奥武蔵グリーンラインを行く
(2006.3.25 106km)



3ヶ月ぶりの秩父路です。
先週、隊長からこの道を走破したというメールをもらい
腕試しに単独で走りにきました。
今日も快晴で、ご覧のように素敵な光景が広がっていました。



今回の行程は以下の通りです。当初は秩父から輪行で帰ってくる予定でしたが、パリーグ開幕戦で西武ドームで試合をやっており、丁度帰る頃に球場帰りの人と遭遇しそうでしたので、行きの電車で思っていたのは、体力があったら最低限、西武新宿線の駅まで行くつもりでいましたが、ひよんな事から帰りは全走してしまいました。我ながら驚きです。

行程: 花小金井(輪行)〜吾野〜顔振峠〜奥武蔵グリーンライン〜刈場坂峠
    〜(下り)R299〜正丸峠〜山伏峠〜成木街道〜東青梅〜羽村〜多摩サイ
走行距離:106km




玉川上水沿いの「小金井桜」です。
桜のつぼみもかなり大きくなり、ちらほら咲き始めていますが、見頃は4月の頭か?

今日は快晴で良いツーリングができそうです。
花小金井駅は5kmくらい走ると着いちゃいます。

当初の計画では、花小金井発7時頃の電車に乗ればスムーズに吾野に到着できるはずでした。
しかし、今回も昨日のお酒が深かったせいか起床したのが8時。
花小金井で電車に乗ったのは9時30分頃です。計画などは全く崩れ、そのせいで乗り継ぎがスムーズに行きません。特に飯能〜西武秩父間は電車の本数が少ないので、20分くらい飯能で待たされました。
吾野には11時に到着。
顔振峠に登るハイカーがかなり下車していました。
しかし、自転車を組み立てているうちに駅には誰もいなくなってしまった。
本当、のどかな駅ですなー。

11時25分 出発。




顔振峠(左) 及び飯盛峠手前の開けた場所


顔振峠への登りは意外にきつい登りでした。途中3〜4度、休憩をとりながらやっとの思いで登っていくと視界が開けました。
何とそこには村があったのです。
こんな辛い登り坂の上に人が住んでいるなんて・・・。村は梅が満開でした。

村を抜けヘアピンカーブを越えると、顔振峠に到着です。
前回立ち寄った茶屋に入りましたが、いっぱいハイカーがおり、且つお酒などを気持ち良さそうに飲んでるんだな。うらやましー。
ここから下るだけだったら俺たちも間違いなく飲んでいますが、まだまだ先は長いのです。

顔振峠からは、暫くアップダウンが続きますが、そこから先、飯盛峠まではヘアピンの登りがあり、なかなか辛い登りがあります。「もう疲れたんで「刈場坂峠」から下って一番近い西武線の駅から輪行して帰ろう。」とずーっと思いながら漕いでいると、やっと飯盛峠に到着です。
ここから約2kmで刈場坂峠に到着の看板を見ながら走っていると、下り坂となり快調に飛ばしていると、何と刈場坂峠0.3kmの看板を発見。
あっという間に刈場坂峠に到着してしまいました。(13時40分)

恐らく隊長もここから下りて、正丸峠をいっぱつメイクしたっぽいので、まずは下って体力の回復度合いで判断することとし、意外に長い下り坂を下りました。



正丸トンネルが出来る前(約20年前)までは秩父に行くにはこの峠を皆越えていました。
俺たちもバイクや車では何回かこの峠を越えたことがありますが、まさかチャリで越えるとは・・・。



R299に合流する前に正丸峠へ登る旧道と合流してしまいました。
疲れていると言うものの、ここからR299に出て吾野あたりから輪行して帰るとすると、あまりにも近すぎる。
ちょっと辛そうだけど、正丸峠を越えることとしました。
傾斜は比較的緩やかですが、かなり足にきている俺たちです。キットカットなどを食べて補給しながら、ゆっくり且つ休み無くペダルを漕ぎ、ついに着きましたよ、正丸峠に。
峠には土産物屋的な峠の茶屋がありましたが俺たちしかおらず、非常に寂れていましたね。

山伏峠への道と秩父への道の分岐点はあっけないほどすぐ着いてしまいました。
ここから山伏峠はすぐなので、疲れていましたが「最後の登り」と自分自身を励まし「ラストスパート」をしました。
ここから天目指峠の分岐までは前回の「秩父峠祭り」で行きましたので、その長い下り坂及び成木街道のだらだら下りは想定内でした。
ただ天目指峠の分岐から先も同様な道が続いているだろうという、甘い予想で走って行ったのが大間違いでした。
(まるで人生のようですね。これまで順調だったのがいつ逆境になるか分らない。明日は何が起こるか分らないのです)


小沢峠 直下にある小沢トンネルです。
ここまでのチョット長い上り坂には閉口しました。
こんな登りが3本もあると分っていたら、絶対来なかったよ。
小沢峠という看板があり愕然としていた時、サイクルコンピュータの時計を見たら15時10分でした。(まだ冷静でしょ)
1時間後に多摩サイ近くにおり、精神的に走る気力があったら輪行せずに行く決意で走っております。
何せ日没が怖いので。
暗くなっても多摩サイでなく通常の道ならば大丈夫です。
仮に羽村の多摩サイ始点で16時過ぎなら、遅くとも日没前の18時には多摩サイを抜けられます。

しかしながら、想定外の3本の峠越えです。元気なら大したことない坂ですが、もう限界も良いところです。
周りに咲く満開の梅の花など全く感動せずに先を急いでました。
それこそ、息も絶え絶えで東青梅駅の脇を通過。
まだ16時。 
ここまで来ると、フラットな道しかなく走り慣れた多摩サイを残すのみです。
何やら「くそ力」がでてきて、「輪行はしない」と即決し多摩サイを目指し、あっけなく羽村到着です。
羽村では「桜祭り」の準備が整っており、気の早い方々は花見をしていました。
もはや酒どころじゃありませんよ。
日没を気にしながら、夕日に追われるように走りに走りました。
が・・・。何も向かい風が吹かなくてもいいんじゃない。
冬の間は多摩川の上流から下流に吹く風が、今日は下流からもしくは横から吹いています。
もう、さすがに風に逆らって疾走する力はありません。時速18kmくらいで走るのがやっとです。
多摩川べりの桜は都心より遅いのか、咲き始めの状況でした。今週末が満開かもね。

まあ、様々な逆境に負けずに完走できて幸せです。ほんの半年前のヘタレな自分が遠い存在です。
さて、今週末のITエンペラー隊の「見沼代用水」大行軍が楽しみですね。
桜舞う中を100km走るぞ!!