2007GWツーリング特集


今回は、ちょっと長めのGWです。
そこで、前半戦の初日にセンチュリーライド(160km)を達成し、後は通常のツーリングを実施する事としました。








その1 TOKYOメトロポリタンセンチュリーライド
2007.4.28(170km)



天気予報が見事あたり、午後3時前あたりに突然突風が吹いた
と思ったら強烈な雷雨に見舞われました。
写真は嵐の後に利根川CRを走っていた時に出現した虹です。


坂ヤン&Fさんと入山峠を越え、五日市の初後亭で打ち合わせた時、坂ヤンから次回の走行は長距離を走るだけ走り輪行して帰るという無謀な提案がありました。

「ヨーシ、やったろやないかい!!」

そこで次の計画をたてました。

戸田公園〜荒川CR〜葛西臨海公園〜江戸川CR〜関宿城(片道約100km。 復路は同じ道を戻り160km走行した時点で輪行)
更にFさんのアドバイスで、関宿城から利根川CRを遡った所に渡良瀬川遊水池があり素晴らしい所らしいので、そこを加えました。

最終的に次の計画となりました。

戸田公園(AM7時集合)〜荒川CR〜葛西臨海公園〜江戸川CR〜関宿城〜利根川CR〜渡良瀬川CR
〜渡良瀬川遊水池〜利根川CR〜見沼代用水(途中で輪行)

早速、我らがITエンペラー隊のメンツを集めるべくメールしました。
結果は、と言うと・・・。いつもの通り、隊長のみが参加です。
俺たちは戸田公園までいつもの通り輪行せずに行きました。家を出発したのは、何と5時40分です。





戸田橋を渡り、さぁ出発です。



まずはいつも走っている荒川CRです。
まだ時間は7時代ですのでCRも空いています。
しかし、河川敷のゴルフ場は既に皆さんプレー中です。ゴルフも自転車も朝が早いのが良いよね。






葛西臨海公園にて。
いつもなら、まったりとした時間を過ごしますが
本日は先が長いのでトイレ等を済ませて即出発です。
時間も8時台ですので空いていました。
GW中とは思えませんよね。



風は全く無い状況ですので、荒川CRは難なくクリアです。
そして、江戸川CRへ。
江戸川CRの下流域は船宿があったり、町工場があったりと、お世辞にも素晴らしいとは言えません。
でも、それはそれで味がありますよ。







先を急ぐあまり休憩をしていませんでした。
対岸が国府台(こうのだい)であるここらは、気持ちのよい風景が広がっています。
我々も自転車もちょっと休憩です。
朝も早かったし、ぽかぽかとした気候だし、このまま土手で寝たかったね。





江戸川放水路の合流点を越えると、ぐっと川幅が広がり、河川敷も広くなり自然が豊かな風景となります。
江戸川CRは多摩川と荒川を足して2で割ったような情景が広がっています。

河川敷は広いけど荒川ほど広くない、自然は豊かでけど多摩川ほどでない。
でも、それはそれで良いんじゃない。
江戸川を見直した俺たちです。







ついに通算10,000km突破!!
2005.7月末に乗り出してから、1年10ヶ月で達成しました。
江戸川CRの松戸を過ぎたあたりです。
松戸のここらは、高校生の時に来たことがあります。(もちろん、電車で)
まさか、チャリで家から自走してくるとは・・・。
全くもってすごいよ。




10,000km走行と一言で言いますけど、実は大変なんですよ。
体力的に大変なのはそうなんですが、健康の為に走っているので苦にはなりません。
大変なのは、継続する事と整備することなのです。

大体、週に1回、100kmのペースで走ると2年間で10,000km走ることができる計算ですが、これが意外にしんどい。
雨の時は基本的には走りませんので、梅雨の季節や秋の長雨の時期などは走れない週末があります。
家族持ちの辛い事として、たまには家族サービスをしなければなりません。(せっかく晴れてるのに、車でドライブせにゃならんのですよ)

また、自転車は駆動部品が多いし、そうでなくても振動を常に受けていますので、ネジの緩みを補正したり、グリースアップや注油を随所にしなければなりません。
更に、チェーン、ワイヤ、タイヤ、ブレーキシューなどの消耗品は一定の走行距離で交換します。
まあ、この手の整備は逆に楽しみでもありますので、あまり苦になりませんが。
(と、言うことは、俺たちとしては家族サービス意外は苦になっていない事となる・・・。)






写真左は、利根運河が江戸川と合流する地にある休憩所です。
利根運河と言えば、嘗て研修所があった所ですよ。
懐かしい!

