鋸林道を行くも
2008.11.9





こんな大規模ながけ崩れに遭遇したのは初めてです。
このがけ崩れは自転車を担いで越えました。
向かって右の木を越えたと思うでしょう?
空身だったら可能ですが
自転車を担いでいちゃ無理なのです。
急がば回れ、真ん中の木まで登ると
上手く越える事ができました。
もう一回崩れたらアウトですので
慎重に行きました。




昨日の土曜日は生憎の雨です。
一瞬でも晴れ間が見えたら出撃しようかと思っていましたが
梅雨のようなしとしと雨が降っています。

さすがの俺たちもツーリングを中止し、カミさんと買い物です。

そして本日、厳しい峠道である鋸林道を目指して出撃です。


コース:多摩湖自転車道〜青梅街道〜青梅〜奥多摩駅
〜鋸林道〜大ダワ直下のがけ崩れでUターン〜青梅街道
〜日向和田〜梅ヶ谷峠〜五日市(初後亭)
〜五日市街道〜睦橋〜多摩サイ(135Km)






白丸ダムです。
小河内ダムの下流にして
奥多摩駅近くにこんなダムがあったなんて。
ダム好きの俺たちとしては
不覚です。





今日の天気はずっと曇りだし、肌寒い一日でした。
こんな時は厳しい峠を一発クリアするに限ります。
でもねー。
走っていて汗が出ているものの指先が冷たいんです。
何とか青梅街道を走りきり、鋸林道の取りつきに到着です。

登り始めに下ってくるヒルクライマーに遭遇します。
「ここから4Km先が、がけ崩れで通れませんよ」
「分かりました、そこまで行ってみます」

そう言えば、登り始めの掲示にがけ崩れの為、通行止めって掲示
されてたっけ。







鋸林道から青梅街道を見下ろす。
紅葉も今が盛りかも?



登り始めは体も慣れていないので苦しいのです。







なかなか良い雰囲気の峠道ですね。
ぐんぐん高度が上がって行くのが
実感できますし、何にも増して
車やバイクが通らないので
静かな峠道を味わえます。




ここまでくると、あと数百メーターで頂上です。
通常なら、この坂を折り返してもう一回折り返せば峠という場面です。
この状況が峠を登る醍醐味なのです。

本来なら、このまま峠を越えて五日市という筋書きだったのですが、
越えるに越えられない状況に挫折します。







冒頭の写真は、がけ崩れを越えた後の写真なのですが
この写真はがけ崩れに遭遇した時の写真です。
仲間がいれば冷静に対処できるでしょうが
一人だとかなり厳しいものがあります。
でも、勇気を振り絞り行きました。



このがけ崩れは何とかクリアできました。
まだ中腹なので傾斜がないから助かったんじゃないかな。







峠までもう少しの所で、ご覧のような大規模な
崖崩れが発生していました。
右側はかなり急な崖になっていますので
うかつに近づけません。
試しに徒歩で木を越えようとしましたが
土が崩れて谷に落ちていきます。
とても自転車を担いで越えられる状況じゃありません。
登山者の若者に記念写真を撮ってもらい
撤退せざるを得ませんでした。
残念です。



2つ目のこのがけ崩れはさすがに越えられませんでした。
と言う事で元来た道を引き返したのです。
峠で会った若者からは、奥多摩周遊道路で五日市へ行くんですか?
などと言っていましたが、それは無理!

ひとまず青梅街道を上り、決心がつきました。
そうです、梅ヶ谷峠(うめがたとうげ と呼びます)を越えて五日市の
初後亭へ行こう!

しかしこの梅ヶ谷峠は短いのですが目茶目茶苦しいんです。

ふらふらになりながら、やっと初後亭へ到着です。
美味しいうどんを食べて、体力が回復したのでした。