ジブクレーンもほとんど自作です。
 実際には、最後の沖縄特攻時には、ジブクレーンは装備していなかったらしいのですが、模型としての見栄えが悪くなるので付けることにしました。

 クレーン部分の骨組は真鍮パイプを半田付け。それに細い支柱を付けて制作しました。。
 塗装後のジブクレーン。

 なお、メインマストから艦尾に伸びる支線は、ジブクレーンの上部を経由して、艦内に導いています。
 この大和では、艦内に導入した支線は、艦内でパネを介して固定しています。
 そうすることで、常に一定のテンションを掛けて、支線が垂れるのを防いでいます。


 艦首部分も同様の作りになっています。
 いくら船体がでかいからといっても、やっぱり小さい部品は小さい。ましてやリールの制作は手がかかりますが、模型としての見栄えをアップする重要なアイテムですので、手を抜かずに丁寧に仕上げました。  リールは縫い糸を巻きつけて、メタリックグレイで着色。
 ドラム部分の丸い穴のモールドはシッカリと黒く塗りつぶします。
 少しピンボケですが、船尾旗竿に取り付けた信号灯は上と左右が緑、上から2つ目と下が赤、中央が白です。
 排気口の上に号令台を作りました。
 毎朝、ここで鬼教官が下士官や水兵さんを集めて、体操させたり、しごいたりしていたんでしょうか?
 当時の状況が想像できてしまいます。
 上甲板にはカッターを配置しました。
 良く知られていることですが、大和型における上甲板はこの位置になります。
 艦首から、艦尾まで続く甲板は最上甲板にあたり、本来はカッターはこの最上甲板と上甲板の隙間に格納されるはずなんですが、このキットでは隙間が狭くてカッターが入らない。
 本当は、カッターの艦尾を少し残して、あとは最上甲板の下に潜らせておきたかったんですが、やむなく写真の様な配置になりました。

 カッターには、2mmの真鍮を打ち込み、船体に突き刺すようにして固定しており、ちょっとやそっとではカッターが落ちてしまうようなことはありません。
 後部甲板上には複葉機の零式水上観測機と、単葉機の零式水上偵察機、略称「単座水偵」を配置。

 もちろん、ラジコン走航する時はどかしてしまいますが、部屋の中に飾っておくときには見栄えが良いので載せています。

 これらの搭載機は組み立ては簡単なんですが、塗装が大変。
 使用している色の種類が多いのと、この小ささにも関わらず、マスキングしないと綺麗に塗り分けられません。
 このため、少し塗っては、乾かしてマスキングして、また少し塗っては・・・といった具合。

 他の所を作る合間を縫って作りましょう。