写真右は、河川敷にあるグライダーの滑走路です。
セスナみたいな飛行機に牽引されて大空に羽ばたくグライダーは
かなり資金がないとできない趣味でしょうね。
クルーザーと較べてどちらが金がかかるでしょう。
双方、金はかかるものの、それぞれ奥深いものがありそうです。
奥深さは、チャリもかなり奥深いのですが、金銭面でかなりチープです。
残念というか、勝ったというか・・・。




江戸川CRも後半戦です。
GW初日の土曜日なのですが、ここまで来るとほとんど自転車乗りに会わなくなります。
江戸川CRは、かなり整備されたCRですので、もったいないですね。
逆に言えば、多摩川CRは自転車、散歩する人、バーベキューやる人、野球をやる人、観戦する人と、人が多すぎるのかもしれません。






関宿城です。
ここは、代々譜代大名が治めていた土地です。
やはり、ここは利根川と江戸川が分岐する水運の要所の地ですし、
また、東北方面の外様大名の備えとしての要所の地だったみたいね。



やっと利根川と江戸川の分岐点である関宿城に着きました。
ここは、銚子からの海産物、醤油、野田の醤油などを江戸に運ぶ水運の要所です。
今は全く何も無い環境ですが、嘗ての江戸時代は栄えていたことでしょうね。

ところで、写真左の時は快晴、凡そ30分後の右の写真は曇りです。この後30分しないうちに黒い雲がぐんぐん空を覆ってきて、かすかにポツっと雨が落ちてきました。
黒い雲にかなり覆われてきましたので、「まずい」と思い、前方にある東北新幹線の鉄橋の下を目指して走ります。

「鉄橋の下」に到着した時はまだ雨は降っていませんでしたので、これからの行動計画を隊長と打ち合わせていると、突然ものすごい突風が吹き出しました。
うっかりしていると飛ばされてしまうような強い風にビックリです。
砂やそこら辺のゴミが空中を飛び交っています。あたりは、日食のように暗くなっています。
「何か非常にまずいな」と思っていると、稲妻に「ピカッ」「ゴロゴロゴロー」っと突然襲われ横殴りの雨が降ってきました。
突風に稲妻に滝のような雨と地獄のような状況となりました。ついさっきまでの穏やかな天気が嘘のようです。

この嵐が過ぎるのを待つこと1時間にして、やっと雨が止みました。






渡良瀬川遊水地です。
実はここは昔から気になっていた地なのです。
関東の地図を見ると、ここはかなり広く贅沢に土地を使用しているのです。
洪水対策で設けられているのは分りますがこんなに広い土地が必要なのでしょうか。

とは言うものの、この広大な光景に感動です。
雨上がりのせいもあるのですが、空気が爽やかなのです。



雨が強烈に降ったおかげで、空気が洗われクリアになった感じがありました。
そんな時に撮影したのが、冒頭の虹が現れた写真だし、渡良瀬川遊水地を望むご覧の風景です。
写真にはありませんが、日光は男体山、赤城山、富士山などが良く見えました。





渡良瀬貯水池(谷中湖)です。
遊水地は治水に貯水池は利水に使用されており、ダム好きの俺たち
の食指を刺激します。
「治水」「利水」の為にダムを造る手がありますが、こんな風に
平地に遊水地を造る方法にビックリですよ。



