走行距離レコードを樹立 (打倒OBG!!) 250km 2007.9.1 250km走行後のサイクルコンピュータを撮影。 こんなに走行できるようになった自分に 驚きです。 |
OBGが夏至の頃、密かに樹立していた最長走行距離/日(204km)を圧倒的に破るべく 本日、利根川水系+荒川をソロで走ってきました。 コース:武蔵野〜荒川彩湖〜荒川CR〜鹿浜橋〜芝川CR 〜見沼代用水〜利根川取水堰〜利根川CR〜 関宿城〜江戸川CR〜金町〜水元公園〜水戸街道〜荒川〜 荒川CR〜戸田公園〜彩湖〜武蔵野(250km) AM6時出発〜20時到着 トータル走行時間14時間 (実走行時間12時間13分) それでは、今回走行した250kmってどのくらいの距離かを、隊長からのメール を引用してご紹介しましょう。 「250kmって距離、、、 新幹線に例えると・・・ ・東海道新幹線 : 東京〜浜松 ・東北新幹線 : 東京〜郡山 ・上越新幹線 : 東京〜長岡 ・長野新幹線 : 東京〜長野 ですよね〜〜」 なかなかの距離ですよね。 |
見沼代用水 通船堀と一昨年の春に行った 最終地点の神社 |
まず何でこんな無謀なツーリングを実施したか。 そうですね、今回の走行は会社の人間及びITエンペラー隊の皆さんにメールで250km走る 旨を予告し、達成せねばならない状況に持って行き、追い込まれた状況で どれだけ力が出せるか、自分自身を試してみたかったからかな。 更に言えば、走行可能な時間帯で達成不可能と思われる距離を走ってみせる 達成感・優越感を味わいたいと思ったからです。 打倒OBGは? まあ、挑戦のきっかけになったかな。 204kmは、荒川CRを走っている時に達成し、ちょっと嬉しかったけど CRでよくある、走行勝負に巻き込まれており、辛くて感動もなしでした。 「こら!!そこの若僧! こちとら、既に200kmも走ってるんだぞ! これ以上、スピードは出せん!」 と言いながらも30km/h超の速度で走っている自分に呆れました。 ところで、今回の見沼代用水コースは隊長お勧め、花の季節に走行すべきコースです。 しかし、今は夏の終わり。 「♪今日の ささーやきと 昨日の 争ーそう声が 二人だけーを 飾るハーモニーー♪」とか 「♪今は 今はー もう秋ー 誰もいない海ー♪」 などと歌いながら走りましたが、単調な田園風景に飽きてしまいます。 「青い珊瑚礁」や「風立ちぬ」などの聖子ちゃんの歌を交えても・・・。もう歌う歌がありません。 細かい雨もずっと降り続いているし、心が萎えます。 そこで、「ソロツーリングと団体ツーリングについて」考えました。 |
見沼代用水は北上しており この写真は西を見て撮影しました。 と、言う事は「鴻巣」を通過した模様です。 ここまで、約80km走行。 |
ソロツーリングは自分との戦いだ 1.孤独なのです 朝6時から夜の8時まで、人と話したのが3回だけです。 最初が、利根大堰の魚道を水中から観察できる施設内で居合わせたおっさんと一言、 二回目と三回目が昼食を食べた「山田うどん」で注文の時と支払いの時に一言二言。 14時間の内、なんと13時間59分30秒くらい誰とも話していないのです。 いくら孤独が好きな俺たちと言えども、これだけ話さないと人恋しくなりますよ。 増して、細かい雨が降っています。マイナーな見沼代用水は、ほとんど誰ともすれ違わない し、利根川CRは人の気配さえあまりしない、宇宙みたいな場なのです。 2.ツーリングの成功・失敗は自責 休むのも走り続けるのも自由です。 ただ、走行ルート計画・走行配分・時間管理など全て自分でやらなけりゃなりません。 一番怖いのが、事故や怪我です。 全て一人でこなして、得られる栄誉は自分だけのものです。 でも、万が一の場合は下手しますと救助者がいないことで死んじゃうかもしれません。 ソロツーリングの心情が良く表現で来ているツーリング記はこちら やこちら を参照してください。 3.己に克つ 「休むのも走り続けるのも自由」と書きましたが、手を抜いたり、怠けたり、リタイアしたり することも、本来、自由なのです。 でも、ちょっと考えてください。 合理的な理由がなくして怠けたりすることは、自分に負けているのですよ。 己に克ってこそソロツーリングは成り立つのです。 4.己との語らいの場 己の悩み、苦しみ、怒り、喜びなどを自分に語りかけ回答を得る場なのです。 回答を得られないケースも多々あるけど、特にソロで峠を登る場合は 精神的な苦しみが肉体的な苦しみに転化されて、一時的に悩みを忘れる 事ができます。 精神的な悩みや苦しみを継続的に受けていると、人間の精神は参って しまうようです。 そんな時、一時的でも苦悩から開放されると、精神も元気を取り戻し 苦悩に立ち向かえるようになるようです。 森林浴をしながら美味しい空気を吸い、沢から湧き出でるマイナスイオンを 浴びながら、峠を自転車で登っていると、滝のように汗も噴出してきます。 そして、峠に辿り着き、その素晴らしい風景を眺めると、 悩みや、苦しみなどどうでも良くなります。 |
走行距離は100kmを越え、且つ あと、どれ位で利根川に着くか全く分らない状況で 精神的にかなり辛い時期でした。 細かい雨は相変わらず降り続いており 雨で曇ったサングラスの先に 突然現れた土手です。何か嬉しかったね。 |
