高尿酸血症とは(懲りないあなたへ)



はじめに

俺達の職場では最近、高尿酸血症とみられる症候群が散見されますが、いったい高尿酸血症とは何か、対処方法は、日頃気をつけなければならないことはという疑問に対し、私の経験から易しく解説したいと思います。

高尿酸血症を軽くみているあなた。この病気を侮ることなかれ、神経質になることなかれ

目次

  1. 高尿酸血症って何
  2. 発病までのメカニズム
  3. 恐ろしい併発症
  4. 通風友の会会員資格(これであなたも通風友達)
  5. 発作の予兆があった場合の回避策
  6. 発作が起こってしまったら
  7. おわりに


1.高尿酸血症って何

高尿酸血症とは血中の尿酸の値が通常より上昇することによって発生するある種の症状を言います。(正常値は2.5〜7.5mg/dlとも言われていますが、大阪大学医学部の医師によりますと7.0台はグレーゾーンでいつ発作が起こってもおかしくないという。)
発作前の前兆としては、夕方頃になると空腹感に襲われ、何ともいえない倦怠感を感じる。
肩こり、腰痛、足の指に軽い疼痛、むくみがおこる。
その後何も対策を打たないと下記2つの発作がおこります。
a.前兆の2〜3日後、強烈な痛みが足の指、足の甲、アキレス腱等に発生し、居ても立ってもいられなくなる。(俗に痛風といわれています)
b.腎結石、尿管結石の症状が発生

痛風と腎結石と尿管結石は3兄弟であります。
上記前兆は素人さんには判別が少々難しいと思いますが、もし心あたりがあるようでしたら早めにご相談ください。


2.発病までのメカニズム

痛風の原因物質尿酸は肉(内臓系)魚(内臓系)ビール等に多く含まれるプリン体が分解することによって生成される。
人間の場合、尿酸を消化する機能を持っていないため、尿から体外に排出するしか手がありません。
従って、血中の尿酸値が上がる要因は腎臓の機能低下による尿酸の排出量の減少もしくは、腎臓の機能を上回る尿酸を摂取することにあります。
さらに、腎機能低下、尿酸の大量摂取が重なれば相乗効果で発病が早まります。

3.恐ろしい併発症

痛風を起こしている人は一般的に酒好きの人が多いようです。酒の影響(つまみを含む)で、腎機能低下、肝機能低下を起こし高脂血症を併発している人が非常に多い。高尿酸血症と高脂血症は相関関係にあるようです。
この症状が悪化すると糖尿病、肝炎、痛風、腎結石が全て発生する、シンドロームXという併発症が発生し、即死はありませんが、生きた屍のうような人生を送ることになりかねません。

4.痛風友の会会員への道(これであなたも痛風仲間

飲み会の全出席(焼肉屋でビールをじゃんじゃん飲もう。焼肉にビールこれ常識)
飲んだ後には必ずラーメンでしめている(飲んだ後のラーメンは最高っす)
カニ レバー うに 塩辛をつまみに酒を飲む(渋いっす)
極力運動は避け栄養を蓄積している
社会人たるものストレスに常に直面している

5.痛風の予兆があった場合の回避策

尿酸生成を抑制するザイロリックを服用し、極度の運動は避ける。
気晴らしに酒など飲んじゃいけない。特にビールは絶対に飲んではいけない。
ビールは痛風の人には毒です。ビールを飲むことによって尿酸の大量摂取、腎機能低下という相乗効果を生んでしまい即悪化します。
あと、精神的疲労はさけること。


6.発作が起こってしまったら

苦痛に耐えれば1週間くらいで症状はおさまります。
苦痛に耐えられない人は、医師に相談し消炎剤を大量摂取すれば半日でかなり楽になります。
痛風になり易い人は、喉元過ぎれば熱さを忘れるタイプの人が大半ですので、一回痛風になったら必ず次も発作がおこります。(次回の発作は1年から3年のスパンで発生します)
これは痛風になったからといって、今の呑兵衛の食生活をまず改めないからです。(そう言う私もそう)
2回目がおこると3回目はもっとスパンが半年くらいに縮まり、4回目は3ケ月に縮まりとどんどんサイクルが短くなり、やっと懲りると思いますよ。


7.おわりに

「痛風です」というと大概の人は半分笑いながら「いつも美味しいものを食べてるから」とか皮肉を言い、「でも痛風って痛いらしいね。風が吹いても痛いんだって。ところで今大丈夫なの」と言います。(痛風は高尿酸血症の一つの発作に過ぎないことを知った読者は次回から痛風の人には違う反応をしてね)
今までの私の経験では、痛風という言葉を知っている人は10人が10人ともそういいます。
唯一の例外が痛風経験者は反応が違います。あの痛みを君も知っているかと一発で戦友のようになってしまいます。
現在、私の職場お客さん、旧友を冷静に見てみると痛風予備軍の人がいかに多いことかと冷や冷やものです。
本当に皆さん気をつけましょうね。このサイトをご覧になってもし自分自身思い当たる節があったら遠慮なく相談のメールおよび掲示板への投稿をしてください。早めの治療が大事です。