2013 沢田研二 トークショー 神戸編

『タイガースのここだけの噺を一席』


10月30日(水)晴れ   ホテルオークラ神戸 平安の間
ディナー18:00~19:00  
トークショー19:15~20:50ぐらい


噺家さんみたいなJulieがタイガースのここだけの噺を
若葉のころに東京で、猛暑の夏には大阪で、残暑のころは地元横浜で
締めは秋を感じる季節に神戸で

新神戸からは平日のシャトルバスがなく三宮経由で下車し、
メリケンパーク行のシャトルバスで、初めてのホテルに
チェックインの時間まで、2年ぶりの元町さんぽして、ふたつの用事などすませて
てくてくしてホテルにようやくチェックイン 

神戸港と六甲山の風景な部屋で夕暮れまで、まったり
神戸大橋に明りが灯ったころ、装いを部分的に変更などして階下へ



受付をしてテーブルナンバーと席番が判明しても、座席表がないので
どこのテーブルかなぁと
 平安の間の入口のJulieに届いたお花をみつめたり

係りのひとに案内されて、ちょっと歩を進めたら、すぐに
ステージまでには まだ距離があったけれど
前方でもなく後方でもなく端っこでもなくのまぁるいテーブル席に着席
今回は久々に旅先から、ひとりで申込み

二桁のテーブル番号に一番乗りだから
ここで、どんな方々と一緒にディナー&Julieのお噺聴くのかなぁ
なんてしながら
ココロの中で3日前の笠懸野ライヴのようにJulieとエア乾杯しながら
ワインでひとり乾杯


初めての平安の間、天井もみつめステージ周辺もみつめ
天井には、パープル色したホテルのロゴのカタチした照明
Julieのライブでも使用するような、あっちやこっちに方向に向く照明もいて
Julieがおしゃべりするステージサイドには、下手上手それぞれにパープル色のディスプレイ
Julie登場の時間じゃなく、その前に記念のパチリなどして


テーブル席、ひとりでとか二人でとか知らない方々ばっかり
ディナーは、楽しいほうがいいから、まぁるいテーブル自然にあれこれ会話して
あっちもそっちも初めての方々とも、ネットで繋がる輪より足を運んで繋がって
知らないひとと会話を好まないひとは
それはそれとして
今日のお題の噺を聴く環境はディナーの前に整って


あれこれおしゃべりしているうちに お料理も運ばれて


<プレリュード>
プロローグ~焼きたての味わい トリュフと茸のタルトレットをアミューズに

(テーブル担当の方、厨房の方、細やかな気遣いありがとうございました)


<海と大地のデュオ>
サーモンマリネの薔薇仕立て 3種野菜のムースの取り合わせ

最初に会話した方のお皿、三角帽子が可愛いからパチリさせてねって
Julieとのずぅっと前のエピソード聴かせてくれたり

お魚バージョンのひとは
 三角帽子じゃなく 蓮根に包まれたお魚は確認するの忘れて

薔薇の花びらなサーモンのそばにいるグリーンの実なんだろうって
ケッパーの実の酢漬け(ホテルの方に確認)


<至福のサーフ&ターフ>
白甘鯛のセモリナ焼き 南仏風パスタのリゾットとブイヤーベース風ソース
牛ヒレ肉のロースト ハーブとパルメザンのフォンダン包み


お魚バージョン 

(厨房の方、細やかな気遣いありがとうございました)


<秋を彩る デザートの饗宴>
紫芋のモンブラン 洋梨とカラメルのムース 青林檎のシャーベット


<フィナーレ>
コーヒー

天井にある二種類の照明
 コーヒーカップに映り込んだからパチリして、まさかこの数分後に、この照明が活躍するとは


コーヒーも冷めないうちに味わって
Julieのおしゃべり聴くココロの準備などして

3日前の9年ぶりの笠懸野ライヴ
♪愛まで待てない♪の斜めな感じの直球な人差指の余韻のままだけど
この距離、この位置からだと 
どんな感じかしらと、暗転の中Julie待ち



