2007年日光ツーリング 2007.10.27 28 湯の湖にて 台風が接近している中、日光ツーリングに行ってきました。 秋真っ盛りです。 日光の山々は男体山を始めとして色づいていました。 |
行程: 1日目 東武日光駅(輪行)〜いろは坂〜中禅寺湖(昼食)〜華厳の滝 〜龍頭ノ滝〜戦場ヶ原〜湯滝〜日光湯元(泊) 2日目 日光湯元〜金精道路〜金精トンネル〜丸沼(昼食)〜吹割の滝 〜椎坂峠〜沼田(輪行)(120km) 今回のツーリングは、初日・・・「嵐」 2日目・・・「快晴」 と劇的な天候でした。 |
東武日光駅前です。 スタート時から雨のツーリングは初めてですよ。 でも走らにゃならないのが、辛い所です。 例え、台風が来ようと・・・。 と思っていたら、本当に台風が来ちゃった。 先行きが思いやられるけど、元気よく4名でスタート。 メンバーは、サカヤン Fさん G3 そして俺たちです。 |
1週間前の週間天気予報では、土日はまずまずの天気でしたが、 5日くらい前から土曜は雨の予報にチェンジ。 それが、前日になって「台風が関東に直撃する」との予報に変更。 冗談じゃない。 この日光ツーリングを楽しみに、連日サカヤンと打ち合わせを実施し、 宿との交渉、お酒等の準備と事前準備を全てすませてあるのです。 また、残念ながら「乙女隊」は全員欠席となりましたが、嵐の土産話は持って帰らなきゃなりません。 後から気付いたのですが、G3と俺たちはちゃんとした合羽の準備をしていましたが、 サカヤンはゴルフ用の軽合羽、Fさんはウインドブレーカーのみという準備不足の状況だったのです。 |
雨ですので、あまり撮影できていません。 しかも、かなりの雨量です。 でも、いろは坂では、登りですので暑いくらいでした。 紅葉はきれいでしたが、まあ、雨の強さの方が気になりました。 いろは坂では、Fさんとサカヤンが元気に勝負してましたが、 こっちも、ピッタリとG3が後ろに付いているじゃないの。 ちょっとねー。天気も予想の1mmの雨量どころか 10mmくらいの大雨ですよ。頑張り過ぎは体に毒ですよ! 中禅寺湖畔で昨年行った、うどんやとラーメン屋が 合わさった変な店で昼食を摂り、暖まったのですが 何やら、雨も更に強くなり気温もかなり下がってきました。 華厳の滝を観に行った時が実感として寒さが感ぜられましたね。 写真右は龍頭ノ滝前ですが、この時の雨は最高潮でサスガの お二人もズブ濡れ状況に笑うしかないでしょう。 |
雨のツーリングは通常は実施しません。 道路も滑って危ないし、自転車も濡れて後の整備が大変です。 今回のように合羽を着て走れば良いんでしょうが、走っていて爽快じゃありません。 今回は、危ないし、後の整備が大変だし、爽快じゃないのに何で走ったかって? それは、意地でしょう。 綿密な計画を立て、実行に移る段になったとき、天が味方しなかったんですね、今回は。 だからと言って、引き下がる俺たちじゃありませんよ。 メールでのやりとりで俺たちは書いたね、 「「ゴルフは自然との戦いだ!」というキャッチフレーズのCFがありましたが この焼き直しで「自転車ツーリングは自然との戦いだ!」。 また、「♪雪よ 岩よ 我らがやどり 俺たちゃ 街には 住めないからにー♪」 の雪山賛歌の何番かに次のようなフレーズがあります。 「♪テントの中でも 月見はできる 雨が降ったら 濡れれば いいさー♪」 この、自然を受け入れる大らかさがツーリングにも必要だと思います。」 今回の雨のツーリングはつらかったけど、男同志の結束を高めるきっかけとしては最高の環境でした。 チャンスがあったら、完全装備でまた行きましょう! |
戦場ヶ原を越えたあたりで、その紅葉は最高調に達していました。 雨が強くなり気温もかなり下がっていたけど、眼前に広がる 錦絵の世界や豪快な湯滝を見るにつけ、寒さをしばし忘れました。 |
本日のゴール地点である、湯元温泉も真近ですが、冷たい雨により体力もほぼ限界になりつつある時です。 でもねー。こんなに雨が降る中を走る機会なんて、恐らくこの先無いんじゃないかと思いますよ。 この、最悪の環境を逆に味わいましょうよ。 今だから言えますが、この厳しい条件で走ったおかげで、宿に着いた直後に入った温泉は最高だった、と。 温泉で過ごした一時は最高でした。 お世話になりまして有難うございました、釜屋さん。 料理もおいしかったし温泉も最高でした。そして、何より、俺たちの様々な注文に応えて頂いたこと、感謝しております。 サカヤンともども御礼申し上げます。 |
さて、一夜明けると台風一過の快晴です。 昨日の嵐がうそのように紺碧の空が広がっています。 空気も雨に洗われクールでした。 写真では表現できない状況がそこにはありました。 とは言うものの、その一部が上記写真です。 素晴らしい!! |
日光湯元温泉は、小学校の修学旅行で来て以来訪れていませんが、(何と!約35年前) モダンな雰囲気が漂っていました。 区画整備が進んでいて、何やら高原の別荘地に来ている感じです。 台風一過の晴天の本日です。 爽やかなツーリングを楽しませて戴きましょうかね、今日は。 |