こんな素晴らしい風景に出会えて、神様に感謝です。
自然はやはり偉大です。




渡良瀬貯水池を一周し、栗橋駅に向う途中でセンチュリーライドを達成しました。
今回は結局170km走りましたが、時間が許せばまだまだ走れます。
このくらいの距離だと500mくらいの峠を一本入れた方が充実した
走りになるかと思います。



今年のGWの初日は、朝から晩まで自転車漬けの一日でした。
一見、無謀とも思えるこのような企画は連休序盤戦に実行するに限りますよね。
ツーリングで、万が一怪我をしても連休中にある程度癒せますからね。

今回は170km走りましたが、平地であれば恐らく200kmは一日で走れると実感できました。
そうすると、東海道を京都方面へ登るとしたら、多く見積もっても3日で行ける計算となります。

まあ、今回はここら辺で許したろ。








その2 印旛沼 利根川 手賀沼サイクリングロードツーリング
2007.4.30(81km)



ビシっと整備された手賀沼CRです。
半周でなく、できれば一周コースができれば最高でしょう!!





GWサイクリング第二段は、千葉県の2大沼である印旛沼・手賀沼方面へのツーリングです。

コース:(輪行)東葉勝田台駅(集合)9時〜新川CR〜印旛沼CR〜安食(八郎治にて食事)〜利根川CR
〜手賀沼CR〜北柏(輪行)


今回は「沼」ツーリングです。
千葉県民で「印旛沼」「手賀沼」と言えば知らない人はいないくらいメジャーな名前です。
ここで、「メジャーな名前」と言ったのは、名前を知っていても行ったことがない人が大部分だからです。

何を好んで「沼」なんかに行くんだ?って。

俺たちも行くまでは、そう思っていたんだけど、行ってビックリです。
これぞ日本の農村風景と思わせる風景がそこにはあり、涼しい春風の中、最高な一日を送れます。







東葉高速鉄道は村上駅近くの新川にかかる鯉のぼりです。
無風の本日ですので、ご覧の通り鯉も元気がありません。

ここから、新川沿いにCRが印旛沼まで続きますが、良い農村の風景がずっと続いています。

21世紀の、しかも東京から30kmくらいしか離れていない風景とは想像もできない程、昔ながらの風景がそこにはあります。










印旛沼の放水路である「新川」は俺たちがガキの頃、チャリで釣りに行っていた川です。
ですから、懐かしい風景がそこには広がっています。
当時(およそ、35年前)とほとんど変わらない風景がそこにはありました。

しかし、新川沿いは変わらないけど、「東葉高速鉄道」なる新線ができた影響で、その沿線がメチャメチャ整備されている事にビックリです。
あの「勝田台」がモダンな街並みになってるなんて・・・。







飯野休憩所にて
本日は、東葉勝田台まで輪行していますので
そんなに走らなくても休憩所に着いちゃいました。
この、休憩所はオランダを意識しているのでしょうか、風車はあるし
秋はコスモス、今の時期はチューリップが咲いています。




印旛沼と言えば、江戸時代、田沼意次による干拓事業があげられます。
当時は、新田開発が盛んでした。
見沼代用水沿いの田も同じ頃じゃないかな?


干拓と言えばオランダも有名ですよね。恐らく印旛郡とオランダのどこかの町は姉妹都市なんじゃないでしょうか。
今回はこの休憩所で2時間くらい休憩させていただきました。
春の日差しを浴び、気持ちのよい一時でした。






北部印旛沼と西部印旛沼をつなぐ水路です。ここの風景は素晴らしいね。
ドナウ川を思わせます。




ここら辺で、ナウマン象の化石が出土されたらしい。
と言う事は、ここらへんが大昔から陸地だった証拠だよね。
千葉市の近くに加曽利貝塚があるけど、ここはそれ以上に古いんじゃないでしょうか。
意外に歴史があるな、千葉県。





