金精峠及びいろは坂を登る 2006.10.27〜28(130km) 紅葉真っ盛りの中禅寺湖畔にて |
ITエンペラー隊の秋の行軍で金精峠及びいろは坂を登ってきました。 行軍メンバー:隊長 G3 新規参入のFさん そして俺たちの4名です。 行程: (1日目) 75km 輪行 沼田〜R120〜椎坂峠〜鎌田〜丸沼〜菅沼〜金精トンネル〜戦場ヶ原〜中禅寺湖〜民宿みはらし (二日目) 55km 第一いろは坂(下り)〜馬返し〜第二いろは坂(登り)〜明智平〜中禅寺湖〜第一いろは坂〜東武日光駅〜東照宮〜東武日光駅 輪行 |
秋真っ盛りですね! 紅葉のシーズンですが、その真っ只中の日光へ行ってきました。 まずは1日目 コースは俺たち一押しの日本ロマンチック街道を辿り日光へ到る道です。 日本ロマンチック街道は白樺林の中を登ります。ひたすら登り、菅沼が見える頃に有難いことに下りがあります。その下りは来るべき金精トンネルへ厳しい登りのセレナーデなんでしょうか。 ところで、今日の登りはなかなかでしたよ。 スタートの沼田が標高約400m、最高点の金精トンネルは約2000mですので、その標高差たるや何と1600mもあります。 恐らく、あと200mくらいの登りなのでしょうが、足には乳酸が溜まり全く苦しい登りでした。そして金精トンネルへ到着です。ずっと一緒に登っていたFさんとその感激を共有できた瞬間です。 そしてトンネルを抜けると男体山を始めとした開けた光景が望めます。 後は下るだけですので、体力というよりも精神を集中させて慎重に下るだけです。 それでは、写真を見ながら解説しましょうか。 |
まずは沼田駅前です。東京を早朝に出発し、かつ新幹線も使用したので8時31分に到着、9時過ぎに出発できました。 そうそう、今日は金曜日でした。丁度通学時間にあたり、高崎からの普通電車は中学生で一杯だったっけ。 さて出発! と思ったら、G3が変調を訴えています。何やら後輪のタイヤの空気圧が低いとのこと。 触ってみると成る程これは低いわい。 しかし、これは明らかに整備不良です。査定マイナス1!! 走り始めてビックリしたのは、沼田の街は丘の上にあるのです。また、その丘が半端な高さじゃないんです。 多摩川の河岸段丘の倍くらいありますね、あれは。 いきなり疲れちゃって先が思いやられます。ご覧のように日光まで77kmもあるんだぜ。 |
椎坂峠です。 取り付きから300mくらいの登りですが、先を考えるとペダルは重く、精神的に疲れました。 峠ですから当然、ここから下ります。 せっかく登った300mも水の泡。ものの数分で下りきってしまいます。 |
名勝「吹割りの滝」に到着。先を急ぎますので今回は観光は抜きです。 一服してスタートしましたが、サイコンを操作していたら前方の三角ポールに気付かず、不覚にも俺たちはもろに激突してしまいました。転倒もせず怪我もなかったのですが、恥ずかしさで一杯でした。すかさず、ポールを直しその場を出発しました。「三角ポールなんか、あんな所へ置くんじゃないよ!」 写真右は鎌田の分岐点手前です。 鎌田を左折すると尾瀬に行く道で、直進すると日光方面です。 尾瀬はもちろん人気スポットですので、この鎌田までは観光バスや乗用車の通りが激しい。ほとんどの車が尾瀬方面に行っちゃうから、日光方面はグッと交通量が少なくなり静かなツーリングが楽しめます。 |
ちょっと一息 チャリに乗っていて良くあること 主に輪行(自転車を袋に畳んで詰めて電車に乗って移動すること)の時に良くあるのですが、駅前で約15分くらい作業をしている時です。 駅前の放置自転車を撤去したり、掃除を担当しているおじさん、おばさんが声を掛けてくるケースが多い。 工具を使って自転車を分解してるのですから怪しいと言えば怪しい俺たちに、少しずつ近づいてきます。 そして、目が合い、会釈や挨拶などをしようものなら、間違いなく声を掛けてきます。 「何やってるんですかー」 「ホー、で、どこまで行くんですか」ってね。 今回のツーリングでも例外でなく、沼田駅前で隊長がじいさんにまず声を掛けられていました。 昼食を摂った蕎麦屋の外でも、夫婦連れの、それも奥さんの方から声を掛けられました。 このパターンは初めてでなく、夫婦で自転車に乗っているとか、乗ろうとしている人みたいですね。 「どちらからいらしたんですか?」 「へー沼田から。それで、どちらまで」 「へー金精トンネルを越えて日光まで。すっごーい!!」 更に言えば、東武日光駅前で輪行していたら、殺気を感じてふと振り返ると外人さんの団体です。 立ち止まってじっと見ているので、思わず愛想笑いなどをしてしまったら、通訳の女性に声を掛けられちゃいました。「これで電車に乗るんですか?」 こんな、おっさんに対しても様々な方からナンパされちゃうんです。 貴女だったら、もてて仕方ないでしょうねー。 |
