20.3cm連装主砲
 妙高型の主砲は新造時は一号20cm砲(正20cm砲)でしたが、改装時に二号20cm砲(20.3cm砲)に換装されたそうです。
 ならば愛宕を作った時の主砲の寸法図と同じでいいじゃん、と簡単に考えていたんですが砲塔の形状は全然違うものだったと後で知り、一から寸法を取り直すことにしました。

 愛宕の主砲を作る際は防水布はパテを盛って作りましたが、今回は戦艦の主砲を作る際と同様にティッシュを使うことにしました。
 戦艦用の時は砲身を可動させるためですが、今回は見た目のためです。けど、結果的にパテを盛るよりも短時間でできるし、見た目も良いしで、正解。
 ただし細かい作業になるので、これ以下は難しいかもしれません。

 砲身は真鍮パイプを使用。

 せっかく防水布まで作ったので、手動で砲身の上下ぐらいはできるようにしてみました。(これも飾った時や航走時の見た目向上のため)
 最初は左右の砲身を別々に動かせるように作るつもりだったのですが、手を抜きました。

 プラバンで大体の形を作って仕上げにパテで成形して仕上げます。
 なかなか妙高型の主砲塔のイメージが出てきました。

 写真は4番主砲ですので測距儀が載る部分を窪ませています。妙高型の場合、1番、2番、4番の主砲にこの窪みがつきます。

 完成した右が2番砲塔、左が3番砲塔です。

 性格上、同じものを5個も作っていると途中で飽きちゃって、後半になればなるほど手抜きになるのが常なんですが、今回はまとまった時間があまりにも取れなかったのが幸いしたんでしょうか。
 なんとか最後まで根気が持ちました。
呉式二号五型射出機

 普通に言うとカタパルトです

 基本的に榛名搭載用に作ったものと同じですが、妙高型では2基必要ですので、ついでに塗装前と塗装後を並べてみました。フルスクラッチなのがよ~くわかります。
12cm高角砲(シリコンキャスト製作)

 手前がプラ板で作ったオリジナルで、後ろの4つがシリコンキャストで作ったコピーです。
 まだ慣れていないせいもあってたまに気泡が入ってしまいますが、その場合は速乾性のエポキシパテを使って気泡を埋めます。

 シリコンの型さえできてしまえばキャスト自体の固化は10分から15分ほどで始まり、約1時間もすれば完全に固まります。

 こちらがシリコン製の型です。
 型の製作は多少コツが必要で、キャスト剤の注入口の他に空気抜きの口も作ったほうが満遍なくキャスト剤が行きわたりました。
 また、固化が完了したパーツを抜き出す時の方向もよくよく考えないと、最後の最後になってパーツが抜けないなんてことも。

 塗装まで完了するとそれがシリコンキャストで作ったのかどうかは全くわかりません。

 妙高型に使用された高角砲のシールドは前方部分しかなくて後ろ側はガラ空きです。
 この模型では高角砲は旋回しませんが、実艦ではなんとも心もとない。
9mカッター

 実はこれもシリコンキャストで作りました。
 それにしても榛名に積んだカッターと比較すると格段に精密化しました。
 オールも積んだし、艇の後ろのほうにはトグロを巻いたロープも置いてみました。
ジブクレーン

 ジブクレーンは大和等の後世の軍艦のような完全なトラス構造にはなっていなかったようです。(時代が古いからでしょうか?)

 ラジコンとしては動きませんが、クレーン自体はポリキャップでマストに付いているので手動で旋回、上下動が可能になっていて、クレーンを引っ張るロープをマストの上部経由で船体内に引き込むことで、ロープを突っ張る構造になっています。
 なので、見飽きたら向きを変えたりできます。
魚雷発射装置

 「右舷魚雷戦よーい!!」みたいな・・・

 魚雷発射装置は手動で向きを変えられます。
 けど、そのためには飛行機甲板を取り外さなきゃならなくて、更に飛行機甲板を外すためにはマストから伸びている空中支線を外さなきゃいけないので、かなり手間くいます。
 ・・・ので、これもあくまでも飾りとして、向きを変えれるというだけのもの。
 なお、中央部は軽量化のためにまるまる穴が空いていて、推進用のモーターが丸見えです。

 とは言え、魚雷発射装置の先端をのぞかせた見栄えはなかなかです。
 因みに、妙高では見えないところの手間は極力省いていますので、魚雷発射装置の後ろの方はかなり適当ですが、先っちょだけはまともに作ってます。