2005年富士登山 第三次アタック隊登頂成功
(20回目の富士登山)



8月21日、日帰りにて本年最後の富士登山を実施しました。
何と今回は、俺たち以外は皆富士登山初めてのメンバーで且つ、体力に自信ありという人がいないという、超不安な状況です。
でも大丈夫だよ。
必ず、君たちも頂上へ行けます。


1.登頂ルート
 富士山の登山口は、河口湖口(吉田口)、須走口、御殿場口、富士宮口とメイン所として4つあります。
その中で、俺たちの一押しルートは須走口なのですが、今回のように日帰りの場合は以下の理由により富士宮口がベストですので、今回は富士宮口を選択しました。
 @登り始めの五合目の標高が一番高い。 
  河口湖口(2300m)、須走口(2000m)、御殿場口(1300m)、富士宮口(2400m)
 A岩場が比較的少ない
  この点でベストなのが須走口です。
 B歩行距離が短い
  この点は正直言いますと不明です。あくまでも経験則上の話。
 C富士山最高峰、剣が峰に富士宮口頂上が一番近い。
 河口湖口、須走口の頂上から剣が峰に行くにはお鉢廻りをしないといけません(一周約90分)が
 富士宮口頂上からはすぐそこです。


2.登り方
 いつも言っていますが、地下鉄の階段の歩幅でゆっくり休まず登りましょう。
 詳細は「2005年7月1日お山開き」等を参照ください。

富士宮口の九合目にある小屋「萬年雪山荘」前にて。
辺りは一面の霧で真っ白な世界です。
杉山氏の体力も限界近し。
そう言えば両足の腿の内側がツッていると弱音を吐いていましたね。
昨日はサッカー観戦の影響で睡眠時間ゼロとの事ですので、その根性に脱帽です。(一般の人は絶対に真似しないでね)

でも、ここまでくればもう登れたも同然です。
根性の見せ所ですが、一歩一呼吸で休まず登りましょう。
ここは、頂上直下ですね。
風は強いし、景色も無いし、疲れているしで泣きたくなりますよね。
頂上に着いたら、頂上小屋で暖かい汁粉などでも食べましょうよ。

因みに萬年雪山荘での気温は8度でした。
下山後聞いた話では、東京の天気は晴れ、厳しい残暑だったとのことです。

程なく、富士宮口頂上に到着。
ところが・・・。

相変わらずの深い霧、強風で視界ゼロ。おまけに寒くて凍えそう。
そんな訳で剣が峰アタックは即中止し、頂上小屋で暖かい物でも食べようと中に入ったのですが、ちっとも暖かくない。
ただ、風が防げただけでも幸せでしたが。

奥にいた従業員に聞くと、食い物は売り切れとのこと。
売り切れとは、何を考えとるんじゃー。まだお山終いの前だというのに。

寒さに耐えて休んでいると、隊員が何と「缶チューハイ」を持ってきたとのこと。
俺たちの20回目の登頂祝い、そして今回の第三次富士登山の成功を祝して乾杯!!

寒い中、これまた寒さで良く冷えた「缶チューハイ」は、さすがの酒好きの俺たちも、この小さなコップ一杯で満足してしまいました。
天気が良かったら、剣が峰などででっかい火口を見ながら飲んだら最高だったでしょうね。

隊員、来年もう一度登って飲もうよ!!」


※ 富士宮山頂小屋に一言

確かに山小屋は私営で、いつ店を閉めようが自由ですが、ここは山なので登山者の安全を守ったり、便宜をはかる事は、山で営業している以上一つの義務であると思います。
また、ここは富士山なので、行動食も持たずに軽装で登ってくる登山者もいます。
更に俺たちのように、荷物を軽くするため敢えて食料を減らし、山小屋で食事を摂る事を計画して登ってくるやつもいます。
そんな客がいるので、少なくともお山終いまでは、食料切れをしないような経営をして欲しいものです。
食料切れをおこすような無責任な経営姿勢の山小屋が、メインの登り口である富士宮登山口に存在すること自体が大間違いなのです。
この山小屋の経営者には猛省して戴き、これからはこのような事がないようにして欲しいものですね。





下山の途中で一度だけ霧が晴れてくれました。
宝永山もご覧のように見えました。
来年もまた来ますので宜しく。