♪Fridays Voice♪が流れる中
いつもと違うのは コーヒーカップに映りこんだ左側の照明が
あっちこっち客席を照らして
なんだか、後方からでも誰かが登場するのなんて雰囲気
決して、そんなことはないはずなのに、後方から、こっちへ歩いてくるひとの気配がして
なぁんだ
前方の席に遅れて着席するひとでした
周辺が、ザワザワしたのは、そんな理由?だったかなぁ


下手袖のカーテンから登場のJulie

客席の上手側、こんな(ディナーの前にパチリ)文字のある位置にお辞儀


それから、こんな文字の方向の下手側にお辞儀


私の方向からは斜めな感じのディスプレイなパープル
文字はまっすぐだったのに斜めな感じで映って(カメラが傾いていただけかも)

最後に
ピンスポットと一緒に真中に移動して
客席にお尻向けて手を添えたりしながら 神戸だから関西風のご挨拶などもして
そして真正面向いて改めてお辞儀


カーテンの向こうで登場前に、さっきの客席のザワザワが気になったみたいで
CDがかかったらザワザワしていたけど、今日、初めての人達を心配して
そんな客席に念をおして「歌いませんから」と

なんだか、Julieが話してるそばから
歌ってとか
遠くの方向から聴こえたり、「初めて」に応える拍手がわりと多かった

ゆっくりなしゃべり方で トークショー初心者に前置きして
◆歌わない ◆1時間半みっちりしゃべる ◆大したことは話さない

こんなふうだけど
客席からの声の聴こえ具合とか、自分の声の出し具合など
音響のリハーサルはするJulie


トークショーを始めてから20年以上になるので、それだけ歳をとったとJulie
Julieが歳を重ねた分、同じ歳を重ねているから


<Julieの年金の話にも、じっくり耳を傾けて>
年金は支払っていればこそだけれど
10代の頃、Wプロの契約社員みたいなものだったから

京都から上京して半年ぐらいで人気がでたので、成人になったときは支払能力あったのに
給与天引きはされていなかったそう

6月25日に65歳になって基礎年金をもらえるようになって
最初は1ヶ月分しか振り込まれないから、それを聞きに行ったら
誕生日の日付の問題と説明を受けて
10月には2ヶ月分もらったそうだけど、額が減っていて
それも説明を受けたはずなのに。。。。と

若い時期に年金保険に入ったいたとかで
65歳になったら、もらえるようにしていたみたいで、金額を聞いて
働かなくてもいいじゃん!って気分になっちゃうような、嬉しそうな表情のJulieだったっけ


<年金をもらう年齢になったジジィ(語尾上げて)のこと>
60になったぐらいのころ、ステージでジュリーでしたっていうところ
ジジィ(語尾上げて)でしたって言うようになった
ジジィについての客席の反応は聴こえたり聴こえなかったりらしい

前期高齢者の中ではわかぞうだけどって
ニュースな話題で川上哲治さんが亡くなったことについて

うちのお父ちゃんのほうが長生きって
舞鶴ライヴで誕生日を教えてくれたけれど、先日99歳を迎えたそうで
百から一をとって白寿と説明するJulie
来年100歳になったら
京都府から何かお祝いをいただけるとかで、お兄さん夫婦が頑張ってサポートしているそう
Julieの家系としては長生きするみたいだけれど
早くにガンで亡くなってる親戚もいるそう

DNAを調べると先々のことがわかるようになってきて
海外の女優さんみたいに予防のためにとってしまわなくてもって

保険の年金や国民年金で生活できるような高齢者になってからの自分を考えると
仕事を持っているということが一番
Julieはつぶしもきかないから
銀行員にもなれないし、あまさんにもなれないって


ときどきお客様と相対して
仕事ができること
それがなくなったときが仕事をやめるとき


この歳でプロダクションもつくれないし
ひとのことより自分のことが大事だと言うJulieだから
自分の会社も一代で終わると思うって


コンサートも毎年やらせてもらっている
ニワトリが先か卵が先かに似ている
自分の会社でコンサートができるシステムを早い時期から作れたことがよかった
ある程度の本数があれば、この先、続けていくことに何の心配もない
心配なのは身体のこと
病気をしたらたいへん

