2004年河口湖口富士登山記(15回目の富士登山)




2004年7月19日の海の日に「山」へ行きました。
今回の登頂目的は、メジャーな登山道である吉田口(河口湖口)と俺たちお勧めの登山道「須走口」の比較の為に登りました。
8月末に皆さんを富士登山にご案内申し上げますが、今回の登山で自信を持ってご案内できると確信した次第です。
それでは、今回の富士登山の詳細を発表します。

富士スバルライン終点の河口湖口5合目です。
今、朝の4時30分だから誰もいないけど、昼間は
観光客でいっぱいです。
富士山東側の登り口のお友達「山中湖」です。
晴れていれば折につけ、目に入る光景です。


「お友達」は時々ご覧のように神々しくなります。


七合目 花小屋 2,700mです。
五合目が2,300mですので、まだ400mしか
登っていません。
その証拠に、五合目からご覧のように
この花小屋直下まで馬でこれちゃうんですから。
七合目から八合目の間は、小屋は
いっぱいありますが、ご覧の岩場で素人には
辛い登りです。
この日も冷たい西風が吹き荒れていて
手袋を忘れた俺たちはその寒さに凍えていました。
朝なんだけどこの寒さです。
夜はもっともっと寒いんだぞー。




やっと着きました「太子館」.
ここからが八合目です。(3,100m)

富士登山ツアー一行と暫く一緒に登っていましたが、その引率者の登るペースは富士登山のお手本でした。本当にゆっくり登っているのですが休まない。(もっとも、高齢者が登っているので休憩は逐次とっていましたが)ここらが一つの体力的なピークになっているらしく、頂上まで行かない人はこの太子館もしくは、一つ上の山小屋まで登って下山するらしいです。

元祖室 3,250mです。ここまでくればしめたもの。
もちろん気圧が低く最も辛い所ですが、俺たちの提唱
する富士登山法である「地下鉄の階段を登る歩幅で」
「一歩一呼吸」で登れば問題ありません
逆にそうしないと空気の薄さにやられてしまいます。
富士山ホテルは3.400mです。
あと300m足らずなんですが、めちゃめちゃ
辛い時です。ここでは休まず呼吸を整えほんとに
ゆっくり登りましょう。
あまりあせると高山病になります。
お友達の「山中湖」も随分下ですね。
いい景色でしょ。
何回登っても、見る景色が違っているので、もしくは
何時登っても美しいので、何回も登っちゃうんだよ
ね。
自販機はなめとるよね、
ジュースは400円。ビールは600円です。


9合目を過ぎたあたり。
ここまでくれば、頂上も近いよ。



最後の登り(石段)です。あの鳥居をくぐって左に曲がってちょっと登った所が頂上です。

今回は、お鉢廻りを実施しました。ご覧の光景は富士山最高峰剣が峰(3,776m)の登りです。
  通称「馬の瀬」と言われている所で、ちょっと急で辛い登りです。
建物は富士山測候所です。ドームは既に撤収されています。
しかも今年で駐在員もいなくなるらしいです。

富士山の下りは、ご覧のような砂埃が
すごい世界です。ですからスパッツは必需品です。
ともすると下りは勢いで行ってしまいがちですが
そうすると膝を痛めてしまいます。
このメッセージを見て思わず苦笑いが出た
俺たちです。あまりにも真実を捉えていますね。
富士山を下る皆さんに見せたいメッセージです。
今のシーズンはご覧の「オンタデ」の群落がそこら中でみられます。

富士山はご覧のような鉄分を一杯含んだ石や砂でできているんですね。
「赤富士」は本当だった。




ご覧の落石除けのシェルターにきたら下りのゴールはかなり近いです。
20数年前に発生した富士山の落石事故の影響で、吉田大沢の砂走の下山道が廃止され
現在の下山道となったわけですが、それでも落石の危険はあるのですね。
間違ってもシェルターの右のスペースを歩かないでね。

終わりに

富士山は日本一高い山だから、その登る高さは日本アルプスに勝るとも劣りません。
それでは何故一般の人も登れるかというと、一重にその山小屋が多いからです。
何かあっても小屋に飛び込めるので安心なのです。また、食料・水も売っています。(高いけどね)

最後に、富士山を愛する俺たちから皆さんにお伝えしたいメッセージを一つ申し上げて、このページを終わります。
富士山は、日本一高い山です。
つまり、日本一高いということは、日本一気圧が低いということです。
また、そこが平地でなく山である、ということです。
何が言いたいかと言えば、通常、我々が住んでいる環境と全く違う状況がそこにはあるという事です。
現状と違う状況があるなら、それに備える必要があるのは当然だよね。
それを無防備で行く人が一杯いる。
しかも、そういう人程言うんだよね。「もう2度と富士山なんかに行かない」と。
おいおい、そうじゃないやろ。
俺たちの言うとおりに登ればそんな事を言う人は半減するだろうね。
まあ、今シーズンはあと2回登りますので、俺たちのリーディングの下に騙されたと思って登ろうよ。
きっと、苦しいけどもう一回登ってもいいかなと思われる人がいるかなーと思うんだけど。
何でこんなことを言うかって。
だってさ、何回登っても富士登山は苦しいからさ。 でもその苦しさの中に色々と感動する場面があったりするからやめられない。
そして、富士登山をあーだこーだと論じながら酒を飲める仲間を増やしたいと思っている俺たちなのさ。