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木甲板の再現にチャレンジです。
左の写真は手を加える前の甲板の状態で、このままだと単なる巨大な一枚の板にしか見えません。
何度か、このHPでも書いていますが、木甲板の改造も、遠目には全く意味をなさないのであしからず。 |
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キットの甲板は前後で分割されているため、まずはこれをくっ付けます。
そのうえで、隅っこを0.5mm程削って低くします。
これは、木甲板にあたるプラ板を張ったときに、高くなってしまうのを防ぐためです。
因みに、木甲板になっているのは戦艦と空母だけで、駆逐艦や巡洋艦では耐火性のリノニウム甲板を使用しています。
戦艦と空母で木甲板としているのは、面積が広いために照り返しで甲板上が灼熱になるのを防ぐためと、空母においては重心が上がってしまうのを防ぐためだそうです。
(そのため、装甲空母の大鵬や信濃の重心は、それまでの空母に比較して、低く抑えられています。) |
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0.5mmプラ板を5mm幅に切り、150mm長さで切断。甲板の前方中央から、1枚づつ気長に張り付けていきます。
本来、縮尺から考えると幅も長さも少し大き目なのですが、これ以上細く短くしてしまうと、これだけで何カ月かかるかわかりません。
この辺りの加減は時間の空き具合と、見栄えとの駆け引きです。
写真では、舷側にあるボラードの部分が切り落とされていますが、これは甲板をネジ止めしたときに、ネジの頭を隠すためのテクニックです。
写真の様に、2mmプラ板を張って、ネジが頭ごと通過する穴を開けます。
その下に、更にプラ板を張って、そこにネジ穴をきることで、ネジの頭がボラードに隠れるようになっています。。 |
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やっと、全部の木甲板を張り終えたところです。
これだけでも1.5カ月かかってしまいましたが、出来栄えは上々です。
写真は全景ですが、アップで見たときの質感は十分でした。 |
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後部甲板(飛行機甲板)は全面的に作りなおしです。
寸法を測ってプラ板を切りだして、(写真では裏側になっていて見えませんが)船体との嵌め合わせを良くするために、船体の形状に沿って切りだしたプラ板と張り合わせています。
両サイドのスリットは実際に金網を使って再現しました。
また、ターンテーブルの下は、木甲板のボラードと同じ要領で、ネジの頭を隠すようになっています。 |
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塗装が完了した状態では、とてもプラ板で作ったとは思えないくらいに良くできました。
両サイドの金網から、その下の支柱が透けて見えているのがわかります。 |
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飛行機の移動用レールも、写真の様に再現。
後部甲板の材質は、コンクリートとも耐火煉瓦とも言われていますが、質感を出すために、エアースプレーで粒子を粗く塗装したうえに、細かい粒子で塗装するという技を使ってみました。
結果は今一・・・。
あんまり変わらなかった気がします。 |
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舷梯格納庫付近、後部甲板を見上げてみると、甲板を支えている支柱が綺麗にならんでいるのが判ります。
これらの支柱は、一本一本にピンバイスで0.3mm穴を開けてあります。写真では判り辛いのが残念。
金網で作ったスリットから微かに光が差し込んでいます。 |
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艦尾形状はトランサム型に変更するために、スパッと切断。そのうえで、消磁装置の舷外電路を改めて復元しました。
また、機銃の台座を追加しています。
この機銃台座も基本的に自作です。
キットから流用したのは、周りの薄い円柱部分だけ。 |
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船底に設けた取水口のアップです。
実際の船は、エンジンや潤滑油の冷却に海水を使用しており、常に海水を取り入れながらでないと動けない仕組みになっています。
はたして、大和の取水口がどこら辺にあったのか、どんな形だったのか等は判りませんが、それこそディテールアップのために、このような取水口を合計6か所ほど付けてみました。 |
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舷梯格納庫の換気口も丸型から四角型へ改造。
本当は中に扇風機の羽が見えたのでしょうけど、このサイズでの再現は困難とみて、あきらめました。 |
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