金精峠への道です。ここまで来るとグッと車が減り爽やかな走りができます。 スタート時は曇りで時折パラッと雨が降る余談を許さない天気でしたが、午後になりご覧のような青空です。 ハッキリは映っていませんが、山は大分紅葉しています。 針葉樹の落葉松(カラマツ)も黄色になり葉を落としており、道路はその落ちた針状の葉で埋まっていました。 その先でG3にアクシデントが発生!! 後輪のタイヤの空気が抜けている?との事で、チェックすると、バルブが故障している事が判明しました。 早速、チューブの交換作業に入ります。(写真右) スタート時、空気を入れてもあまり入らなかった理由がここでハッキリしました。 G3!! これで査定マイナス2となる。 チューブ交換作業の時は唯でさえ焦ってしまうもの。 心を落ち着ける為には、どっしりと尻を地面につけてあぐらをかく体勢で作業をしましょう。 実はここで、第三のアクシデントが隊長に発生しました。 そうです「大」を催してしまったらしいのです。 丁度、すぐそこに施設があったので、そこでトイレを貸して戴くこととしました。 ところが3分もしないうちに、隊長が戻ってきます。 隊長 「トイレを貸しても良いが、料金を600円戴きますと言われたので帰ってきた」 俺たち 「でも、大丈夫ですか」 隊長 「怒りで引っ込んじゃったよ」 俺たち 「ちげーねー」 |
丸沼高原ペンション村で一服です。 ここで隊長、ついに我慢できないとの事。 茂みに入って行く隊長を呼び止めます。 俺たち「紙 もってますか」 隊長「もちろん。大丈夫、用意してるよ」 俺たち「所で、藪でしなくても、そこら辺のペンションに頼んでトイレを借りたらどうでしょう。」 隊長もかなりテンパッてたんでしょうね。 15分後スッキリして帰ってきました。 この先、ぐっと坂を登ると視界が開けます。 そこは「丸沼スキー場」。 そこまで来て、またまたG3が変調を訴えます。 そうです、上の看板の所で休憩した時、リュックを看板の下辺りに忘れたらしい。 G3、慌ててチャリで取りに行きましたが、さっきの所から200mくらい標高差があるのですよ!。 15分後、汗みどろになってG3が登ってきます。 これは故意でないにしても遅延行為と見なされます。 ここでG3!!査定がマイナス3となる。 |
ご覧のような白樺林の中を走ります。 ここまで来るとゴールも近いことが分りますが、もう足に乳酸が溜まりまくってまして、腿なんかパンパンです。 Fさんもピッタリ俺たちの後ろに付いてくるので弱音を吐くわけには行きません。 どこまでも続く長い坂を、ひたひたと登ります。 |
そして、待ちに待った、「金精トンネル」に着きました! もう、何か嬉しくて・嬉しくて。 このトンネルを抜けると、男体山・湯の湖・中禅寺湖が眼前に広がります。 それはそれは見事な光景ですよ。 |
本来ならば、湯の湖の向こうに中禅寺湖も見えるのですが、今日はガスっていて残念ながら見えませんでした。 |
戦場ヶ原です。 尾瀬を思わせる湿原っぽい地形に興味がかなり惹かれますが、もうじき日没です。 ゆっくり見物できず先を急ぎます。 途中の名物の「湯滝」「竜頭の滝」はパスです。 もったいなかったけど、日没の恐怖がありますのでしょうがないでしょう。 宿に着く頃はもう真っ暗でしたが、まだ17時30分です。 後半へ続く 今週金曜日は、「江戸文検」の試験ですので、次のアップは早くて11月3日夜となります。 お楽しみに。 また、江戸文検の結果、感想を掲示しますね。 |
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