剣道のページ

千葉県立 薬園台高等学校 剣道部入部(初心者)

同期入部者 T宮 N嶽 S馬 俺 ( I田 I渡 という奴もおったが退部 特にI田はとんでもねー。そもそも俺はI田が剣道部に入りたいってんで付き合いで見に行っただけなんだぜ。I田が辞めたせいで、男の初心者は俺のみ。辛かったぜー。)女子はW辺 F田と全部で同期が6人であった。

しかし俺の高校だけかもしれないが、しかも今は違うかもしれないが、当時の剣道部はつらかったぜ。
当時は、剣道の顧問の先生はおったにはおったが通常は顔を出さない。いわゆる名前だけの顧問であった。
そこで幅を利かせるのがOBだ。同期のT宮の兄貴は明治大学剣道部現役であったためリーズナブルな指導をしていたが、他のOBはいかんわ。
土曜の午後にたまにお見えになるT田さん。当時はその稽古の厳しさから皆から恐れられていた。ハードな厳しさだけじゃないんだぜ。一言で言えば痛いんだよね。具体的にいえば、すぐ突く。(ただの突きでない。かかり稽古時,両手で構えていてカウンターで突いてくる)背後から面を叩く(面の後ろは保護されていないから後ろから叩かれるとものすごく痛い) 足を叩く(これも痛い)今思えば、会社の憂さを晴らしてたんじゃないかと思われます。

合宿は何と俺たちの場合は学校でやっていた。だから寝る所は1Fの柔道場だ。
食事は家庭科室で女子のOB、先輩、同期、後輩が作ってくれた。
(今思えばこの点はすごく有難かったし差別といえば差別だよね)

それは別として、OBに話を戻すとこれがまたとんでもねーんだこれが。なんか知らねーがこの日とばかりにOBがわんさか集まって来るんだなこれが。何でかって、聞いてくれよ。来るOB皆俺たちをいじめて喜んでるんだぜ。昼の稽古もそうだが夜も俺たちを捕まえてDogレースと称して俺たちを縛りあげレースをさせて楽しんでるんだぜ。
さすがに今はやってないよね。

3年になると俺もレギュラーとなり活躍しましたよ。強かったんだぜーってね。
(剣道の団体戦は5人制である。我々は3年生が4人しかいなかった為、俺が試合に出場できる可能性は非常に高かったのであるが)
しかし、剣道2段はとったぜ。(高校から剣道を始めた場合、まず剣道1級を取る必要がある。であるから俺が高校時代に受けた剣道の試験は1級、初段、2段の3つであった)「高校から始めてストレートで2段を取って驚き」S馬氏談
学校法人 早稲田予備校 
俺たち4人は剣道にまじめであったため、勉学が疎かになりもちろん大学入試失敗。
俺とS馬氏は偶然に早稲田予備校に入学成功。(全然偉くない)S馬氏を始めとして、他のメンツとも浪人時代はあまり交流もなく孤独な素浪人生活でしたよ。
ただ、俺が他の者と違った所が一つあった。それは俺が、住み込みの新聞配達のバイトをしながら予備校に通っていたことである。(この点は深いので新聞配達のページを作成予定)
早稲田予備校でよかった事としては、名物教授 萩野浩基氏の講義を受けられたこと(名台詞 「憂き事のなおこの上につもれかし 限りある身の力試さん」)と、予備校に通うことで、受験のプロになれたことかな。
あの時は現役の奴に負ける気が全然しなかったもんな。
まじめな俺たちはやはり浪人時代の勉強もかなり真剣に取り組み、俺は早大商学部 S馬氏は早大法学部 T宮氏は明大経営学部 N嶽氏は産業能率大学へ入学した。
早稲田大学剣道同好会
早稲田大学に入学した俺とS馬氏は学部も違うためしばらくは離れ離れであった。高校での剣道生活でひどい目をくった俺としては大学で剣道はするまいと心に決めていたので剣道をしなかったのは言うまでもない。
だから1年の時は最初は社会問題を研究するサークル(これは今思えばすごく、東大の奴のサークルの会員であった)で勉強をしつつ、テニス&旅行チックな一見大学生活をエンジョイするサークルにはいっていた。
しかし、結果的に体育会的雰囲気というか、スポーツの厳しさというか、純粋さというかが忘れられず1年の秋過ぎくらいになると言ってみれば禁断症状がでてきて柄にもなく鬱屈とした日々を送っていた。
そんな時だな、津田沼でバッタリとS馬氏に会ったのは。S馬氏の話によると、高校時代とはかなり異なり充実した剣道生活を送っているようなことを言っていた。なんせホッピーをかなり飲んだもんで詳細は覚えていない。
しかもしきりに入部を勧めてくる。約2年間も動かしていない体だ。そんなオメーが言うように春合宿から参加したら死んじまうよ。
ということで春合宿後に入部した俺であった。
早稲田大学剣道同好会概要
会員 約100名(ざっくりと各学年25人) 昭和36年設立 練習日 週2回新宿区民体育館にて実施(俺たちの時は大学の剣道場を週1回使用できた為、週3回実施) イベントとしては年2回実施される2季杯(早慶明法 4校のリーグ戦形式の試合) 関東親善剣道大会(関東地方の同好会のトーナメント形式の試合) 年3回の合宿(夏は白馬 秋 春は毎回変更) 集合場所 12号館商学部ラウンジ北東
日頃の活動で気になる事としては、稽古の後に必ず飲みに行くことであろう。(俺たちの時は週三回飲みに行く計算となるな)まあ酒が強い奴にはどってことない所である。