テレビからの情報で男性は偶数の年が危ないとかで
Julieは66歳の来年が気になるらしいけど
ある情報では68歳が気をつけなくちゃならない年だとか
それを気にして過ごすか気にとめないで過ごすか それぞれだけど
とりあえずは注意しながら過ごすJulieみたい



<野球の話>
今年のタイガースは2位なんだけどなんだかねぇって

今年の東京、大阪、名古屋の正月コンサートでは
巨人に包囲網ひこうと関西では燃えろ阪神タイガースとかいうタイトルにしたのに
その甲斐もなく前半戦はよかったのに。。。。

ケイタイに試合結果が入るようにしてあるJulieだから
ケイタイに届くメールで
あ、勝ったな~と思うとまた次の日は負けてたり、3連戦あると必ず1勝2敗だったり
って

野球のセパ観客動員数についてあれこれ
お金を使わせることではなく、継続して長くいてもらうことを考えたらと
Julieからの提案


今日のトークショーの料金、高くて申し訳ないけれど
自分だけじゃなくホテルのお料理も
Julieのおしゃべり料金はいくらなのって気になるところだけど

Julieのコンサートは7000円
タイガースは8000円

1000円の違い、Julieひとりの力ではとめることができなかったそう
メンバーの多数決で決まったそう

来年から消費税が上がるから商売としては値上げが普通だけど
そうではなく
いっぱい来てもらって補えるようにすればいいのかなと
長くやる場合にはそうしていかないと
とJulieの考え



<タイガースのグッズ料金あれこれ>
かつみデザインのTシャツ
Tシャツの生地の選定から値段交渉までをかつみがひとりで担当することになって
あれこれ途中経過を報告受けたとき
黒の方はプリントする前に下地をのせないとならないので、値段が高かった
もっと高くてもってメンバーもいたけれど
同じ値段にならないの?ってJulieが間接的に伝えたら
「ここまで、やるのにどれだけ苦労。。。」とか言われた
僕なら、ひとつのとこに決めないで、別のところあたってみるとかするけど。。。。

デザインから値段のことまで
みんなの意見がまとまるまで、あれこれだった
ってことで

Julieは買うひとの気持になってくれたのね(ココロの中でパチパチ)


数年前のグッズ販売のこと
Julieのゲスト3人のとき、コンサート会場でゲストのメンバーが自分の本を売りたい、CDを売りたいと

沢田のコンサートに本を置かせてというのは筋が違う。。。
普通ならそう思うだろうって
映画やテレビで顔を売ってるメンバーは売るものがなかったそうだけど
テレビでステップふんじゃうメンバーに、ええわ~って

ドクターXは観てないけど、ゲストでのステージ、ベーシストとは思えないくらい
人を笑わすのが上手だったっけ



<チャリティのこと>
Julieの考えは
「個人でやるもの」、そして「やるなら黙ってやるもの」だそうで
うんうんってココロの中でしてたら
「僕がやってるかやってないかは言う必要ないし。。。。」
って言ったJulieの表情
 なんだか口元が妙に可愛く見えちゃった!!


前回のゲスト3人のJulieのコンサートのときに
ピーがチャリティーをやりたいと
そのときは、自分のコンサートなので、やるなら個人でと返事をしたそう

今回はかつみがチャリティーをやりたいと
Julieの実演つきでかつみが希望したあれこれを語っていたJulie
今回はメンバー全員で決めるので、そうなった

チャリティーコンサートをやるにしても、ボランティアだけでは成り立たない部分もあったり
思いついたひとはいい案が浮かばなかったようで、
スポンサーなんて言葉もだしたとか、そんなのつくわけないと思うJulieが 
知恵をしぼって考えついたのが今回のCD


ゲスト3人のときの横浜でのコンサート
12月23日クリスマスのイブイブだったので
この日のためにみんなで練習して♪ホワイトクリスマス♪を歌った

そのとき歌ったものにかつみの声をプラスしてCDを作った
お金のかからないことを考えるのが上手なJulieに(パチパチ)
この瞬間も
なんとも可愛い表情だったかなぁ

