2004年富士宮口登山記 16回目の富士登山


宝永山から昇るご来光

今年の夏は本当に暑かったねー。
今年の富士登山は8月30日〜31日に実施しますが、その日程で都合がつかないK林さんと晴れたら日帰りでいきましょうということで、8月25日に決行しました。
健脚で知られているK林さんです。剣客で知られている俺たちとしても負けていられません。
時間と体力で余裕があったら、須走にある「富士高原GC」でゴルフをハーフラウンド実施し、日帰り温泉「天恵」で一風呂浴びて帰ろうという一日を超満喫する計画をたてました。



8月25日は平日ですので、まずは25日休んでいいように業務を片付けなければなりません。
前日は即帰って寝たかったのですが、21時頃まで残業し帰宅して寝たのが24時過ぎですよ。
1時間くらい寝て、AM1時に出発。
AM2時30分頃 K林さん宅発
AM5時 富士宮口五合目着。
AM5時10分 登山開始。(本当はもっとゆっくりして高度順化すべきなんですよ)
AM8時45分 富士宮口頂上着
AM9時30分 剣が峰着
AM10時10分 下山開始 (御殿場口)
PM12時30分 富士宮口五合目着
PM2時00分 須走 富士高原ゴルフコース着  ハーフ(9H)プレー
PM4時30分 ハーフ(9H)プレー終了(前の組が遅すぎでしたが、最終組でしたので待ち時間を利用して、打ち直しなどでき堪能しました)
さすがに疲れましたので、シャワーを浴び「天恵」はパスし帰宅の道へ。
PM7時30分 帰宅 本当に長い一日でした。


写真のご来光は 新六合目を過ぎ暫く登った場所で撮影したものです。


快晴の中、快調にグングンと高度を上げて行きます。
こんな早いペースで大丈夫?
風が冷たいので、汗をかいても直ぐ乾いちゃいます。









八合目を過ぎたあたりでしょうか。
頂上もすぐそこに見えるよね。
でも大きい岩がごろごろしていて歩きずらいし、頂上から降りてくる人とすれ違うのに気を使ったりと空気が薄い中、かなりつらい登山を強いられるポイントです。

無理・無謀な登山をしている方々は大体このへんで身体的な変調をおこし挫折してしまいます。





富士山の最高峰 剣が峰から降りてくる
ブルドーザー。今季で富士山測候所の駐在が
終了するので荷物を降ろしているんだろうか。
しかし、下からこんな重機が登ってくる事に興醒め
しちゃうよね。
回の富士山頂は上記の通りです。
気温は低いし、風も冷たいよね。


因みに、富士宮口頂上へ到着した時刻は
AM8時45分でした。何と3時間30分くらい
しかかからなかった訳で、俺たちの富士登山
登頂で最速です。
日本の象徴的な存在である富士山は、世界遺産登録の審査の際に環境面の問題でユネスコから指摘を受け、登録見送りになっています。
具体的には、麓のゴミの不法投棄と山小屋のトイレの屎尿垂れ流しがひどいことです。
この問題に正面から取り組んでいるのが「NPO富士山クラブ」を始めとした団体です。
その成果の一つがこの完全循環式バイオトイレの設置です。
ちらほらと各山小屋で導入しているのを去年あたりから見かけていましたが、御殿場口の山小屋はご覧のようなバイオトイレが全山小屋に設置されていました。静岡県が補助金を出しているようなのですが、登山客が飛躍的に多い山梨県側も同様な措置を取るべきだと思いました。
(もし計画中だったり実施済みだったらごめんなさい)

今回は、登りは富士宮口、下りは御殿場口を途中まで下り、宝永山経由で富士宮口 新六合目に出るコースとしました。
このコースをとると、行き帰り同じルートの富士宮口のデメリットをカバーできますし、豪快な下りで有名な大砂走の一部を体験できる事と、宝永山の雄大な火口を堪能できるメリットがあります。
富士登山では俺たち一押しのコースです。
宝永山稜線上です。西風が強く(風速20m以上)上昇気流が発生しているので、ガスっています。
宝永山火口に下る途中です。
かなりの急坂ですよ。
晴れていれば、その火口の大きさに驚かされます
が今回はちょっと無理でした。
オンタデの群落が宝永山火口にもありました。
このあたりの地層は宝永山の噴火による火山灰
と火山岩からできています。
他の山もそうですが、富士山は少しずつ崩れています。
侵食っていうんだよね。
山の中ではまだ新しい山である富士山は、
まだあまり侵食されていないし
草木も六合目を越えるとほとんど生えていません。
そんな中、根を地中深く這わせているこの
「オンタデ」はご覧のように逞しく生育しているのです。
ちょっとした岩を足掛かりに生育している「オンタデ」にはいつも感動しています。