玉川上水は最高  〜実踏編2〜

昭和38年、東村山浄水場が完成し小平監視所(水門)から玉川上水の水の大部分が送られる事となりました。また、昭和40年には現在の新宿高層ビル群のあたりにあった淀橋上水場が廃止され、玉川上水は小平監視所から下流は上水としての使命を終え空堀となってしまいました。
しかしながら、東京都の清流復活事業によって,昭和61年8月27日に約20年ぶりに清流が復活しました。
清流復活の水は,多摩川上流処理場(昭島)において砂ろ過された水がポンプで送られ,小平監視所に隣接する分配槽によって,玉川上水と野火止用水に放水されています。
その放水されている地点の写真が右上の写真です。
土管からの放水でなく、岩から清水が湧き出すような工夫がされています。

でもねー。ここの上流が写真の小平監視所だけど、完全に上流とは水が異なっている事が実感され何やらもの悲しい感傷に襲われた俺たちなのです。
だってさ、小平監視所の上流は本当の上水で、下流は浄化されているとは言え下水だよ。
ふと気付くと、ちょっと洗濯水の臭いが鼻につきます。
小平監視所より上流は現役の上水路ですので、ご覧のように河川がコンクリートで整備されています。
ほとんど味がありませんでしたね。でも水は多摩川の水ですのでキレイでした。
玉川上水には写真のような取水水門がいたる所にあります。
ざっくり言えば、玉川上水の水の半分は写真の様な取水堰から近隣の武蔵野台地の用水として使用され、残りの半分が江戸へ送られていました。
写真右が南北に流れる「残堀川」です。この川の下を東西に玉川上水が流れています。

どう流れているかって。写真ではうまく撮影できませんでしたが、「サイフォン」の原理で「残堀川」の下に玉川上水を流しているようです。