リハーサルスタジオでかつみの歌声を録音
そのときにはJulieもいて
曲をアレンジした鉄人バンドの泰輝さん、かつみが歌う部分を、ここからってピアノを弾いて
トラックダウンにも参加したJulie
かつみの声が入ると「ザ・タイガースなんやね」って
かつみの声がわかるように
大きくすることではなく、聴こえるひとには聴こえるように、みんなの声が均等に聴こえるようにして


クリスマスソングだけれど
僕らの年代は、すぐ忘れちゃうからクリスマスが過ぎて、あぁってことにならないように
前もって発売をした

ザ・タイガースのホワイトクリスマス、1曲だけなのに1000円、
高いけれど
売上は、東日本大震災で親を亡くした子供たちの基金に寄付をすることに


僕、個人では しないけれど
グループなので、みんなの意見を聴いて、みんなのやりたいことのひとつだった

キャリアとか売れてる指数で、ものを言うのは苦手なので
タイガースのメンバーの中では一番年下で、メンバー全員でミィーティングするときには
気を使うんだからって

(客席に目でうったえていたJulieだったかなぁ)


月1回のミィーティング
最初のころは、まだ先のことだからみんな気もそぞろだったけれど
あれこれ決め事しても
みんな聴いてなかったり、忘れちゃったりで、ちっとも真剣に考えないから
心構えとして、つぎつぎに決めていかないと間に合わなくなるからねって
一番年下のJulieが言って

(Julieの気苦労どれほどだったかしらねって、あれこれ思ったり)


最近では、ラジオ収録のときが最後だったみたいで
そのときには、いよいよだね、練習しないとって
みんなが
4人だけで練習してもいいかなぁって

僕抜きで、みんなにいいようにされたら困っちゃう
みんなは気持ちいいかもしれないけど、歌うのは僕だから
僕が気持ちよく歌えるようにしてもらわないと


ひとりで、コードやフレーズを覚えるのはいいけれど
4人だけでなく、一緒にやろうってお願いしたそう


前回のときには、ピーは常に練習をしていて
食事にいっても、手が動いてた
ドラムのことが気になっちゃったりで鍵を落とした
海外で生活しているピーはもうみつからないかなぁって
日本はそうじゃないから
思い当たるところ、モノレールとかJRとか落し物コーナーに問い合わせたらとJulie
みつかったときに信じられないねぇってピー(ピーのマネ)


<Julie担当のパンフレットのこと>
こんなに厚いんだからと自慢げなJulieの指先
昔、取材された写真は個人の肖像権の問題で、本人の許可がなければ使えないそう
報道で写真や映像が使われるのはそうじゃないみたい

W出版も タイガースのメンバーの許可がないと使うことができないとかで
今回は、ほとんど写真に関しては費用がかかっていないみたい
そのかわりに、写真を選んだりするのに、たくさんの時間を費やして

写真を集めてみなければ枚数もわからないし、
レイアウトにも時間がかかるし表紙のデザインもあるし
1月の発表前から準備を進めていた

タイガースの一番目のマネージャー(亡くなられた中井國二氏)と
生前、中井さん宅で、ふたりで会った時に、パンフレットの話をしていた

そのときのことを思い出しながら自分なりに考えて
2013 THE TIGERS って書いてある下にみんなの写真があるデザイン

その当時からやってくれている広瀬さんっていうデザイナーのひとと
今まで培った知恵をだしながら、あれこれして
メンバーには今年の2月ぐらいに見てもらった

今の写真はJulieの意見を反映させて少ないみたい
まぁるいカーブをポン!ってしながら、今のを見たってしょうがないじゃんって


昔の写真の中に
デザイナーがこれはどうですかって
ピーが芝生のところで水着姿で横たわっているのがあって
本人に確認したら「うーん、きわどいなぁ」って言いながら、承諾したそうで
ピーは、気に入っていたのかもって
ピーが一番かわっていないけれど、皴の数が一番増えたって


