名古屋という所

1.歴史的・地理的考察
名古屋市は愛知県の県庁所在地です。名古屋県なんてないからね。念のために。
明治時代より前まで(言って見れば県がまだない時)は、愛知県のあたりは尾張の国、三河の国と2つに分かれていました。
大体、尾張の国は名古屋市及びその周辺部で三河の国は岡崎市を中心としたその周辺部をさします。
国が違うという事は文化も違います。尾張は熱田の湊を中心にした商業地域であり、三河は純農業地域です。
気質としては、利に聡い「尾張人」であり、辛抱強く堅実な「三河人」とかなり違います。
さらに、尾張の場合、広大で肥沃な「濃尾平野」を持っているので農業も盛んです。
ですから、農業・商業とも発達している尾張は中部日本の中心地と言えます。


ちょっと解説

「濃尾平野」は美濃(岐阜県)と尾張の一文字づつを取った名称です。
この「濃尾平野」は長良川、木曽川、揖斐川のいわゆる「木曽三川」により、水も豊富ときています。
日本で、大都市の水を十分に賄える環境にあるのは、大阪の淀川(琵琶湖含む)と名古屋の「木曽三川」でしょう。


日本でいう先進地域は近畿地方でが、その環境を考察しますと次に位置するのが尾張でしょう。(関東地方は残念ながら3番目です)
なぜならば、日本の地域で都に近く裕福な土地は以上の結論で尾張でしょ。東京(武蔵の国)は都からも遠く、湿地帯でどうしょうもない土地だったんですね。人間が住むにはあまり良い条件とは言えず、家康が入府して初めて大改造が加えられて形がやっとできたんですね。
その影響で「三大英傑」は尾張・三河からでています。「三大英傑」とは言わずと知れた「信長・秀吉・家康」です。

奇しくも、戦国時代の日本の変わり目に3人もの英雄が今で言う愛知県から輩出したってことはすごいと思います。


2.俺たちの視点から見た名古屋


名古屋市の人口は驚くなかれ約217万人もいます。東京(23区)横浜市、大阪市に次ぐ第4位の市なのである。
しかし、住んでみると良くわかるのですが、200万人もいることを思わせない程ゆったりしています。
道は広いし、緑も多い。車でちょっと走れば田舎になってしまいます。劇的なのは、名古屋を東西に横切るメインの通りである東山通です。本郷を過ぎ、名古屋インターを越えますと猿投グリーンロードと名前を変え、森の中の道になってしまいます。左右は「愛知青少年公園」という広大な森林公園がひろがっています。街の中心から空いていればほんの30分くらいでこの自然ですよ。
他の都市にすんでいる人にとってはうらやましいと思う環境です。
おっともっと近場に「東山公園」という、動物園、植物園が一緒になった緑の丘陵地帯があります。
この東山公園が名古屋一の繁華街「栄」から地下鉄で15分くらいの所にあるのですから、人が住むのに理想的な環境といえましょう。

俺たちが住んでいた所は地下鉄「東山線」の「覚王山」駅から歩いて10分の所です。ここは「覚王山 日泰寺」の門前町で昔ながらの寺の参道がある歴史が古い町です。毎月21日は縁日で寺の境内と参道が屋台で溢れかえります。この縁日はなかなか盛大で「魚屋の屋台」「八百屋の屋台」「植木市」「古着屋」「綿菓子や」「乾物屋」「広島風お好み焼きや」などなど無数に出店しています。
21日が土日に重なるとそれはもう凄い人出です。俺たちも朝からうきうきしていましたね。


3.名古屋の繁華街&食べ物


名古屋で一番の繁華街といえば通称「錦三」(キンサン)こと錦3丁目でしょう。錦三
居酒屋、うなぎ屋(名古屋は以外にうなぎがうまい)、スナック、キャバレー、ファッションヘルス、ソープとなんでもあります。
婆沙羅大将さん曰く、「錦三」に行かずして名古屋で飲んだと言うなかれ。

名古屋は安土桃山時代から急速に発展した城下町ですので、お城を中心にして街が発展しています。
ですから、あとからできたJRの名古屋駅周辺より、名古屋城が近い「栄」や「錦三」が発展しています。古い町はみなそうですね。

