2008秋の峠ツーリング
鋸峠(大ダワ)・入山峠
2008.11.21、 22





鋸山林道の取りつきに聳える
神戸岩(かのといわ)です。
抜けるような青空がまた良いですね。




連日、快晴が続いている昨今です。
あまりにも天気が良いので、金曜日、会社を休んでツーリングに
行ってきました。
更に、土曜日も連続で峠に行っちゃいました。

しかし、気候もすっかり寒くなり、自転車で走るのが
寒くて辛くなってきましたね。
でもねー。俺たちは暑さにも、この寒さにも負けないぜ!
北西の季節風なんかが吹き荒れる多摩サイなんか最高です。
何せ、人が少ないので、静かな走りが楽しめます。
但し、呼吸と心拍はかなりうるさいと思いますが。

21日コース:多摩サイ〜秋川CR〜五日市〜檜原街道
〜神戸岩〜鋸山林道〜大ダワ〜峠直下青梅側の大崩落地点
〜大ダワ〜行きと同じコースを戻る(129km)

22日コース:多摩サイ〜浅川CR〜高尾〜多摩霊園〜陣馬街道
〜盆堀林道〜入山峠〜五日市(初後亭)〜五日市街道
〜多摩サイ(109km)







秋川CRから大岳山を望む
ここからの風景も雄大で
俺たちの好きなスポットの一つです。




五日市への道のルートの一つである秋川CRは、良い道ですよ。
たんぼあり、畑あり、小川あり、河原あり、何より清流の秋川が流れています。
この道は、多摩サイの半分の広さしかありませんので、のんびり走るのに
最的なのです。
ここは、ツーリング初心者の人が行けば、一発で自転車が好きになる道だと思います。






サマーランド近くの秋の風景です。
赤く紅葉する針葉樹もいいんじゃない。





自転車ツーリングを始めて早、3年経過ました。
春夏秋冬、各3回づつ経験したわけですが、自転車は季節を体全体で
感じますので、それぞれの季節の良さ悪さが実感できました。

走りやすさから言えば、走っていて気持ちが良い10月の後半がいいかな。
しかし、この時期はサイクリングロードには、ジョギングの人、スポーツする人、観戦する人、子供と散歩する家族
そして自転車に乗っている人と、人が沢山いすぎて自由に走れません。

春は、4月終りから5月の初め頃が天候も安定してるし、空気も爽やかで、秋と同じくらい
気持の良い時期です。
この時期も、サイクリングロードは人が沢山います。

俺たちとしては、厳しい季節が良いと思っています。

これから始まる寒い冬はいいんじゃないでしょうか。
西高東低の冬型の気圧配置の時は、空気は澄み最高のツーリングが楽しめますよ。
サイクリングロードは、物好きな人しかいませんので空いており、思う存分自由に走ることができます。

その代わり、冷たい北西の強風が吹き荒れ、走ること自体が辛い状況です。
しかも、陽が短いので活動時間が極端に短くなってしまう。
午後になると、日没を考えながら走らねばなりません。

この、活動量の多さからすると、夏が良いのではないでしょうか。
昼間は、熱射病が心配ですが、何とか工夫すれば走れます。
暑いので人は少ないので自由に走れます。

従って俺たちの好きな季節は次の順番となります。

夏>冬>春>秋

春と秋の差は何かと言えば、桜が好きですので春に分があるのです。


逆にきらいな季節は雨の季節です。

雨の時は基本的にはツーリングに出かけません。
雨が多い日本ですので、雨の季節を無為に過ごすのはもったいないですよね。

所で、雨の季節はと言えば、季節の変わり目に雨の季節がやってきます。

まずは有名な順から言えば
@梅雨(6〜7月)
A秋霖(9月〜10月)
B菜種梅雨(12月初旬)
Cサザンカ梅雨(3月)
となるでしょう。

何と4〜5ヶ月くらいが雨季ですよ、日本は。

雨季じゃない時も雨は降るので、日本は自転車乗りにとって
必ずしも良い環境の地じゃないと思います。

それじゃ、雨の時は何をやってるかって?
そうです、自転車の整備をしてます。
掃除をしたり、グリスアップをしたり、ワイヤの調整、交換をしたり
ブレーキの調整をしたり、タイヤをチェックしたり交換したり、バーテープ
を巻き替えたりと、細々とやることは沢山あります。
おかげで、自転車整備のスキルはかなりアップしました。