パンフレットの値段を決めるときに、みんなは3000円って
8000円を払って観に来て3000円のパンフレットを買ったら1万円を超してしまう
って

お客さんの立場になってものを考えるタイプのJulieが
2000円にしたそう
写真を提供してくれたところが
ビックりするような破格のお値段とのこと



ゲスト3人のときに、個人の本屋やCDも売ったけれど
僕のことを♪ちょっと太めのジュリーちゃん・・・った歌ったCDを
販売したメンバーは
途中からトレーナーを作ってきて販売したそう
(私は知らなかったけれど)
昔、レコード会社の先着でプレゼントしていたトレーナーで虎の模様が入っていて
よく売れたんだって
タイガースのものだから、サリーとピーと僕に分配するのが普通だと思うし
かつみにだって分配しなくちゃいけないものだと思うけどって

今日のJulieがあるのは
誘ってくれたメンバーのおかげさまだから、ふきだしがいっぱいでた研ちゃんだけど
思うだけにして
じゃないと、ものごとまるくおさまらないものね

(Julieの表情まっすぐみつめながらココロの中で、うんうんってしてたひともいて)


今回のグッズ販売はTシャツとパンフレットとCD、タイガースのものしか置かない
Tシャツのことは、Julieもあれこれ意見があるみたいで
5人の顔が載ってるから
誰かが載ってるから着たくないっていうひとがいたらどうしようってだったり
着なくても記念だから買うかなぁだったり、あれこれ買うひとの気持ちを想像するJulie

そんなこと今更言わなくても、ざっくばらんに話し合えばよかったじゃん
って思うかもしれないけど
そんなふうに話し合えないのって
文字だけのパターンも作ってほしかったなぁって

(そうねぇってJulieと同じくなひともいて)


タイガースの公演はすべてチケット完売
京セラドームは、30000席、東京ドームは33000席のチケットが売れて
消防法を考慮して座席の配置等あれこれしたら
まだ増やせるかもって

僕達が思っていたとおり、観たいと思ってくれたひとがいっぱいいて嬉しい


僕が東京ドームと京セラドームで還暦のコンサートをやったときに
東京は30000、京セラは20000だった
友達だって、
ひとりじゃ無理だと言った、タイガースを呼べば入るかもと、
ずいぶん失礼なヤツと思ったけれど、そんなことをいう友達がふたりもいたおかげで
燃えた
そのときは、好きなお酒を半年断って願掛けをした

タイガースのときから今まで、ずっと貢献してきたイベンターでさえ逃げたけれど
結果的に無事にできた

そのときは、あのジュリーが還暦になった
もうジュリーを観られるのはこれが最後かもしれないと集まってくれたのかも
いまだにテレビに出ていた頃みたいに人気者と思ってるひとが多い
それは正しくもあり、正しくないことでもあって

今までの人気のバロメーターはマス(テレビやラジオ)のことに関して
ふだんは切符(チケット)がとれないけれどドームならとれるかもしれない
大きなところは、フアンのひと以外が来てくれるから
それが可能になる
場所が大きくなればなるほど、その比率が逆転する


かつみがいたタイガースは2年、そのあとシローになってからは2年
タイガースはたった4年間しかやっていない
このころは情報が個々に入ってくる時代ではなく
今は、一度に情報が流れていく時代になった

たった4年間で、僕達を観ていたのは、ほとんどが女性
今では考えられないことが起きていた
学校の補導の先生が生徒の切符を取り上げたり
怪我人がでたりすると大きく報道されたり



<昔の木島紀夫ショーのこと>
現場から生中継のテレビ番組があって
君たちの音楽はピアノもフォルテも何もない・・・とか言って僕達を攻撃した
そのときにサリーが
「僕たちはあなたたちのような汚い大人にはなりたくない、綺麗な大人になります」と言った
メンバーみんなに覚えてるって聴いたら
そんなこと言ったっけって
昭和43年6月22日、池袋ドラムでの出来事
Julieは、ハッキリ覚えているそう

(私も一生忘れられない出来事としてハッキリ記憶に残って)