名古屋駅に近い所にある「某大手事務機器メーカー」の東京から転勤してきた社員が、名古屋をめちゃくちゃけなしているという噂を聞きますが、転勤してきて半年もしないうちに、その街をけなしちゃいけないよね。
そいつは、今まで話してきた、そしてこれから話す、俺たちの話をどれだけ知っているんだろうね。大体、「錦三」の一流所に飲みにいってるのか。 まさか、名古屋駅近辺しか行ってないんじゃないだろうな。

俺たちが思う名古屋のおいしい食べ物

ひつまぶし 味仙の「青菜」「台湾ラーメン」 雪ちゃんラーメン(屋台でした 今はない)の「台湾ラーメン」 名古屋コーチンの親子丼 手羽先のから揚げ わらじとんかつ きしめん 山本屋の味噌煮込みうどん Harvesのケーキ などなどたくさんあります。
食の都「大阪」におっても食べたいと思っていますので本物でしょう。


知多半島は近海魚の宝庫です

俺たちは知多半島にも住んでいましたので詳しいのですが、知多半島の先端に師崎漁港があり、そこに釣り宿があります。
そこの釣り宿は、宿泊もできますし、宴会もできます。釣り宿ですから、魚料理が自慢です。俺たちが知多半島の工場に居た時は、下請けの接待でそこに行き、コンパニオンをあげて大騒ぎをしていました。恐らくあまり高くないと思います。
名古屋でお客様を接待するなら、ここでしょう。
名古屋からは車で約1時間といったところです。


4.今池というところ
海外在住にして名古屋出身の「Hana」さんのリクエストにより今池について書きます。
今池の場所は、名古屋駅から地下鉄「東山線」に乗り藤ケ丘方面へ5駅目です。ここは名古屋のの環状線(道路)が走っている所であり、言ってみればこの環状線を境に商業地と住宅地が分かれるところなので、立地としては非常に微妙な所なのですが、名古屋では栄につぐ第二の盛り場といえます。(金山の次かもしれません)

今池には何でもある

映画館、パチンコ、カプセル&サウナのサウナ富士、ダイエー、ユニー、上記「台湾ラーメン」で有名な「味仙」、飲み屋、スナック、カラオケ、やくざの事務所(ユニーの裏にあるよ)、と盛り場としての条件はそろっています。
しかし、ここは「名古屋」ですのでちょっと行きますと住宅街になってしまいます。
言ってみれば、「近場でとりあえず全て賄える街」それが今池です。そう言えば「名古屋ドーム」もここから近いよ。

「覚王山」に住んでいた俺たちは、「ユニー」へは毎週、買い物に行っとりました。「営業時」でも夏の暑い時、涼みに映画をここでたまに観てました。すんません。

明日からは、駅ごとにその街を紹介します。 
第1回目はそりゃー「名古屋駅」でしょう。
5.名古屋駅  近辺
名古屋駅近辺は、区で言えば中村区です。中村といえば、昔の中村村。秀吉が生まれた所であり、江戸時代は中村遊郭があった所です。その影響で駅西はちょっといかがわしいにおいが残ってます。昼間は予備校街で別に大したことはありませんが、夜になると、ビジネスホテル街の辻々には女性が立ってます。

ちょっと解説

名古屋駅近辺の新幹線及びJR線は、間違え易いのですが南北に走っています
ですから、街は東西に広がっており、東側が駅表であり、どちらかと言うと東側が発展しています。

そういえば、昨年は駅の真上にツインタワーができ、いきなりおしゃれな環境になりました。
しかし表面上はおしゃれになりましたが、ちょっと入るとすぐぼろが出るのが名古屋です。 
駅東のロータリーには相変わらず「大名古屋ビルヂング」はあるし桜通りをちょっと外れるといきなり魚市場があります。
あんな街中に魚市場があるのは名古屋くらいでしょ。
俺たちの会社の名古屋支店のすぐ裏がこの市場でして、駐車場に行くときに魚くさいのですよ。風情もあるけど、そろそろ移転してもいいかもね。