2007年富士登山
(23回目の富士登山)
河口湖口を登ってきました。
2007.8.4





台風が日本海を北上中の本日ですので、下手すると強風で
登山中止を覚悟していましたが、
ご覧のように、久しぶりにご来光をみました。
(さっすが です)

この時点では、7合目より上はガスで全く見えない状況です。
しかも、かなりの強風。

でも、辛うじてご覧のように素敵なご来光を拝めました。


2007年8月4日(土)AM0時50分 吉祥寺を出発!!
富士山はスバルライン終点の河口湖口新五合目を目指します。

思えば、昨日は万全を期し会社を休んだ俺たち。
運動をし一杯飲めば、即寝れる旨の説得があったので、五日市までバイクで走り帰ってきたのが16時。
一風呂浴び、軽く夜食を摂り寝たのが20時頃ですよ。
そして、23時30分には起床。

何とも睡眠不足です。


今回の登山コース

富士スバルライン新五合目〜河口湖登山道〜河口湖口山頂
〜お鉢廻り〜富士宮口山頂(浅間神社奥の院)〜剣が峰(3776m)
〜河口湖口山頂〜下山開始〜富士スバルライン新五合目

富士山で一番メジャーな登山道である今回は混雑が予想されますので日帰りとしました。



富士スバルライン新五合目は、どでかいレストハウスがあり、
ちょっとした街になっています。
登山前にまず気合を入れる為にビールで乾杯!!

外は台風の影響で雨は幸い降っていませんが
強風が吹き荒れ、ガスに包まれています。

2年前の雨の富士登山が思いだされ、憂鬱でした。
が、夜明けが近づくにつれガスは晴れ、何気に天気が
回復しているじゃありませんか。
五合目は、完全にガスは消えご来光も拝めるかも?
山頂方面を見ると、7合目あたりから上はすっぽりと雲の中です。

そして、六合目に到着する頃、冒頭の写真の通り
ご来光を拝むことができました。
山中湖のむこうから登ってくる太陽は
神々しい輝きを持っていました。



この河口湖口登山道は、江戸時代に流行った富士講の頃からメジャーな登山道でした。

※ちょっと詳しく説明しますと、
一合目から登る方は富士吉田にある浅間神社から続く道を登ります。
この登山道は吉田口登山道と言いますが、新六合目で、河口胡口登山道と合流します。
もっと言いますと、八合目で須走口登山道とも合流して頂上に到ります。

因みに、富士講とは、江戸時代に富士山信仰が流行し、各村々では、
富士山に登るためにお金を貯め、代表者が富士山に登っていました。


現在でも、富士講ならぬ富士山登山バス旅行が全盛で、
富士スバルライン新五合目は、観光バスでいっぱいです。







早朝のとある場所で。
白人のおねえさんに抜かれました。
まだ寒いのに短パンにランニングの姿に
ビックリですよ。






陽が登るに従って天候が好転して行くのが分りました。
まさしく爽やかな朝の中を登ります。
そこそこ、風は吹いていますが、夜明け前に吹いていた
台風の影響と思われる風に較べると、爽やかな突風が
吹いている状況でした。

登るに従って雲も少しずつ晴れて行き、七合目に着く頃には
雲は基本的には無くなっていました。

七合目からは、ご覧のような岩場が出現し、急な登りとなります。
3200mの太子館あたりでバスツアーの方々は登る人と
断念する人を振り分けているようですね。





富士登山成功のポイントは諸々ありますが、中でも克服しなければならないのが、薄い空気です。
気圧が地上の2/3ですので、意図的に沢山呼吸しないと酸欠になり、高山病になってしまいます。
今回、バテそうな中学生と思しき少年に指導したのが、この点なのです。

八合五尺を過ぎる頃になると、今までの疲労、寝不足、低い気圧、薄い空気 etc
により登山道の脇にうずくまって休む方々が沢山います。

大部分の方々は空気が薄いことを知っていますが、それでは薄い空気の中で
どうすれば良いかを知らない人が多いのです。

携帯酸素を吸っている人がいましたが、果たして効果があるのでしょうか?
30分〜1時間酸素供給ができるのであれば、かなり効果があると思いますが
恐らく、3分もしないうちに空になるのではないでしょうか。
それでは、全く意味がないのです。

そんなものを吸っている暇があったら、深呼吸を普段の1.5倍深く、早く実施しましょう。
そうすれば、平地と同じような動きがきっとできるでしょう。







河口湖口山頂にて

頂上に着いた後、ご覧のように富士山火口が見られる
ポイントに速やかに行きましょう。
本日は晴れていましたが、見れない時はまったく
見れない風景です。




YJ氏は初登頂にして、ご覧の風景を見ることができ、全くの幸せものです
幸せと言えば、YJ氏の第一子がそろそろ産まれるとのことです。
安産を祈ってYJ氏、安産のお守りを頂上の浅間神社で購入していました。

※その後YJ氏より連絡が来、この日の翌々日の月曜の早朝に、めでたく第一子が誕生
したとのことです。♂
おめでとうYJ氏!!