ここで一言
一期一会(いちご・いちえ)  一期とは一生のこと 一会は一回会うこと つまり一生に一回しか遭遇できないその場・その瞬間を大切にせよという茶の湯の教えである。剣道の世界でも同じ事が言えるため剣道同好会の顧問である、羽柴 師匠も白馬の夏合宿のミーティングでおっしゃていました。
そういえば「交剣知愛」という言葉もあった。恐らくこれも何かの世界からの引用かな。

ここでは、剣道同好会のエピソードに関しては述べない。おもろいやつがいっぱいあるのに何で書かないかって。それはここが俺たちのページだからさ。エピソードは恐らく他のメンツがいつかHPを作った時掲載するだろうから。


剣道を科学する提案のページ




ちょっと剣道の技術レベルのお話をしよう。言葉として、「先の先」「後の先」とか、「3つの許さぬ所」とかさまざまあり、しかも昇段試験にも出るこれらはいったいなんなのか。
それは、それぞれ技を繰り出すタイミングであったり、人間の隙ができる状況であったりするわけだが、これを覚えることが実践で果たして有効なのだろうか。
「おっと相手が面を打ちそうだぞ。おっと相手の技が終わったぞ。おっと相手の動きが止まったぞ。相手に隙ができてるのかなと思って打ったら逆にやられちまったぜ。なんだよやはり実践と理論は別物じゃん。」と俺も現役の時は思っていたよ。
しかし一方では、無闇やたらに素振りをやらされたり、掛かり稽古をして疲労困憊した時に生まれる無心の一手が重要などという指導を受けている中で、当時は疑問は持ったが解決するまでの頭はなかったんだなこれが。
今思うに、その無心の一手は究極の技なので本当に大切なものだが、少なくとも俺が剣道をやっていた時にはついに出現してくれなかった。

この年になり、しかも息子が剣道を始めた為、現役の選手としてというよりも指導者としての視点からの剣道論を述べられるようになった。
スポーツは頭の勝負である。基礎体力があること、日頃のトレーニングを実施することはあたりまえとした上での話とします。
ミクロ的に見れば個人差があるので当てはまらないケースも多々あるが、それは各トレーナーにお任せする事とし指針として捉えていただきたい。


