2002年 八ヶ岳山行 7月13日(土)〜14日(日)



地蔵の頭に置かれている石地蔵
今年は南八ヶ岳に登りました。
八ヶ岳は南北に連なる連峰で、大きく分けて静かな森林の世界を味わう北八ヶ岳と山岳的な南八ヶ岳とに分かれます。
今回登山する南八ヶ岳は主峰の赤岳(2,899.2m)とその隣の阿弥陀岳です。
八ヶ岳は俺たちが高校生の時に登った所で、むちゃくちゃ懐かしい所です。
何と24年振りです。
今回の登山は基本的にその時に登ったコースとしました。


行動概略
7月13日 9時 美濃戸 赤岳山荘発 アブの大群が強烈。立ち止まっていると100匹くらい集まってくる。汗に寄ってくるのだが、刺されると痛い。
12時 00
赤岳鉱泉着 雨の中、やっと到着したと思ったら、中学生の団体が宿泊中で、やんわり宿泊を断られる。
「ここに泊まってもいいけど、混んでるので1畳に2人で寝ることになるよ。行者小屋だったら空いているし、トイレは水洗でものすごくキレイだよ。女性にとって汚いトイレに入るのは許せないよね。」と立田氏(仮名)妻を攻撃。
13時 00 赤岳鉱泉発 後から気付いたのだが、行者小屋の方が赤岳鉱泉より300mくらい標高が高い。30分とは言うものの、赤岳鉱泉→行者小屋は疲れるよ。逆コースは下りが多いので比較的楽なコースとなる。
13時 30分 行者小屋着 まづはトイレチェックです。むむむむ。なかなか。
宿泊部屋も3畳に3人くらいの広さで、布団もきれいです。
どうも、この行者小屋は改装したようですね。
14時 00 行者小屋発 時間も早いので、阿弥陀岳に登ることとしました。40人くらいこの時点で宿泊客はいましたが、阿弥陀岳に登る兵(つわもの)は我々だけだった。美しい夕日が拝めたら最高だよね。(出発時点ではガス)
16時 00 阿弥陀岳着・発 阿弥陀岳登りは24年前に登った記憶より険しい登りでした。うかうかしていると落下してしまう程の急登でした。
怖い思いをして登った阿弥陀岳の頂上には・・・。
17時 30分 行者小屋着 18時から食事という事なので急いで下山を開始したが、途中で日頃の不摂生がたたり、俺たちは恥ずかしながらグロッキーになってしまった。「ウイダーインゼリー」を立田氏(仮名)からもらい、なんとか復調して小屋に到着した。
- - 行者小屋泊 便所でもお分かりの通り、最近改装したようですね。
照明は自家発電で裸電球が点いています。
食事は、肉、サラダ、味噌汁、フルーツと山小屋としては超豪華です。しかも、お替り自由です。
ここだったら、山初心者の女性もOKでしょう。
消灯の21時までは、トランプに興じました。いつものように「角」を持参している俺たちですので、むちゃくちゃ酔いましたとさ。
7月14日 5時 行者小屋発 本日もガスに包まれた天候です。しかし、一か八かに賭けて出発しました。
地蔵尾根を登って稜線に出て赤岳を登るコースとしたのですが、森林限界を超えて岩場が出てきた頃から強烈な風が吹き始めました。うかうかすると風に飛ばされ滑落しかねない状況です。
そこで、地蔵の頭まで登って判断することとしました。
7時 30分 赤岳山頂着 風速30mはあるかな。強烈な西風が稜線を吹いています。
しかも、ガスに包まれ視界ゼロ。
途中すれ違う人に聞く限りだと、地蔵尾根を下るより赤岳を越え文三郎道を下った方が全然楽だという。
そこで、決まりです。赤岳に登るぞ!!
24年前とは恐らく異なり、鎖場の厳しい登りを越えてやっと、赤岳頂上小屋に着いた。ここで、ココアなどを飲みながら大休止をとりました。
8時 00 赤岳山頂発 赤岳からは、文三郎道を通って行者小屋へ向かいます。
赤岳からの下りは岩場で、鎖も取り付けてある急峻な道です。地蔵尾根では2人しかすれ違いませんでしたが、ここは沢山人がおり、すれ違いでかなり時間をロスします。
9時30分 30分 行者小屋着 ゆっくり過ぎると立田氏(仮名)からプレッシャーを受けたが、何とコースタイム通りに下山できたじゃないの。
10時 00 行者小屋発 赤岳に登ってきたと小屋の人に言うと、目をむいてビックリしていた。強風で散々な状況であることを、情報で知っていたのでしょう。40人くらいいた宿泊客は殆ど皆さん下山してしまったようです。
何だよ、骨があるのは俺たちのパーティだけかよ。
12時 00 美濃戸 赤岳山荘着 帰りは南沢を下ったのだが、南沢の方が北沢よりちょっと距離が長い事と、道が険しいと思いました。
赤岳山荘にはやはりアブがおり、うっかりすると刺されて痛い。24年前にはいなかったと思うので、環境の変化があったのでしょう。殺虫剤で退治しちゃえばいいと思っちゃうのは、都会暮らしに慣れた俺たちの悪い所だろうか?

八ヶ岳は東京から近いし、山らしい環境を味わえる素晴らしい所です。山小屋もかなりキレイでご飯も美味しいしトイレもキレイなので、女性にもお勧めです。
今回は残念ながら、山の景色は全くと言っていい程見えませんでしたが、それでも高山植物のコマクサの花や静寂感が味わえました。
富士山とは全く違う魅力が八ヶ岳にはありました。



帰りがてら、清里の清泉寮にてソフトクリームを食す。
ポール・ラッシュ記念センター見学。

19時東京着



八ヶ岳への道(今回は1回のみ)


侮りがたし高尾山


高尾山は標高599mの山です。京王帝都 高尾山口からリフトorケーブルカーが出ていて、すぐ登れちゃう山なのですが、今回の俺たちは登り・下りとも徒歩としました。

土曜の午後、いつものようにフラット出かけました。
様々な手違いがあり、高尾山口に到着したのが午後4時。
高尾山登山のコースタイムはどのコースを行っても、登り1時間30分、下り1時間です。
まあ、遅くとも7時には下山できると思いメジャールートを気軽に登り始めました。

しかーし。なまった体の俺たちである。ちょっと登ったら、汗が滝のように出てきます。タオルも持ってきていないので手で汗をぬぐうのですが、目に汗が入って痛いのなんのって。

かなり無理をしてやっと山頂に着き、水道で顔を洗い即下山開始。(なんと頂上には水道があった)
稲荷山コースを下ったが途中で用意していた水も切れ、下山後のビールを頭に描きながら必死の思いで下山しました。
下山した時はもうフラフラになっていました。(まじ、倒れそうでした)
時間は午後6時丁度です。(何とコースタイムより30分も早い! 驚きです)
しかし、店は皆閉まっており、JRの高尾駅で一杯飲むこととしました。(しかし6時くらいで駅の売店も閉まっちまうんだぜ。)
高尾駅では蕎麦屋で一杯やり満足状況で帰ったのでした。

高尾山は歩いて登るのはちょっと手ごわい山だと思います。恐らく天王山より厳しいかと思いました。