富士山のページ

1999年7月、俺たちは須走口よりアタック。過去7回富士登山をしている俺たちとしては、須走口より一度登ってみたかったんです。
日頃の不摂生がたたり、かなりきつい登山でしたが、6合目あたりで若者達に会った頃から見晴らしがよくなりかなり私としては楽になった。
須走口は5合目が他の口より標高が低い為、6合目あたりまで、森林の中を歩かねばならない。
ここで、富士登山のコツをご紹介しましょう。
まずは、その失敗例を私より10歳年が若い立田氏の例をとって紹介します。
服装 Tシャツ 綿のカッターシャツ 長ズボン 防寒様のウィンドブレーカー 雨具なし 
装備 水 チョコレート等の菓子 タオル 昼食はコンビニで買った弁当
その若さからか出足は好調そのもの。大股で力強く登っていた。しかし6合目を過ぎる頃から足取りがいきなり重くなってきた。
(赤字がもちろんいけないことです)
3000mをすぎる標高になっているので、恐らく軽い高山病にかかったのだろう。
7合目までくると顔面蒼白、一歩も歩けないという顔をするもんだから仕方なく7合目の小屋「見晴館」に宿泊することとなってしまったのです。
「見晴館」からの眺めが「影富士」であり「ご来光」です。
登り始めた時間が11時頃、「見晴館」に着いたのが3時ころで4時間くらいの登山で甘いと思われる方もいらっしゃると思いますが
調子悪くなったらさっさと休むこれが鉄則です。
十二分の休養のお陰で立田氏は写真の通り翌日は見事に復活し、登頂に成功したのみならず、お鉢回りも実施してしまったのですから。
6合目近く、森林限界を越えたあたり。
体力も限界。
立田氏はまだ元気一杯
7合目小屋前にて。この頃になると余裕がでてきてます。
立田氏限界近し。7合目の小屋にはごらんのようにかわいい白い犬が励ましてくれます。 夕日が沈む頃、東の空には影富士が見えます
ご来光直前の空お世話になった「見晴館」前にて この日はラッキーにもこの後ご来光が
見えその後見事に雨となる。
朝日に染まった雲海は何度見ても美しいです。
あの感動をもう一度。今年も登ります。
立田氏も十分な休養のお陰でこんなに元気。 写真左上が剣が峰、吉田口、須走口からだと富士山の火口を1週(お鉢回り)しなければならない。 測候所のある剣が峰が
3776mで日本最高地点です。
富士山の気圧は地上が1000hpaとすると650hpaしかない。気温は地上より20度くらい低い。風が強い。(夜なんて風速15mくらいの風が吹き荒れている)
風速1mで体感温度が一度下がると言われているから、朝方の富士山の気温は0度くらいなので、体感温度マイナス15度の中を登山していることになる。

しかも、下着 服が汗で濡れているので、休憩するといきなり冷たい服により体力も消耗させられてしまう。
なんと酷な登山なんだ、富士登山
本来はハードなはずの富士登山がそうでもなく一般の人が登っている理由は、登山道が整備されていることと山小屋
がいっぱいあるから何かあっても大丈夫だからだ。
理想的な装備としては、カッターシャツは汗で濡れても冷たくならない羊毛製がベスト。
私の場合ニッカボッカに毛のハイソックスもちろん毛のカッターシャツ、カッパはゴアテックス製です。
ゴアテックス製のカッパは、防寒具としても使えるし、汗を発散するので蒸れない、従って服がぬれないので体力を奪われることがないので登山では必需品です。

登り方としては、歩幅がポイント。「地下鉄の階段の高さで登る」のがほんとに疲れませんよ。
あの地下鉄の階段の高さは人間工学の成果の一つであると思います。
そして決して急がないこと。始め急ぐと、立田氏の様に6合目を過ぎるとバテます。遅いくらいがちょうどよい。
今までの7回の登山全て日帰りで今回初めて山小屋に泊まって分かったことは、「富士山も昼間登らなければだめ」ということです。
今までは、夜から登り始め、ご来光を頂上で見るのが通例で、たまに昼間登り夕方下山という事をやってましたが、今回の方法がベストと思いました。
特に今は大阪からなので日帰りはできない事を考えるとますますベストです。
朝5時大阪発 ゆっくりでも11時頃5合目着 3時ころ須走口本7合目の「見晴館」着。食事付きで6千円くらいでしたか。
 山登り後 おかず少ない 空気うまい景色いい ことから ご飯を5杯もおかわりしてしまった。(おかわり自由)(お茶も飲み放題)
気さくな夫婦が経営しているので非常に居心地が良かった。

「見晴館」の親父から言われたセールスポイントは便所が富士山の小屋の中で一番キレイというものだった。確かにきれいだった。
写真の様に、影富士をみたり、夕日をみたり、夜空をみたり(ミルキーウエイもバッチリみえます)ご来光をみたり あるいは、私の場合酒好きなもんですから女将さん相手に酒を飲んだり(私より若かったですよ)と思いっきりくつろげました。(有難うございました。今年も行きます。吉田口よりも空いてていいです)

ご来光の時間は一番寒い時間帯なので何も頂上のあの混んでいる環境で寒い思いをしなくても、この小屋なら小屋の前でみれます。
しかも12分にきれいでした。
頂上へは、朝7時くらいに出発し8時半ころ到着。(体力があったから予想以上に早く着く)
 お鉢回りをし下山。11時半ころ5合目着。

最近は富士山のふもとには温泉が多く、御殿場近くにもあり、一風呂あびて帰る。夜7時くらいには大阪に着く。(どうも、山中湖の温泉は最高らしい。)

須走口はマイナーだけど、人が少なくマイペースな山登りも楽しめ、しかも山小屋も良いのでお勧めのコースです。
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