甲板は全部で5つに分割しました。
 一番前の錨甲板は艦体に固定しましたので、写真には残りの4枚の甲板が写っています。

 第2甲板は前部の主砲が設置される部分ですが、スライドさせて固定する方式になっています。
 それ以外の甲板はネジ止めですが、最終的にはネジは見えないように工夫しています。
 第2甲板は後ろ側から前方へスライドすることで、甲板の下に設置した6箇所のフック状の機構が船体の機構と噛み合って固定される仕組みになっています。  第2甲板以外の部分は写真のようにネジ止め方式になっています。
 ネジ部分は「大和1/200」と同じように、キャプスタン等の下に隠れて見えなくなるように工夫しています。
 全ての甲板パーツをセットすると写真のようになります。
 どんどん重巡らしいイメージが膨らんできました。
 いよいよ、これから上部構造部分を作っていきますが、きっと更にカッコウ良くなっていくことと思います。
 (写真左側より))第1、第2、第3砲塔付近の拡大写真です。
 第1砲塔と第3砲塔はプラ板を重ね貼りしながら丸く整形して製作しました。

 第2砲塔はタミヤマスキングテープのケースから、芯の部分を切り取って使っています。
 廃品じゃなくて、わざわざ新たにマスキングテープを購入して切り出しました。
 上甲板の上に作った最上甲板を固定する仕組みです。最上甲板は、上の写真の穴にピンを差し込んで固定する方式にしました。
 上の写真のBOX部分は、穴径3mmのポリキャップを使っています。
 上の写真は、同じく最上甲板側の固定用ピンの写真です。写真では甲板を裏返しして撮影した状態ですが、このピン部分を上甲板上に6箇所設けた、左の写真の穴に差し込んで、最上甲板をセットします。
 かなりしっかり止まりますよ.。
 少しピンボケ気味ですが、最上甲板をセットした状態の写真です。
 この後、上の艤装部分を作ってしまうと、このあたりの仕組みは見辛くなってしまうので、今のうちが。見おさめかな。

 上甲板は、甲板が水で洗われることも考えられるため、防水性を意識して作っていますが、最上甲板に至っては、ここまで洗われるようでは、もう沈没なので、考えていません。

 結果的には上甲板のネジを外すために外す機構になっています。
 飛行甲板下の格納庫の壁を作成。
 重量増加を極力避けるため、内側の床は壁に沿って切り抜きました。
 飛行甲板の固定は、前方の最上甲板と同様にポリキャップを使用した固定で、容易に分解メンテナンスが可能なようにしています。
 カタパルトの基部はいつもの通り廃品利用です。
 今回は、口臭スプレーのキャップを使用。

 造形工作をする者の心得として、とにかく丸い物を見たら、まずは何か再利用できないかなー、と考えましょう。
 そして、今日もくだらないゴミが増えていく・・・。
 錨は不二美術模型さん製の重巡用錨を使用。チェーンはどこぞのアクセサリーショップで購入した物を使用。
 チェーンには適度なテンションをかけたいので、写真のように艦内でスプリングに引っかける構造にしています。
 錨甲板に設置する各種艤装品が、大体設置完了しました。
H22.9月
 プラスチック角材を使って、リノニウム甲板の押え板を作ります。
 このプラ角材は秋葉原の模型材料屋で見つけたのですが、厚さ0.2mm、幅0.5mmで非常に重宝です。

 これを一本一本、ノギスで長さを測りながら、1cm毎の間隔で張り付けていきます。
 一挙にやろうとすると根が続かないかもしれないので、前部甲板から順番に作ることにしました。
 リノニウム甲板は適当な色がなかったので、自分で調合した色を使用しました。
 リノニウム甲板の押え板は船体と同じニュートラルグレーで塗装します。
 これまた、一本一本をマスキングテープでマスキングして綺麗に塗り分けます。

 リノニウム甲板の押え以外にも、甲板上には天窓、ハッチ、ベンチレーター等、いろいろな物があります。
 よせばいいのに、早く格好良くしたい気持ちで焦ってしまい、塗装前にこれらの部品を配置してしまったため、塗り分けは偉く大変でした。
H23.11月
 こちらは飛行機甲板です。

 後部マストは強度の問題もあり、真鍮パイプと真鍮線を半田付けして製作しています。

 左右に張り出した部分は空中線を止めるため、真鍮パイプを使いたかったのですが、パイプではどうしても太くなってしまうので、已む無く真鍮線を使用しました。

 空中線は縛り付けることで固定しようと思います。
 クレーンは不二美術模型さんのを改造し、側面部分をプラ板で作り直すことで角をきれいに出すようにしました。

 接着には半田と瞬間接着剤を使用。
 塗装完了です。
 クレーンやマスト等、入り組んだ場所が多いため、塗装にはエアブラシを使用。
 ダンボールでスプレーハウスを作れば室内でもスプレー塗装が可能かな、と思い、やってみたところ・・・

 鼻毛がニュートラルグレイになってしまいました。

 次回からはちゃんとマスクをしましょう。
 飛行機甲板を支える支柱は、ピンバイスで穴を空けて実艦の状態に近くしました。
 手摺は縫い針を使用。
 この方法、非常に板についてきました。とても頑丈で、作りやすくて便利です。

 飛行機甲板の手摺は、カタパルトの設置上、後ろ半分しかありません。

 また、飛行機台車用のレールは、甲板との設置面を削って実艦に近い状態にすることも考えましたが、非常に手間を食いそうだったので省略。
 マストの中段には探照灯を設置し、上段には信号灯を設置しました。

 この辺りも、もっと作りこむのも良かったのですが、少し時間をかけすぎたので、この辺りから完成を急ぐことにしました。
 それでも見た目には十分かと思いますが。
 ここでも手摺りの支柱は縫い針のおしり側を使って作ります。
 縫い針のおしり側を6mmの長さで切断し、甲板上に植えていきます。そして上段の手摺りは糸を縫い針の穴に通していくだけで出来上がります。
 下段の手摺りは、端の支柱から順番に糸をクルッと一回支柱に巻きつけては瞬間接着剤で固定していきます。

 真鍮線を使うのに比較して非常に丈夫で、出来上がりもとても綺麗に仕上がります。
H24.1月
 リールは全て自作しました。

 端の円盤の部分は厚さ0.5mmのプラ板を二枚重ねており、外側の一枚のみ、同心円状に12箇所に穴を空けて、全体をグレーで塗装後に黒く塗りつぶして穴らしくしています。
 それをプラパイプでつなぎ、ミシン糸を巻きつけてメタリックグレーで塗装しました。

 極小物なので、製作中に指がつること数回。
 視力調節の機能も低下するので、たまに遠くを見るなどしながら作業しましょう・・・。
 リールを配置した1番主砲前の上甲板の状態です。

 ラジコン走行時に、波を被ってリールの脱落を防ぐために、真鍮線で船体に固定しているのが、写真を見てお分かりでしょうか。

 正直、手が硬直するので、リールが紛失したらかなりショックなので。