4つの峠を越える


入山トンネル

大垂水峠 和田峠 醍醐峠 入山峠
を制覇しました。しかも輪行せず自走です。
(141km)
2006.9.24




コース:多摩サイ〜浅川サイ〜高尾(R20)〜大垂水峠
〜相模湖〜藤野(陣馬街道)〜和田峠〜陣馬山(徒歩)
〜和田峠〜醍醐峠〜醍醐林道〜盆堀林道〜入山峠
〜五日市〜睦橋〜多摩サイ(141km 実走時間7.5h)



いつの間にか秋本番ですね。
昨日今日と、先週からの天気予報は見事に外れてくれて秋晴れです。
たまらず、本日、いつもの和田峠に行っちゃいました。
7時30分過ぎに出発しましたので時間は十分のはずです。
今日は走れるだけ走っちゃうよー。




まずは、ショッキングなエピソードを一つ。

昨日の土曜日は息子のトシの学校で文化祭があるというので参加しAMが潰れました。天気は何と晴れ。
こんなことだったら、隊長とリベンジで「定峰峠」に行けばよかったよ。
午後は買い物などに行き、もう14時30分です。
「今日は出かけるのはやめよう。」  などとは全く思わないのが俺たちの特性です。
18時までに帰ってくれば日没にならないので、3時間30分も走れます。
距離からすれば50〜60kmは走れるので、野川サイ〜荒玉水道道路〜神田川サイで帰ってくることとしました。
せっかく出かけますので「江戸文化歴史検定の振込み用紙」をフロントバッグに入れてスタートです。
(皆さんこの試験を受けて話題の人になろう!! 申し込み締め切りは9月25日。何と明日ジャン)

その振込み用紙が「サンクス」を指定しちゃったもんだから大変です、なかなか郊外にはないんだよね「サンクス」。
気を付けながら走るも、「セブンイレブン」や「ファミリーマート」しかないじゃん。
望みとしては荒玉水道道路で通る「桜上水駅」近くか「吉祥寺駅」近辺でしょう。
登り基調の道を進み、「桜上水駅」手前でちょっと急な坂をグイグイ登り、その先に何とありましたよ「サンクス」が。いつものようにチェーンキーを施錠し、サイクルコンピュータ(以下 サイコンと称す)
を外すと手元がすべりサイコンが落下。「あっ」と言う間もまく、ワンバウンドしてマンホールに吸い込まれていきました。
「お・俺のサイコンがー」  「ちっきしょーーーー」
「サイコン」なしでは生きられない身ですので、早速その足で「あさひ」に買いに行きました。
5000円+の出費は痛かったー。


多摩サイは青空の下、沢山のサイクリストが走っていました。
その涼しい乾いた風を浴びると、少し前の湿り気を帯びた熱風の多摩サイが何か懐かしく思われてしまいます。しかし、この気温、風なら力を12分に発揮できそうです。
「よし!今日は最低2つの峠を越えて、且つ全走するぞ!」

写真右は浅川サイですが、真ん中にうっすら映っているのが富士山です。肉眼ではもっとはっきり見えたのにね。


足が若干重いので、大垂水峠は止めにしようと思いながら走っていました。
南浅川サイに入っても決断がつきませんでしたが、R20に出て意を決しました。
まずは「大垂水峠」をメイクだ。
2週連続で厳しい峠を越えてきたので、380m程度の「大垂水峠」など一息で越えるつもりでした。
いつものペースなら楽勝だったかも知れませんが、今回は登っている途中でロードレーサーの集団に何度抜かれたか分らないくらい抜かれた関係で、負けじとばかりかなり無理をして登っている自分がそこにありました。

心の中では葛藤しています。
A:「奴らと張り合って何か意味があるのか? 自分のペースを守って登れ!」

B:「いやいや、抜いていったロードレーサーは若い奴だけじゃなかったよ。そう言えば女の子も混じっていた。こんなたらたら走っていて恥ずかしくないのか?」

結局Bの意見が通り、体から総スカンされてストライキ寸前だったのですが、何とか峠に到着。
やっぱロードレーサーと張り合うなんて無謀なことは今後しませんよ。



相模湖を抜けて、吉野小学校交差点から陣馬街道へ入るとめっきりチャリ人口が減ります。
すれ違う人が5〜6台ありましたが、抜いていく人は一人もいませんでした。
ロードの方々は、こんな甘い峠じゃなく、「道志道」とか丹沢方面に行ってるんでしょうかね。
宿敵のロードが来ないので、マイペースで登りましたよ。
いつも寄っている和田集落唯一の酒屋に「ゆずアイス」を食べるべく寄ったりして、ゆっくりさせて戴きました。おかげでそんなに疲れることなく登れました。




