「ゆったり酒飲みツーリング」から「峠」ツーリングへ
2006.12.17(98km)

〜「峠」野郎がまた一人増えました〜




朝の深大寺参道

多摩サイへ行く通り道でよく通りますが
早朝から蕎麦を打っている店が数件あります。
そんな店は恐らく蕎麦も美味いんじゃないかと思います。


今回はSさんとの、五日市ゆったりツーリングの開催です。

「初冬の秋川を爽やかにサイクリングして、五日市の名店「初後亭」で美味いうどんや蕎麦を食べ「土井酒造」でこれまた美味い酒を飲んで輪行して帰る。」そんな美味しい計画を立てて実行に移りました。


ところが、今回は次のような行動を取ることとなりました。

南武線南多摩駅集合
〜桜丘カントリーへの登り〜聖蹟桜ヶ丘の「いろは坂」〜多摩サイ〜八王子
〜陣馬街道〜盆堀林道〜入山峠〜五日市(初後亭)〜福生(土井酒造)
〜拝島(輪行)
 走行距離98km


言ってみれば、体育会系のツーリングでした。




聖蹟桜ヶ丘 いろは坂の頂上付近



見てください、絶好調のSさん。
既に、桜丘カントリーの坂をクリアした後に、このいろは坂に挑戦したのです。
でも、この余裕の笑顔は何でしょう。
やっぱ、おしっこを採取して調べるべきだった。(もちろん、ドーピング検査の為です)


この後、多摩サイに戻り上流の睦橋をめざします。
当初の予定は睦橋から秋川サイクリングロードに分岐して五日市をめざそうと思っていましたが、国立を過ぎ日野近辺で、Sさんから爆弾発言がありました。
「峠に行こう!」と。

そこまで、おっしゃるならと、道を変更!!
八王子を抜け陣馬街道を行くこととなりました。

でもねー、Sさん。 家から自走して峠を登るのは第二段階なんですけど・・・。





陣馬街道(東京側)の最終コンビニ


八王子市内を抜け、陣馬街道をひたすら走ります。写真の最終コンビにまでは車も沢山走っており、のんびりサイクリングを楽しむ雰囲気はありませんが、ここを過ぎるとぐっと交通量が減りサイクリングの雰囲気がぐっと増します。

道もダラダラと登る坂道となります。
時刻は11時過ぎ。
入山峠までアプローチするだけでもかなりの体力を使いますので、このコンビニで軽く腹ごしらえをします。

そして出発ですが、既に50km以上走行しています。一日の走行距離は今の所MAXで130kmくらいですので帰りも自走したらMAX値に近い距離となってしまいますので、Sさんが途中でギブアップしないよう気を付けて走ります。

しかし、心配無用でした。

Sさん、全く疲れを見せることなく走っています。





入山峠へ到る「盆堀林道」入り口です。
車両通行止めになっていますので、静かな
走りが楽しめますよ。



ほとんどの峠に続く道って、山の中を縫うように造られています。
従って自然いっぱいの中を走ることとなり、その空気の美味さが思い切り感ぜられますね。
また、車が通っていなかったり、通っていても少ないので静かなのですよ。

峠の魅力は何かと言えば、次の通りでしょう。

峠は「達成感」もあるけど、今の世の中、情報や騒音が溢れているのに「ここ」は別世界なのです。
浮世の不満や怒りや心配や寂しさや妬みetc・・・ ストレスなどは全て吸い取ってくれる環境がそこにはあります。
だから、何回も行っちゃうんだろうね。 例え苦しくとも。




入山トンネルの最終登りの道が広くなっている所で休憩するSさん。
そしてご覧の入山トンネルを抜ければ、入山峠は近い。


峠について、別の観点から論じましょう。

何を隠そう俺たちは22回富士山に登っていますが、「何でそんなに富士山に登るの?」と良く質問されます。
回答としては、「日本一高い山だから。 毎回違った場面に出くわし感動しているから。 初心者に楽に富士登山ができる方法を伝授したい。そして、富士登山を実施しその良さを共有したい。 富士登山は人生の縮図を見るようだから。 富士登山者を観察していると苦しいだけに、その人の本性が手に取るように良く分る。 などなど。」

峠も、富士山に登る理由と大差ない事に最近気づいています。
どちらかと言うと、通常の登山と同じかもしれませんね。
似ている所は、1年を通じて様々な所へ行ける点でですが、決定的に違う所が、その行動範囲が自転車が圧倒的に広いことでしょうね。自力で、一日100km以上も移動できちゃうんだよ。

一回きりの人生ですが、様々な峠を自転車で登ることによって様々な人生を体験できちゃう所が素晴らしいと思いますね。

Sさん。今回の峠(人生)はいかがでしたか?
人生はやり直しがきかないけど、峠(人生)はやり直しがききます。
次回もこの峠(人生)に行ってリベンジしませんか?



入山峠にて。
この峠は景色はなしです。



そして、今回も着きましたよ峠に。
ここから先は、「人生くだり坂」じゃないけど下り一方の道となります。山 に 上と下を合わせて「峠」という文字は作られていますが、分り易い文字をよくぞ作ってくれましたよ。

しかしねー。峠道は登りよりも下りの方が危険なのでで慎重に走行しなければなりませんよ。
そりゃそうだよね。登りなんてせいぜい時速10kmしかでないけど、下りは広い道だと時速60kmにもなります。
時速60kmで転んだら下手したら死ぬよね。
しかもカーブが多い下り道です、増してマンホールがあったり水抜きの水路が道を横切るケースではその上に隙間が案外広い鉄のカバーが付けられていますので、滑りやすく危険この上ない。

自戒を含めて、峠の下りはゆっくりと慎重に行きましょう。






そして、五日市の名店「初後亭」へ。
何回食べてもここのうどんと蕎麦は美味い。
逆に食べれば食べる程くせになる美味さですね。

写真右は、福生の土居酒造です。
枝豆や川海老かなんかをツマミに一杯やってます。
最寄の駅から輪行しますので良い気分に酔えます。




ツーリングで良いところは、様々あるけど、その中のひとつに地方地方の美味いものを食べることができることがあげられます。
お店に立ち寄って食べるのも美味いけど、一番は民宿などに泊まって飲めや食えやの大騒ぎがいいですねー。
運動量は十分で腹も減っているので、何を食っても美味いといえばそうかも知れませんが、本当に美味いものを食べようものなら、その美味さといったら何物にも代えがたい至高の幸せを味わえると思います。