が圧倒的に多いのですから。







八丁峠からの下りです。
樹林の中を行く気持ちの良い
下り道です。







日窒鉱山の住居跡です。
昭和40年頃は2000〜3000人もの人が
住んでいたという住居跡なのです。

学校あり、病院あり、銭湯あり、万屋あり
と生活の跡がそのまま残っていました。



今回訪れた住居跡は、建物が傷んでいるけど、まだまだ住める家もあったかと思います。
取り壊すとお金がかかるので放置されていると思うのですが、
安全面や衛生面から言って、取り壊すか、保存するかを行政が判断して
執行すべきだと思いますね。







現在の日窒鉱山です。
石灰石を採取しているようです。
本日も稼働している模様でしたが、
活気が全くありません。




この鉱山は石灰岩を採取している模様ですが、石灰ってセメントの原料であったり、
鉄鉱石から鉄をつくる為の触媒に使われたりしてるけど、そんなに高い原料なんでしょうか?

感覚的には、オーストラリア等から鉄鉱石と一緒に輸入した方が安そうなんですけど
どうなんでしょうね。







日窒鉱山の先に、いきなりご覧の素掘りのトンネル
がありました。
鉱山の石灰石を運ぶ、どでかいダンプ
が後ろから来てビックリです。

明かりが全くない1kmのトンネルは
怖いよー。



真っ暗な環境で自転車を走らすと、平衡感覚はなくなるは、前後不覚になるはで、暗い
ので怖いのですが、それ以上にその場に居ること自体が怖いのです。






帰ってからネットで調べて分かりましたが
ここが紅葉で有名な中津峡です。
山々の木々が広葉樹ですので
紅葉が素晴らしそうだなという感覚
が伝わってきます。




自転車ツーリングで良い所は、自然を全身で感じることができることでしょう。
バイクも自然を全身で感じることができますが、自転車は自力で走っているので、
自動で走るバイクとは異なるようです。
それでは何が違うかと言えば、「バイクは風を感じるのに対し、自転車は風になる」点で違います。
自然に溶け込むことが自転車ではできるのです。この点が素晴らしい。

そう言えば、シンガーソングライターの谷山浩子の歌で、「風になれ」という歌がありましたね。
「空にうつれ 水に響け 空気に染まれ みどり」から始まる歌で、サクロンのコマーシャルに
も使われた歌です。(26年前くらいかな)
その当時の谷山浩子は絶好調で、オールナイトニッポンの第2部のパーソナリティーをやっていたし、
コンサートも新宿厚生年金会館の大ホールでやっていました。(俺たちも観に行きました)

透明感のある彼女の歌声は素敵でした。
その頃、学生だった俺たちですが、「DT50」というヤマハの50ccバイクで奥多摩方面や秩父方面など
をツーリングしながら風を感じていました。  んーん 実に懐かしい・・・。








滝沢ダムとループ橋です。
ダム好きの俺たちとしては、ダムに思わず
立ち寄ってしまいました。
今年に完成した重力式ダムがこのダム
らしいのですが、一つの発見がありました。

久しぶりに「ダムは最高」を近々アップします。
お楽しみに。




学生時代にバイクに乗っていた事を書きましたが、その時、奥多摩の小河内ダムには良く行きました。
ダム好きが顕在化するのはそれから8年後くらいなのですが、そのルーツはこの時代に
つくられたのですね。

今回、帰り路の途中で偶然でくわしたのが、この滝沢ダムですが、ハッピーでした。

「んーん ダムは何回見てもスカットするな!」

そして、今回このダムの管理センターで感動してしまいました。
そう、そこには次のような張り紙が入口に貼ってありました。

「ダムカードあります」

「ダムカード?」
半信半疑で管理センターに入り、係員からダムカードをもらいました。
係員の話によると、水資源機構や国土交通省管轄の全国のダム約110ヶ所
でこのダムカードを無料で配布しているとの事。

昔流行った仮面ライダーカードやレインボーマンカードみたいじゃないですか。
もう、ハッピーそのものでした。
よし! ダムカードを集める為に、またダムに行くぞ!







秩父市街も真近に作られた蕎麦畑です。
今日、明日と蕎麦祭りが開かれている
とのことですが、本日は終わってました。

ご覧のように、一日爽やかな晴天でした。





さて、やっと秩父の街に到着しました。
日没前に駅に着きたいので、逸る気持ちを抑えつつ、若干スピードを
上げて走っていると、チラッと「蕎麦祭り会場」の看板が見え、蕎麦畑っぽい光景が
これまたチラッと見られました。

気になったので、ちょっと立ち寄る事を提案し、着いた所がこの蕎麦の花の場所です。

バックに聳える武甲山、青い空、白い蕎麦の花、そしてランドナーと絶妙の光景ですよね。

今回のコースは紅葉の季節にまた来ます。紅葉の中津峡をバッチリ撮ってきます
のでお楽しみに!