団体ツーリングはお祭りの場だ 1.団体行動がお祭りに似てるね お祭りは、神輿を担いだり、山車を引いたり、お囃子を演奏したりと、 ある規則や決まりに従って取り行われる団体行動です。 自転車の団体ツーリングはこの意味からして祭りに似ています。 2.皆でワイワイ楽しめます 走行中のおしゃべり、休憩中のおしゃべり、食事中のおしゃべり、 走行後の居酒屋でのおしゃべりと何か心が昂ぶっていますので 異様に盛り上がりますし、その盛り上がりを楽しもう。 3.酒が美味い 祭りのお神酒も自転車走行後の一杯も、汗を出した後だけに美味いよー。 2〜4人のツーリングは語らいの場だ 少人数で走るツーリングは万が一の事故があっても安心だし、休憩時など 話せる為、孤独感もありません。 同レベルの仲間が集まればベストのツーリングが楽しめます。 毎回ツーリングするのは無理だけど、できれば少人数のツーリングをお勧めします。 |
利根大堰 どでかい利根川を見事に 堰きとめていました。 日本の土木技術に脱帽です。 |
水に関る施設(ダムなど)が大好きな俺たちとしては、この利根大堰に関る施設には大変 興味が湧きました。 まずは、写真の「利根大堰」です。 広大な坂東太郎を堰き止めている、その力強さに脱帽です。 ここから、今回走行した「見沼代用水」などに水を供給しているのです。 今回の台風九号は雨台風で、関東地方を直撃しましたが、その被害は甚大で、荒川は河川敷の ゴルフ場は冠水し復帰の目処がたっていないし、多摩川もかなり冠水しましたので、河川敷の グランドは暫く使えないでしょう。 多摩サイの被害状況が気になります。 |
利根大堰に設けられた魚道の水中 を観察できる施設がありました。 |
ダムは随分見てきましたが、堰は始めてです。 しかし、この取水堰ほどデカくなると、ダムの規模ですね。 その広大な光景を見て一発でここが好きになりました。 先を考えると急がなければなりませんでしたが、ついついあれこれ見ちゃいましたよ。 |
利根川CRは所々、工事中ですんなり走行 できないのが玉に瑕。 利根川CR走行中も相変わらず細かい 雨が降っていました。 |
細かい雨が降ったり止んだりのスッキリしない天気です。 しかも、誰も走っていない、ここは銀河の外れでしょうか? サイクリングロードもずっと続いている訳でなく、突然工事中で通行不能 の所がポツポツありスムーズに走れません。 今回は利根川の右岸を走りましたが、左岸はどうなのでしょうね。 |
関宿城近くの関宿水門です。 ここで、利根川と分かれて江戸川となります。 |
利根大堰から約40kmで江戸川との分水地点に着きます。 道がスムーズでなかった関係でやっと辿り着いた感じです。 行動食の「バナナ」や「ウイダーインゼリー」はとっくに消費してしまっており そろそろ、昼食にしないとハンガーノックになりかねない状況です。 関宿城内に食堂があるかと思い、行ってみましたが見事になし。 仕方なく江戸川CRを進みます。 野田に行けば、前回食べた食堂があることは分っていましたが、20kmくらい あります。 あと1時間も走れるほど燃料が無いことを体が訴えています。 アイソトニック飲料はボトルにまだ半分くらいありましたので、 それを飲みながら何とか走りますが、ダルくて力が入らなくなっている 状況に、ハンガーノック寸前であることが認識されました。 これはヤバイと思い、コンビニや食堂を探しますが、CRからは田んぼと 農家しか見えません。 「もうだめかな」と思った時、人家の向こうにチラッと見えましたよ 「かかしの看板」が。 杉山隊員御用達の店に助けられました。 色々メニューがありましたが、混乱していたものですから、 走りながら考えていた「餃子」と「チャーハン」を食いたいと思い、 うどんチャーハンセット+餃子を注文しちゃいました。 いやいやー。助かりました。 |
江戸川CRです。 整備されており、その広々とした 風景が良いよね。 |
良くあることですが、遅い昼食の後、暫く走っているとローソンがCRのすぐ脇に出現。 また、暫く行くとどでかいスーパーとそれに伴う食事処が出現。 ビックリです。 次回は、こんなヘマはしませんよ。 今回の250km走行で一番辛い状況がこの先に待っていました。 160km走行をオーバーに170kmを過ぎる頃、ちょうど流山の辺りでしたが、 ハンドルを握る手は痛いは、背筋から腰のあたりも痛いし、足はとうに疲労しきって いるしで、輪行して帰りたいことしか考えていませんでした。 でもねー。人間はすごいね。 金町が近づいたので江戸川CRを離れ一般道を走ります。 そして「水元公園」に到着します。 |
水元公園です。 初めて来ましたが、その自然の多さに、ここが東京都内と 思われません。 |
水元公園の素晴らしい光景の中、しばし休憩すると何か力が蘇ってきました。 R6(水戸街道)を辿って荒川をめざします。 歩道をママチャリに混じってゆっくり走行し、途中「COKE」を飲んだりしている うちに完全に体力が回復しましたよ。 そして荒川CRを遡ります。 荒川CRを走っている時は200km走行を超えていましたので、気楽に走れました。 OBG記録を抜いた後は、更に楽になり戸田公園を過ぎるあたりでは、充足感 で一杯でしたね。 あと30kmでゴールです。 外環道のすぐ横を通るこの道は、交通量もそんなに多くないので比較的安全に 走行できます。 この道を走行中に、夜になってしまいましたが、日没後の走行は 本当に気を付けましょう。 |