金精道路のヘアピンカーブです。 金精トンネルまで、およそ500mの登りですが、湯元温泉からスタートした直後の直進の10%の登りが辛かったと思います。 もしかしたら、昨日の深酒が影響しているかもしれませんが、一般的に、直線的に続く登りは俺たちは一番辛いと思います。 一方、ヘアピンカーブになると一見辛そうなのですが、折り返しまでが比較的短く、目標設定が比較的し易い点や、傾斜も8%とちょっと緩やかになってましたので、楽ではないのですが登りを苦しみながらも楽しめたと思います。 山々は色づき、気持のよい風景ですよね。 |
金精道路の日光側を登るのは、車を含めて初めてです。 下った感想からすると、とても登れない坂だと思っていましたが、いざ登ってみますと辛いものの登れない坂ではありませんでした。 一昨年から自転車に乗って以来、峠には今回で通算110回登りましたが、登れない峠はないんじゃないかと思っている昨今です。 ちょっと思い上がりかも知れませんが、峠には引き続き挑戦していく所存です。 |
金精トンネルを越えると、白樺とスキー場、静かな沼 の世界が待っています。 御覧の場所は「丸沼」です。 青い空、眩いばかりの太陽、きれいな水 空気、紅葉 と、おっさん5名で満喫するにはもったいない光景が広がっていました。 |
金精トンネルを越えれば、後は沼田まで基本的に下りです。 (ただし、沼田の手前にそびえる椎坂峠を除く。) 約60kmもの下りですので、平均時速30kmくらいで走っちゃいます。 ですから、ともすると、最高の景色を見逃しかねません。 一方では、最高の景色の中を、爽快に下る快感も見逃せません。 |
丸沼スキー場を過ぎると、雪よけのシェルターが暫く続きます。 今回はこの辺りの紅葉が真っ盛りでした。 全山、黄色、赤と色づいており切り取って 持っていきたい風景が広がっていました。 |
良いよねー。紅葉は。 しかも、今日のように台風一過の澄んだ空気、紺碧の空の下で見る紅葉は最高です。 今回、残念ながら参加できなかった皆様に伝える為に、十分堪能しました。 文章で表現するのは、作家でないので俺たちはできませんが、この経験を踏まえて、東京の 紅葉を見ながら、この日光の紅葉と比較説明することはできます。 東京の紅葉も美しいけど、日光の紅葉も美しいのです。 その違いを説明できたら、素晴らしいと俺たちは思っているのです。 |
吹割の滝にて 昨日の台風の影響で水量がすごい。 マイナスイオンも充満しているようで 清々しい雰囲気がそこにはありました。 |
11月11日、車で吹割れの滝にきたら その水の少なさにビックリです。 今回も雨が降っていましたが、この程度の水量です。 ということは、前回行った時の雨量の多さを物語っているのですね。 逆に、あんなに荒々しい吹割れの滝を見れて 前回のツーリングが良かったと思います。 |
良い空気の中、荒ぶる滝を見物していると、心が洗われます。 1時間くらい、ここに居たでしょうか。 すっかり心は洗われたのですが、昨日からの疲労は、温泉と滝の効用をもってしても回復しませんでした。 この先にある、椎坂峠の登りはかなり辛いものがありました。 |
吹割の滝のちょっと下流ですが、御覧のように川が 荒れ狂ってました。 流されたらアウトでしょう。 隊長曰く:こんなに危険なのに手すりを設置してない 「自己責任」のここのポリシーが アメリカに似てますなー。 流れている放送によると、川に落ちる人が毎年 何人かいるみたいです。 |
椎坂峠は、登りは大した斜度ではありません。 でも、登ったり下ったりが続き、いつ峠に着くか分かりにくい所が辛い峠ですね。 しかも、車の通りも多く、排気ガスでやられてしまいます。 他の峠もそうですが、車が多い所はその排気ガスで嫌になっちゃいます。 峠道の登りで、ゼーゼー呼吸をしているときに、爽やかな山のおいしい空気を 吸えるから、峠はいいんです。 その苦しい環境で出会う美しいことが、その人の宝になるのだと思います。 峠で言えば、美味しい空気、美味しい清水、沢から来るマイナスイオン。 そんな、素晴らしい峠に行きましょう! でも、峠ばかりは、強制はしません。 そこには、苦しさの向こうにある快楽を楽しむ場ですから、「苦しいこと=NG」の 人には絶対受け入れられない状況ですので。 |
長い下りを終え、一年ぶりに沼田駅前に到着です。 約60kmに及ぶ下りでしたが、無事到着できて 良かったです。 |
初日の台風の中のツーリング、二日目の快晴の中のツーリングは両日ともなかなか得難い 体験でした。 (おそらく、もう一生あんな嵐の時に走ることは無いと思います) しかし、初日の嵐があり寒さがあったからこそ、中禅寺湖畔で食べた温かい ラーメンがより美味しかったし、温泉の温もりが有り難かったのです。 そして、翌日の台風一過の快晴です。 晴れているだけで楽しく走れたし、雨の紅葉に対し快晴の紅葉が対比でき その素晴らしさに、より感動できたのだと思います。 本日(11月11日)同じコースを車で走りましたが、自転車で走った時のような「感動」は 残念ながらありませんでした。 バイクとは、季節を環境を全身で感じる事が出来る点でバイクと自転車は似ていますが、「自転車が より強く感ぜられる」点は、地形の高低でしょう。 登りは一所懸命漕がなけりゃならないし、下りは漕がなくても進めちゃう。 キャッチフレーズ的に言えば「自転車は地球を感ぜられる乗り物である」と。 さあ、皆さんも「地球を感じる」為に自転車でツーリングしましょう! |