今回のように、船体まで1からフルスクラッチするのは正直言って、はじめてです。
 いろいろな方法をネットで調べて、自分に一番合っていそうな制作方法をとることにしました。それがプラ板の張り合わせによる方法です。
 自分に合っているというより、住宅事情にあっているのか?
 部屋が汚れて、売れなくなってしまうことを懸念するのであれば、最も優れた方法かも?
 キールの据え付け工事開始。とは言え、左上の写真の状態では、まだただのアルミパイプです。  それに、上の写真のように図面をコピー機にかけて、必要な縮刷の図面にします。それをプラ板に写し取って艦首のラインを作りました。
 同じ要領で、船体のフレームを作っていきます。
 かなり根気のいる作業で、1日に4~5枚を作っては・・・と、少しずつ作り足して、やっと上の写真のような竜骨が出来上がりました。
 また、目印のため、フレーム番号が書いてあるのが左の写真から見てとれるかと思います。
(ここまでで、約2か月もかかってしまいました。)
 外板は0.5mm厚のプラ板を5mm幅に切って、ペタペタと貼って作ります。その後は内側からエポキシパテで防水と補強をおこなっていきます。
 エポキシパテの使用量が半端じゃない!
 重量も心配ですが、お金の方も心配・・・
 艦尾のライン取りは困難を極めます。(本当にビミョーな張り合わせです。)
 後から内側からエポキシパテで固めてしまうので、大して気にしていませんが、プラ版だけの状態だと隙間だらけです。
 それでも、すべての板を張り終わって艦尾を横から見てみると、思ったより綺麗にできました。スクリュー(製作の詳細は足回りのページにてご紹介)の位置関係も非常に良さそうです。

・・・なんかスクリューが付くと船らしくなってきて、すごく嬉しい・・・
 タミヤのベーシックパテで全体を整形します。
 んー!美しいラインで我ながら惚れぼれしてしまいます。やっぱり、重巡は美しい!
 船体全体にサーフェイサーを塗って、面を整えます。このあたりは非常に根気のいる作業でした。パテとサーフェイサーを塗っては削り、塗っては削りを繰り返して、面を整えていきます。

また、上の写真はビルジキールです。2枚のプラ板を張り合わせることで、断面が綺麗な三角形になるように作ります。
ホースパイプの作成中写真です。写真を拡大すると判りますが、プラスチックパイプを使用して錨鎖の通り道にしています。
H22.7月 バルジ増強工事
 平成21年12月の横浜市民プールでの走航で、上部構造がまだ何にも出来ていないのに、喫水ギリギリだったため浮力増強対策を検討。
 バルジの増強工事に着手することにしました。

 まずは、船底部のビルジキールをはぎ取りっ!

 うぅ、痛々しい・・・
 バルジの中は中空にする案もあったのですが、バルジ自体が浸水しても浮力が減らないように、発泡スチロールを入れることにしました。

 そこで、まずは船体に直に発泡スチロールを両面テープでくっ付けていきます。
 発泡スチロールの上に0.5mmプラ板を貼り付けて、パテで整形します。

 船体にコンモリと膨らんだボリュームたっぷりのバルジの形になりました。
 ビルジキールを取りつけて、塗装してバルジの完成。
 更に格好良くなりました。

 実際に水に浮かべてみると、効果は上々の様子です。
 これなら、上部構造物を載せていっても何とかなりそうです。
H22.9月 スカッツル(丸窓)追加
 スカッツルは戦時中は防御力強化のため、半分ぐらい埋められていたようです。

 埋められてしまっていたスカッツルは丸棒を1mm程度の長さに切って船体に張り付けます。
 埋められていない方は、同様にプラパイプを切って張り付けました。

 このままだと目立ちすぎるので、この後全体を削って高さを抑えます。