ダムは最高

ダムに関しては、その功罪についてさかんに世間では論ぜられていますが、このページではめずらしくそういう政治的なことは全く無視して、ダムのすばらしさ又、基本的なダム知識に関して大いに書くぞ。

なぜ、今ダムなのか


とかくストレスがたまるこの世の中、いかにそれを癒すか吐き出すかが問題になっていますね。人によって方法は様々あるでしょう。飲みに行ったり、水泳をしたり、ジャズダンスをしたりと。ダムはその方法の中の一つです。ダムは水を貯めますが、ストレスは水に流してくれるようです。

ダムは最高2

秩父 滝沢ダム
2008.10.4



滝沢ダム上流側。
満々と水を蓄えていました。




本当に久しぶりに「ダムは最高」を更新します。
この人造のどでかい構造物であるダムは、その圧倒的な迫力に参ってしまいますね。

コメントは逐次追加します。




滝沢ダム上部。
今年完成した新しいダムだけあって綺麗に
整備されていました。






ダム上部よりダム基部を見下ろす。
かなり高度感があり、良いダムだと思います。







遠くにループ橋を望む。
ここら辺の地形はかなり標高差があるので
それを克服する為に造られた橋です。
もちろん、このダムの付帯設備でしょう。







滝沢ダム下流側からの全景です。
なかなか、良い造りをしてるよね。





ダム事務所に掲示されていました。
思わず中に入り「ダムカード」なるものを
戴きました。






下流のループ橋から望む「滝沢ダム」です。
良い景色ですね。

俺たちの好きなダム

御母衣ダム

ダムといえば一般の方々が想像するのが、黒四ダムに代表されるアーチ式ダムでしょう。アーチ状にコンクリで固められたダムは幾何学的に美しい。俺たちが学生時代によく行った奥多摩の小河内ダムもこのアーチ式ダムで、その美しさの為、又有名なダムがアーチ式のためダムの代表選手的な存在になっている。ダムといえばアーチ式ダムと俺たちも10年前までは思っていました。そうです、10年前あのダムに会ったせいでダム好きになった俺たちなのです。そのダムこそロックフイル式ダムである御母衣ダムです。(日本初のロックフイル式ダム)御母衣ダムは合掌造の荘川村に近い所にあります。何に感動したかって。その光景は、ピラミッドが目の前に聳えていると表現するのが一番的確といえます。ダム=アーチ式の先入観が音をたてるように崩れた記憶が鮮明にあります。すごいよ。その光景は。

ワンポイント知識


ダムの種類を教えて下さい。

ダムは大きく分けて次の3つに分けることができます。
種類 特徴 代表的ダム
1.アーチ式ダム コスト・工期とも比較的経済的なダム。ただし、ダム立地の岩盤がしっかりしている必要あり。 黒四ダム 
2.重力式ダム 短期間に建設する必要があるダムに最適。ただし高コスト 佐久間ダム小河内ダム
3.ロックフイル式ダム 岩盤がもろい場所でも建設可能なダム。コストも比較的かからない為理想的なダムですが、土砂を採取できる土地が近くにある必要があります。 御母衣ダム 阿木川ダム


佐久間ダム物語


佐久間ダム

佐久間ダムは静岡県の天竜川沿いにあるダムです。佐久間ダムができる前の天竜川は暴れ川で有名で、毎年洪水をおこしておりその治水が長年の課題でした。ダムの建設にあたり一番求められるのがそのスピードです。雨が降る時期である梅雨から秋の台風の時期を除いた時期の約7ヶ月でダム本体を完成させる必要があったのです。もし雨季にかかったらアウト。さかまく激流に建造途中のダムは即破壊されてしまうでしょう。綿密な計画のもと、重力式ダムである佐久間ダムは見事完成。暴れ川は見事治められたのでした。              
なーんていう苦労話などが、ダムの展示館に行くとわかります。ですから俺たちはダムに行くと必ずそのダムの展示館を見学します。為になりまっせー。     
                                                                      
阿木川ダム

阿木川ダム


阿木川ダムは岐阜県の恵那市近くにあるロックフイル式ダムです。当時名古屋に住んでいた俺たちとしては近場にして環境がいい所だったので、一時期は毎週行ってました。ダム=環境破壊と思われがちですが、おそらくそんな感情を押さえるために最近作られたダムはまず間違いなくダム周辺の環境は整備されています。ダム近辺の道路は2車線のドライブに最適な道路になっています。ダムの周りは駐車場完備の公園&レストランがあります。もちろんダムの展示館があります。

そんな環境ですから、アベックや子連れの夫婦の憩いの場となっています。阿木川ダムは水資源開発公団が作ったダムで主目的が水の確保にある為、水力発電系のダムに較べて景観はかなり良いです。ダムを好きになる大きなきっかけが御母衣ダムであり、身近な好きなダムが阿木川ダムといえます。
阿木川ダム近辺は、中山道の宿場町である馬籠 妻籠宿があり観光もできます。さらに、恵那、中津川には天下の銘菓「すやの栗きんとんがあります。
この「すやの栗きんとん」は栗菓子で季節限定で販売しています。大体9月〜1月までの4ヶ月が販売時期であり、全国の通が買い求めています。


ちょっと寄り道



上記写真の「すや」は中津川の本店です。中津川市と阿木川ダムがある恵那市は隣町のように近いのですが、その隣町の恵那市にも「すや」があります。よくよくパッケージをみると、「中津川すや」と「恵那すや」と明らかに商標を違えている。名古屋では、この栗きんとんをデパートで入手できますが、「中津川のすや」は松坂屋に出店しており、「恵那のすや」は「名古屋三越」にに出店しています。どうも訳ありの感じがするじゃないですか。そこである時、中津川の「すや」のおかみに思い切って聞きましたよ。
そしたら、オーナーが姉妹であり、姉が中津川すやを経営しており妹が恵那すやを経営しているとのことです。あくまでも、中津川が本店で恵那は支店ではないけれど、暖簾分けしたお店とのことです。何か人間関係で臭う点は多々あったが、その時の説明では仲良くやっているとの事でした。俺たちが思うには、男が生まれず姉妹であったために発生したお家騒動の結末であるように感じるのですが。何ともいえません。
名古屋で買う分には双方の味は甲乙つけがたいですが、実際現地に行ってみるとやはり、写真の中津川すやが趣のある老舗の店構えからか一枚上手の感じがします。


九頭竜ダム

 
九頭竜ダム

九頭竜ダム:名前を聞くといかにも暴れ川のイメージがありますよね。上で書いた天竜川が暴れ川だったことを鑑みれば恐らく九頭竜川はまず間違いなく暴れ川だったんでしょうなー。このダムがある場所は、岐阜の郡上八幡の北にある白鳥から西に入った所にあります。恐らく福井県にあると思います。このダムは俺たちの好きなロックフイル式ダムであり、水力発電系のダムである分武骨なダムです。水力発電系のダムは電力会社が経営しているので観光には特に気をつかっていません。

とりあえず「ダムは最高」はここで、一時中断します。おそらく関西にも良いダムがあると思いますが、まだ行ってませんので、別途報告致します。