お鉢廻り中です。
高度感も感ぜられ、強烈な風も吹いて
いますが、爽快感を堪能できます。






ついに頂上に到着すると、天候もすっかり晴れていました。
台風も遠ざかったのでしょう。
風が少々強いものの、お鉢廻りには絶好の天候です。
頂上が比較的穏やかで、晴れている状況に出くわす事は滅多にありません。

※今年は、梅雨明けが遅かったものの、その後は天候が安定し夏らしい暑い天候が続いています。
その影響で、恐らく富士山も天候が安定しているのでしょう。
千葉県の館山で海水浴していたら、何と夏なのに富士山が見えるじゃないですか。
今、登っている人は、夜は満天の星空を堪能し、ご来光も拝める最高の富士登山
が楽しめるんじゃないでしょうか。





ついに目撃してしまいました。
チャリ野郎を!
カメラを向けたら、ご覧のように
ウイリーを演じてくれました。



富士登山のウイニングランと言うべきお鉢廻りは、基本的には大したアップダウンもない
天上の楽園です。
晴れていれば、遠くの山波や太平洋などが望め最高の一時を味わえます。




富士宮口山頂にある郵便局前にて。
昨年まであった檜メールは廃止されており
ハガキと切手のセットを買うとご覧の富士山
形の板状の手紙がもらえます。

「ハガキと切手のセット」の切手には120円切手が
あり、写真の「富士山」に貼ると郵便で送れます。

今回は、いつもお世話になっております、五日市の
うどん屋さん、「初後亭」さん宛に手紙を書きました。






河口湖・須走口山頂から、おおよそ半周すると富士宮口山頂に行けますが、
そこに浅間神社の奥の院があります。
様々な神社の奥の院の中で少なくとも標高はここが一番でしょう。
その、浅間神社奥の院のすぐ横に、富士山頂郵便局があるのです。

7月初旬から、8月20日頃まで営業していますので、お鉢廻りをして
是非たち寄ろう。





写真左は御殿場口山頂での集合写真。(来年の頂上ですね)
写真右は、剣が峰直下で撮影。




※ちょっと一服


土産にもらって嬉しい、日本の美味しいお菓子特集を恐らく「今日の俺たちU」
かなんかでやったと思いますが、最新情報が入りましたので再度書きます。


北海道:六花亭 バタークッキー(これは最近、スーパーの北海道展で良く見かけます)
     カルビー じゃがポックル(かなり美味いよ。ネットでは売り切れで購入不可)
岩手県:カモメの玉子
宮城県:萩の月
静岡県:富士八景(旧名 富士山メイプルクッキー)
     :桜えびの舞(マンションの上の人にもらいましたが、今までの海老せんにない美味さ)
     :うなぎパイ
愛知県:坂角のえびせん
岐阜県:すやの栗きんとん
三重県:赤福(ちょっと分けずらい難点あり)

とりあえず、こんな所で許して!








今回も到達できました。3776mの剣が峰に!!。
今年は6人参加で6人とも登頂成功。
且つ、6人ともお鉢廻りを実施し、ここ剣が峰に立っている!!!
すごい!の一言です。




アキ隊員は3年連続登頂 橋さん 光さん B田さんも2年連続登頂
YJ氏は初登頂 そして俺たちは8年連続23回目の登頂です。

測候所の裏側に展望台が設置されていますが、
アキ隊員曰く「雲の中に虹が見えた」。

ホンマですか?
大分、感動していたようなので、携帯で写真を撮ってるでしょう。
メール添付で送信してください。







下山道から頂上を望む。なかなか急なの登りですね。
写真右は、新五合目から1kmくらい下った所から見た富士山です。
本当に良い天気になりました。



今回の登山は、1人を除き全員が俺たちと富士登山を実施したメンバーでしたので、
かなりリーダーとしては楽に登山できました。
初登頂のYJ氏も体力はあることが分っていましたので、無謀な登りをしなければ
大丈夫でしょう。
3200mの太子館を越え、胸突き八丁の最終小屋を越えた所で、YJ氏との勝負です。
他の隊員は基本的に自力で登って戴くこととしました。
ここまでくれば、残り300mくらいです。
ゆっくり登ってくれば経験者なら問題ありません。
YJ氏と相当差がつきましたが、頂上まで100mくらいの所がいつものように渋滞です。
YJ氏にここで追いつかれてしまいましたが、俺たちの勝ちでしょ?

今回は「勝負」の場も設けられ、なかなか面白い富士登山でしたよ。
来年は、懸案の「御殿場口」を登りましょう。
ここは、登りよりもその広大な大砂走の降りが爽快な登山道なのです。
それでは、来年またお会いしましょう。