スクリューの制作開始です。
 さすがに全部手作りするほどの技量は持ち合わせておりません。不二美術模型から「日本海軍重巡洋艦用スクリュー」を購入。2mm径のしんちゅうと3mm径パイプを半田付けします。
 シャフトブラケットはプラパイプで自作です。これも不二美術模型製をとりあえず購入したのですが、スクリュー軸との兼ね合いとか、その後の加工し易さの問題等から自作することにしました。
 舵部分の制作では、手慣れた浸水対策ですが、写真のグリス部屋を作ります。
 まずは、軸穴部分にマーキング(船尾から45mm位置)して3mm径の穴をあけます。
 6mm径プラパイプと3mm径真鍮パイプで写真のグリス部屋を作って、軸穴上に固定します。
 シャフトブラケットを船体に固定します。
 ブラケットの腕(船体への固定部分)は1.0mmプラ版を2枚貼り合わせて、断面がきれいな流線形になるように削っています。(2枚張り合わせることで、断面流線形の中心線をとることがミソ)

 後ろから見るとスクリューが大迫力です。
 スクリュー軸の船体導入部分にはグリスボックスを設置しました。グリスボックスは、真鍮パイプを通して、グリスの補充が可能な作りになっています。(左上の写真)

 また、船体導入部分はプラパイプで水漏れを抑えるようにしました.。
 舵の製作。
 最初に大雑把に舵の形を0.5mmプラ版で切り出して、そこに1.0mmプラ版を2重に張り合わせて、軸になる2.0mm真鍮を通します。
 こうすることで、軸がバカになってしまわないようにしています。
 なお、舵は実際のスケールより若干大きめに作って、利きを良くしています。(ラジコンですから・・・)

 左の写真は、舵の全パーツです。
 基本的に、舵の作りは「不知火」で紹介しているのと同じ構造なのですが、今回はもう少し詳細に以下の写真で説明してみます。
 舵軸は上の説明にあるように2.0mm真鍮ですが、そこに3.0mm真鍮を被せて、船体に作ってある舵軸導入部上部から2.0mmくらいのところに直径1.5mmの穴を舵面と垂直方向に向けて開けておきます。
 まず、船体に作っておいた、舵軸の導入部上部に蓋をします。
 舵軸の導入部はグリスボックスとなります。(直径6.0mmで作成)
 蓋は直径8.0mmプラパイプを長さ2mm程度で切断して、舵軸が通る3.0mm穴をあけた1.0mmプラ版で蓋をして製作しました。
 そこにこれまでで紹介した舵軸を通します。
 上の写真はちょうど、舵軸上部の1.5mm穴が顔を見せたところです。
 上の写真はサーボホーンをセットしたところです。
 サーボホーンと舵軸の接続がバカになることがないように、次の写真でストッパーになる1.5mm真鍮を通すのですが、更にそれが外れることがないように上の写真のように1.0mmプラ版でストッパーのストッパーを作っています。
 最終的に舵軸の上部にあけた1.5mm穴にストッパーになる1.5mm真鍮を通して固定します。
 これだけでもおそらくは大丈夫でしょうけど、念には念を入れて、私は更にエポパテで固定してしまいます。(写真には撮っていませんが)
 模型とはいえ、このサイズになると推進機構部分にかかる荷重はプラスチックでは厳しく、金属部品を効率良く使った方が安全です。
 スクリューの塗装です。
 ここで、また新兵器登場!「染めQ」のその名も「きんきら金」色。
 左上の写真が塗装前(手前)と塗装後(奥)の比較です
 割と綺麗に金色が出ています
 この塗料は、無垢の金属にも塗装可能で、簡単には剥がれないところが気に入ったので使ってみました。
 上の写真は前部防水隔壁とバイタルパートです。(写真左方向が前方向)
 艦内は大まかに4つの区画に分割しました。
 左上写真の前部バイタルパートは舷側との間に空間を設けて、水の浸入を防いでいます。その前の区画は、ある程度水の浸入を許しています。
 こちらの写真は後部防水隔壁です。(写真下報告が前方向、緑のパイプと青いケーブルの間に隔壁が見えます。)
 第3の区画は汽笛ユニット、受信器、推進アンプ等の重要機械が詰まっています。
 第4区画は推進モーターと舵取り機構があるエリアです。推進軸が艦体から出ている都合上、どうしても水が浸入してしまうため、第3区画に設置した排水ポンプで水を排出する仕組みです。