さて、鋸山林道の取りつきです。
がけ崩れ通行止めの看板が出て
いましたが、がけ崩れ箇所は先日
行った所
で分かっていましたので
GOです。



さて、今回の峠は、奥多摩側から先日登った時にがけ崩れの影響で登れなかったリベンジなのです。
ですから、どうしても登る必要があった。いや、登らねばならなかったのです。

ところで、林道って一般道と違って、林業の為に作られた特定の目的を持った道です。
特定の道、いわば「専門の道」と言えるんじゃないでしょうか。
その「専門の道」に素人が踏み込んで行くんですから、林業に携わる人にとって
我々は迷惑この上ない存在でしょう。

いつも使用させて戴きまして誠に有難うございます。
この場を借りまして御礼申し上げます。

厚かましいようですが、お願いとしましては、この手のがけ崩れの修復を
できるだけ早くお願いしたいのです。
できれば、1ヶ月以内くらいに実施していただけると有り難いのです。
今回のがけ崩れは今年の8月頃に発生していますので、既に3ヶ月放置されています。
今からですと早晩、雪が降って峠は閉鎖されてしまうと思いますので、来春には
是非修復をお願いいたします。









写真真ん中の白い横線がガードレールです。
一見遠そうに見えるけど、自転車だと
見える範囲にくるとすぐ着いちゃいます。
歩いたら、そこそこかかるけど10分くらいで
あそこに着いちゃうんじゃないでしょうか。
あそこまで行っちゃうと、峠はもうすぐそこです。



鋸山林道は、今回の五日市側の登りの方が奥多摩側より登りが急なようです。
特に、上の写真の場所に来るまでの森の中の九十九折りが苦しいのです。
峠も、空が広がってきて周りの山々と自分との高さが等しくなるのが感ぜられる
と後半戦に突入しています。
ここが一番苦しい所です。
気をしっかり持ち、呼吸を整えながらゆっくり登りましょう。
峠はすぐそこだぞ!







ここ大ダワは日本山岳耐久レースのコースとなっており
標識によると、49.7km地点となっています。
自転車でもよく来るよと言われそうですが
走って来る人もよく来ますよね。




そして、やっと峠に到着です。
今回は神戸岩から約90分かかって峠に到着です。

いつも登っている入山峠が600mで、取りつきからの標高差が約300mありますが30分でいつも登っています。
それに対しこの大ダワは994mあります。
神戸岩の標高が400mですので、その標高差が約600mありますので60分で登れる計算が成り立ちますよね。
疲労も考えますと、まあ70分くらいで登れてもおかしくないかなと思います。
次回以降の努力目標とします。








今回の目的の一つが、先回崖崩れで行けなかった地点を
逆側から見てみることなのです。
見事、その目的を達成できて嬉しい限りです。
逆側から見ても越えられない、凄まじいがけ崩れに
恐ろしさを感じました。




峠の魅力の一つとして、峠を越えることにより峠のこっち側と向こう側の自然の違い、文化の違い等が
感ぜられることがあげられます。
平たく言えば、峠の向こうとこっちでは世界が違うということです。

そういった違いを肌身で感じることができるから楽しいのです。
体がその状況を欲するので、言ってみれば体が勝手に峠を目指していると言えます。

ですから、峠を越えた先ががけ崩れでその先に行けない状況は峠の楽しみを
半減させます。
更に言えば、前回のように峠の直前でがけ崩れによって引き返さざるを得ない状況は
最悪です。

計画は全く崩れますし、心身ともに満足しない状況になります。

しかし、今回のヒルクライムで表裏見ることができましたので、本当に良かったと思いますね。






翌日の土曜日も快晴でした。
富士山もご覧の通りくっきり見えました。
最高です。




土曜日は、いつもの入山峠〜初後亭のコースを行きます。
この季節は空気が澄んでいますので走っていて本当に気持ちが良いんです。
紺碧の空の下、山々は手に取るように見えるし、空気は冷たく汗がスーッと引いて
くれるので、どこまでも走れる気がします。
夏だったら、この浅川CRの途中で熱射病にかかりそうになってしまったくらいですから
その差はでかい。
しかし、今の季節は日が短いのが玉に瑕なのです。








入山峠直下の絶景です。
山の紅葉、紺碧の空、遠く望まれる街並み
と感動させられる場がありました。




入山峠は紅葉真っ盛りでした。
秋は、御覧のような紅葉、冬は静かな山、春は新緑、夏はセミ時雨が楽しめます。
何回きてもここは良い所だと思います。

この峠は年内は走れますので、あと3回くらいは行きたいと思っています。