剣道の稽古を実施するにあたり下記事項を守るべし

  1. 日々の稽古は目指すべき目的に添ったメニューにすべし。
  2. 忍耐・努力・根性 のように抽象的な事を標榜して稽古をさせるな。
  3. OBはでかいつらをするな。現役の選手を一番とせよ。
  4. OBは口をだすな金を出せ。
特に1番が重要です。目指すべき目的とはなにか。 勝つ事を目標としてもあまり意味がない。いかに勝つ、その方法論を目的としたほうがよい。
そこで登場するのが、先に書いた「3つの許さぬ所」なんだな。相手をこの3つの状況にいかに持っていくか、ここをもっと科学すべきじゃねーか。
試合開始からどう攻めてどんな技を使いいかにして相手をその3つの状況に持っていくか。そこのところを常に念頭に置いて研究&実践していればかなり結果は違ってくると思うが。

最終的には剣道は1対1の個人競技で個人のスキルに負う所が大きいが、戦略的見地からすると、上記スタディができているできていないで試合前から勝負が決まっていると思うのだが。
ここで、俺が言いたいのは剣道は、個人スポーツであるがゆえに科学的にその稽古の仕方をあまり考えられていない点が口惜しいということです。
「3つの許さぬ所」の状況にもっていったにも係らず負けるケースがあるのは当たり前。もう少し長いスパンで物事を見る必要があるね。
目的のある稽古、目的のある技の練習、目的のある素振り、目的のある基礎体力養成。
これが重要だ。一人一人が何のための稽古かを認識しながら行う。こうすべきなんです。
よくわからんやつは、あまり先は望めない。先を目指させるために頭のトレーニングから開始させるべきです。
スポーツは頭プラス体力なのですから。

アメリカンフットボールのF郷氏との話で、更に剣道で不足している事に思い当たりました。
剣道は「武道」ですが、他のスポーツで実施している事は、「運動」という見地からして絶対に取り入れるべきだと思います。
準備運動 ランニング (ウオームアップ)
整理運動(クールダウン)
柔軟体操
筋力トレーニング
瞬発力を鍛えるトレーニング
イメージトレーニング  等々を剣道の稽古でやっているかといえば、一部やっていても意図的に総合的にやっていないと思います。これは即やるべきだと思います。

また、「基礎体力があること、日頃のトレーニングを実施することはあたりまえ」と冒頭に書きましたが、俺たちも含めてこの基礎体力を科学的につける事を剣道の世界ではあまり考えられておりません。
素早い打ち込みをする為に行っている現在の練習は、実際の稽古であったり、重い竹刀を振ったり、早素振りをしたりするだけです。
今、思えば「重い竹刀を振る」ことは赤筋を鍛えることであり、「早素振りをする」ことは赤筋+白筋を鍛えることなのですが、どうしたら効率よく筋肉を鍛えることができるか判らずにやっているのが実態です。
俺たちが主張するのは、スポーツ科学に基づくメニューを取り入れて基礎体力をつけるべきだということです。

例えば
身長170cm 体重70kg 握力50kg・・・ の俺たちの基礎体力を向上するメニューは
ランニング1時間 20kgのバーベルを100回ずつ3セット 重さ5kgの木刀の素振り200回・7分以内   重さ2.5kgの竹刀でのはや素振り300回・5分以内 など (この数字はフイクションです)

これを実施する為には、他のスポーツのトレーナーの意見を聞く必要がありますね。
その前にもっと言えば、剣道をするにあたって必要とされる、体力、筋力などをスポーツ科学的に分析することがまず必要だと思います。

「剣道=苦しい稽古 しごき」 と悪いイメージがこびりついている俺たちですので、修行みたいなイメージを払拭した近代的な剣道の稽古を考えていきたいと思っているのです。





逐次このサイトは追加していきます。 (EX 剣道同好会唯一の文芸派 M川氏の主催した文芸誌「飄逸」のこと等。)