綺麗な大人になることは難しい
僕らの時代は成人になっても大人のあつかいされなくて
30前後になって、やっと認めてくれるようになった

信用をなくすのは簡単だけれど信用を積み上げていくのは時間がかかった
こつこつやっていくしかないと今までやってきた


京都で大人のバンドでバンドボーイをやっていて
演奏しているところに、ピーやサリーやタローやかつみが遊びに来ていて
そこで誘われて
四条河原町と三条の間にあった凱旋門ってところに呼び出された
「君が入ったら日本一になれるから」と誘ってくれたのに
そのことも、みんな覚えていなくて、
あのサリーまで忘れてるって
「寂しーーーーーぃ!」って
言ったときのJulieが ちょっぴり切なくもあって、でも可愛かった!

ひとの記憶は
自分の都合いいようにしか覚えていないから
って


どのときだったか
左でマイクを持って右の人差し指が斜めな感じになったり
右足が一歩とびだしたり
マイクを右手に持ってるときに
左手だけでジャケットのボタンをはめていたり
あらJulie器用なのねなんて
あぁそうだった、Julieは右手を二回も怪我しているから左も自由自在だっけ
ボタンホールにかかる左の人差し指をみつめたり



<讀賣新聞の5人の絆の取材>
1回目のときにタローが
「僕達はアイビーだったけど、ジュリーはカッコ良くもなく、歌も上手いと思わなかった」って
僕だったら、そこは言わない
「ファッションはイマイチだったけれど、なんか雰囲気はあった」とか
なんかわからないもののほうが強いと思うなぁって


<ザ・ヒットパレードという番組>
エンディングのときにカメラがパーンするから、カメラに向かってニコっと挨拶したら
何の気なしにしていたのに
大人から「この子はいい子だね」って言われた

そのときテレビ画面みつめて、あらお茶の間に挨拶しているの?
なんて思っていたんだったかなぁ
カメラが向いたらついつい反応しちゃうJulie
カメラ目線スタートしたのは、この番組からだったっけ?



<ギネス登録のこと>
コンサートやこういう場所でしか言わないけれど
タイガースを観に来てくれるひとがいっぱいいて嬉しい限り(チケット完売に)

僕が東京ドームと京セラドームで80曲を歌った時も
業界のひとからギネスに登録するようにすすめられたけれど
81曲を歌うひとが必ずでてくるからと思っていた

若い歌手が81曲歌って登録した
申請費用が100万かかるから、僕はそれがおしかったのなんて冗談っぽく言ってたJulieだけど

裕也さんも、ニューイヤーロックコンサート20年以上やって
ギネスもんですねって言ったら
裕也さんのマネで
「ギネスに登録するのに100万もかかるんだ」って


そんなに費用がかかるなら、ギネスって何?と思ったら
Julieが教えてくれて
ギネスはギネスビールが副業でやっているんだそう
ミシュランはタイヤの会社の副業だって


世界にひとつしかない記録を達成したとしても
登録しないひとがいるってことで
ギネスに登録してなんの意味があるんだろうって改めて実感したひともいて

世の中、
数字だけを自慢げにしているひともいるけれど
その現場にいて同じ時間を共有したひとが認めればいいじゃんってことで

Julieも
今まで何回コンサートをやってきたとか、そういうことが自慢のタネじゃないって

Julieの表情みつめながら、ココロの中で、そうねぇってしながら
誰にもマネのできない自慢のタネ
 こっそり見えないとこに隠してるひとが素敵なんて


この話をしているときだったかなぁ、いつもの照明さんの合図
初めてのひとに
あと15分ですよってお知らせの意味なのって
時計をしているから大丈夫だけど
一瞬、僕が見えなくなるような合図もいいかもって



<12月のザ・タイガースのステージ>
昔と同じように5人だけで音をだすけれど、Julieが提案したのはキーボードを使わないこと
ストリングスの楽曲は昔やっていたようにギターで演奏する

みんなタイガースを解散してから順風満帆だったわけではない
若くして売れてしまったので、僕の場合は元タイガースと言われてたいへんだった
必ずタイガースの歌を歌わされたりして、最初は凄く嫌だった
♪君だけに愛を♪のときには女性のコーラス(実演つき)だったり