北部印旛沼の北岸です。
ここら辺りまで来ると、ぐっと人口が減り、自然が増えてきます。

春風の中走るのは気持ちがいいものです。
今日は先日のセンチュリーライドと異なり、短い距離をまったりと走り風景などを楽しむのが目的です。




カントリー風景にランドナーはよく似合うよね。
いつもは、「峠」関係の自然に触れていますので、たまに「海」であるとか「沼」「湖」関係の自然に触れると感慨が深い。
先日のセンチュリーライドでは、「川」を中心に走りましたが、今回の「沼」も良いね。

ところで、最近は約100kmは毎回走っていますが、平地の100kmだと「足」が許してくれません。
ですから、今回の81kmでは消化不良なのです。
でもね。人間は心と体から構成されているんですね。
「体」が満足しなくとも「心」が満足していればトータルで満足しちゃうんです。

この心の満足は次の写真や利根川、手賀沼の新ルートからの発見から来たのでしょう。






印旛沼の北側、利根川のほとりに、印旛沼へ水を引き入れている水門があります。
そこの街が印旛郡栄町です。
これは、栄町にある「八郎治」の定食に付いているおしんこです。
白菜、瓜、てっぽう漬のおしんこで俺たちは満足です。





成田線は「安食駅」近くにある「八郎治」は意外においしかったねー。
ツーリングをするとカロリー消費が激しいからお腹が空くので、基本的には何を食べても美味しいのです。
どちらかと言うと、質より量でしょう。

でもねー。
いくら「量」とは言っても、より美味い物が食べられるに越したことはありません。
その点、合格したのが上記「八郎治」です。





この広大な風景は、もちろん利根川です。
次は銚子から150kmくらい遡るつもりです。

んーん。良い心掛けだー。




関東では、この利根川には殆どの人がお世話になっています。
何でかと言えば、水事情のせいです。
例えば、東京の水道はこの利根川の水で不足分を補っているのです。

更に詳しく言えば、武蔵野市の水。

60%が井戸水で残りの40%を東京都水道局から購入しています。
この水は東村山浄水場からきていますが、この浄水場の水の大部分は多摩川から取水したものなのですが、利根川の水が混ざっています。

俺たちの実家である館山も昨年あたりから、水不足を理由として利根川の水を戴いているようです。

ですから、関東人であるなら、利根川の恩恵をほとんどの人が受けているのです。
利根川ってすごいよね。 さすが「坂東太郎」です。

※因みに 2男・3男があります。

それは、筑紫次郎(筑後川)・四国三郎(吉野川)と言います。
これは、中学入試の社会の問題に出るので押さえておくように!



手賀沼CRです。
沼の半周をカバーしていますが、一周コースがないのが玉にキズです。
でもご覧のようにビシっとしたCRが整備されている点いいなと思いました。


そして、到着しました手賀沼!!
「八郎治のおかみさん」からも言われていましたが、ここは整備された道が続いているらしい。
あまり期待せずに行ったので、ビックリです。

そのCRの幅は、かの荒川CRの広さと同じだったのです。
荒川CRは非常時に使用される道であることは容易に想像できましたので、あのような広いCRがあっても当然だと思っていました。
しかしながら、田舎のここでこの広さのCRですよ。
少なくとも非常時用に造られた道ではなさそうです。(もちろん、非常時に使用できるでしょう)
とすると、純粋に自転車用のCRですか?
そうすると、その広さ、舗装状況などを考えると、恐らく日本一のCRだと思います。

皆さん、近いので一度は行ってみよう!!





ここが輪行駅の北柏です。
駅前広場からはモダンな名前の台地行きのバスが
走っていました。
朝などは混むんでしょうね。この駅。



と、言うことで無事、北柏に到着しました。
この駅は、手賀沼から物凄く近いのでビックリですよ。
だってね、今まで、ガーツと走っていて、やっと沼の端に着いたと思ったら、すぐ駅に着いちゃうんだよ。
ある意味ガッカリだよね。

通常であれば、駅までは5kmくらいは最低限、走らなければならない事が多いからです。

その意味からしても、ここは最高じゃないかと思います。
皆さんも是非行きましょう!!