3週連続で峠を登っていますので比較し易いのですが、この「和田峠」は標高もそんなに高くなく、走行距離も短いのですが、部分的な傾斜がかなりキツイのです。
漕げないくらいの急登があったり、長い直線の道で13%くらいの厳しい傾斜だったりします。

今回も何とか登ることができました。

しかーし。今日はまだ11時だし、そんなに疲れていません。
天気も良いので、和田峠に自転車を置き、陣馬山登山を実施しました。
標準時間は山頂まで30分なのですが、さすが「パス・ハンター俺たち」ですので15分で登ってしまいます。





陣馬山頂の白馬像は、秋空に映えて絵になるよね。
秋晴れのこの日は登山客も多く、頂上は人で一杯でした。
ここの茶店で、サービスで出てきた「切干大根の煮付け」と「きゅうりの漬物」は疲れた体に絶品でした。
また食べに来よっと。




陣馬山へのピストンを終えましたが、体力はまだあります。
そこで、そのまま陣馬街道を下るのでなく、醍醐林道を行くこととしました。
和田峠から醍醐林道は派生するのですが、ピークの醍醐峠まで100mくらい登ります。
登り始めると足に大分きていることに気がつくんだなこれが。
でも、気がつく頃には峠に着いちゃいます。
峠にあるカーブミラーで記念撮影です。

さて醍醐林道をさーっと下り、「盆堀林道」との分岐点に到着です。
この林道も入り口が塞がれていて車両は通れません。
ここを行くと「入山峠」を越えて五日市方面に出られる事はHPを見てある程度知っていましたが、峠の標高や道の厳しさまでは良く調べていなかった為、林道入口のバリケードの辺りで行くべきか行かざるべきか迷っていました。
そこへ、鋸山林道の峠で遭遇した「山を走る人」が行こうとするので、思わず声を掛けてしまいました。

「この道はどこへ抜けるんですか?」
「五日市に出られるけど、キツイ道だよー」
「有難うございます」

「キツイ道だ」と聞いて、逆にファイトが湧いてきて、行く事としました。



この「盆堀林道」は、ぐいぐいと厳しい登りを余儀なくされますが、葛篭折りの登りですので厳しいのは確かですが、短時間で標高が稼げちゃいます。
30分くらい登ると、峠が近い雰囲気が漂います。高い山が回りになくなり、この坂を登ると峠かなと思ったら冒頭の写真のような「入山トンネル」が出現!
確かに厳しい登りだったけど、あっけなく着いてしまった感じです。
さて、峠を下る前に山深い風景が広がる景色の前で記念写真です。

ところが、なかなか下りになりません。何とアップダウンがそこから続きます。
この前行った「広河原逆川林道」みたいです。
あそこも、峠っぽい所に着いてから、アップダウンが続き峠に着くパターンでした。
そして急な坂を登ると、やっと着きましたよ「入山峠」に。



この「入山峠」は標高600mです。登り始めの標高は恐らく100mくらいだと思うので500mの登りです。
毎週、厳しい峠を登っている俺たちです。
500mくらいの登りは大したことありません。・・・と言いたい所ですが、もう疲れましたよ。
でも、本日無事に4つの峠を越えられました事、大満足です。
峠を下った所は5分も走れば武蔵五日市駅に着いちゃう場所でした。
まだ、3時ですので輪行する必要はありません。もちろん自走できる、精神力・体力ともまだあります。
多摩サイを経由してのんびり帰りましたとさ。

と書きたい所ですが、この多摩サイ。
挑戦的なチャリがいっぱいいて、のんびり走る雰囲気じゃないんだな。
またまた必死こいて走ってしまい、疲労困憊で多摩サイを抜けました。そこから自宅までは、のんびり帰りましたとさ。

さて来週はどこへ行きましょうかね。