二度と凄いことはおこらないと思っていたら、そのとおりだった
いろいろ間違いもおこし、
舞台から落ちたり、
サンケイスポーツから落ち目のジュリーと書かれた
まだバッシングとかない時代だったから、今だったら大変だったかも
そういうことがうっとおしい
今はテレビにでないけれど、でるときは昔の姿

僕達は評価される仕事だけれど
ひとにいいとか言われたくないし、あかんとかもっと言われたくないから
テレビには出て行かない
スイッチひとつで見れるテレビにでて、テレビ用のコメントを言うのは
やっかいなことでもあり難儀なことでもあって


せっかく、ここまで生きて元気でいるんだったら
ほんとうに自分が好きなこと、コンサートをやりたいと

お客さんに足を運んでもらうものだけをやっているけれど
これも喜びがある
ずぅっと先のチケットを買って予定を入れてくれて、その日までずぅっと待っていて来てもらえる
こんな有難いものはない

いつまでできるんだろうと思うけど
昨日もテレビでトライアングルの音が聞こえなくて、一緒に見ていた人に確認したら
自分だけ聞こえなかった

三半規管がダメになると平衡感覚とか音程がとれなくなる
ラップみたいになっちゃうけれどラップ用に作っていないから間延びしてしまう
(いつだったかのお正月、ラップみたいだったなんてこと思い出しちゃった)




<来年の1月24に放送予定>
東京ドームのときにNHKが撮ってくれて放送をしてくれる

もう少し待っているとで~ぶ~で~が
これは包み隠さず(まぁるいカーブを強調して)収録される

これは2次使用なのでお手頃価格にしたいと思うけれど
みんなの意見で、押し切られてしまうかもって


タイガースが終わったら、僕もずいぶんスッキリすることと思う
スッキリしたからと引退はしない

1月から2月にかけては東京、大阪、名古屋とお正月コンサート
それが終わって新曲4曲のレコーディング
音楽劇もやって
7月にソロのコンサートで全国を回る


これが何年続けられるのかと思うけれど
ひとつひとつ大切に
いろいろ手をかえ品をかえ、やりようがないと思いながら。。。。
作戦を練っているんだって

あんまり大勢のひとと関わらないで
できるだけお金を使わず
地味にちっちゃ~な感じで
誰にも知られず
人知れず
コンサートを続けていくことができればと


ひかえめなJulieの結びの言葉、まっすぐな表情みつめながら聴いて 
なんだかわからないけれど、ほっこりな気分になって


ライヴ終わりに、時計をしているマイムなどして、もうこんな時間ってするけれど

あっという間に時間が来てと
左腕にしている腕時計をながめるJulie
この時計、手巻きなのって、おっきな文字盤の時計見せてくれて
なんだか嬉しそうなJulieだった


そんなJulieから
身体に気をつけて日々、楽しい時を過ごしてねって



♪Pray~神の与え賜いし♪のイントロで
マイクを口元に
今にも歌いそうな素振りしつつつ
くるっと横を向いて 
下手袖のカーテンの中へきえていったJulieでした



天井の照明はCDのJulieの歌声とともに、あっちこっち照らして
照明に包まれたまぁるいテーブル席
久々のひとり参加だったけれど
Julieが繋げてくれた宴で、知らない初めての方々と楽しかったわとか、またどこかでねって

ほぁっと温かいディナーのプレリュード(前奏曲)
(プロローグ~焼きたての味わい トリュフと茸のタルトレットをアミューズに)で
スタートした神戸のトークークショー
薔薇って文字も紫って文字もいて照明もおまけでついて
なんだか誰かの気分はじんわりなって


黒いリボンの薔薇と当日バックの中でJulieのおしゃべり聴いていたブルーのお月様


ひかえめなJulieの結びの言葉にほっこりして、2013年トークショーの締めのページ閉じよ
2013年Julieのライヴあとふたつあるけれど
2014年、Julieの歌う♪愛のプレリュード♪に繋がるかなぁ


11月2日 記

TOP