せかいの探し方。



今日、初めて教えてもらったことがある。

世の中には、いろんなセカイがあるんだって。
すごく広くて、たくさんあるんだって。

きっとみんな、迷子になっちゃうね。
だって、道しるべがないんだもの。


けれどみんな、小さな明かりを頼りに進んでゆく。
懸命に、必死になって。

そうしたら、いつかきっと、たどり着けるんだって。

でも、中にはコワイところもある。

行ったら最後、戻りの道はなくなるらしい。
いま来た道は、後ろを振り返ると もうなくて
まっくらな迷路みたい。

明かりは小さくあるけども
点いたり消えたり、変わったり。

だから、返れることもあれば、返れないこともあるし
返ったとしても、そこは元の場所じゃないかもしれない。


セカイというのは、どうやらあまくはないらしい。


それを知ってか知らずか、完全防備で身を固め
意欲満点で飛び出す人もいるかと思えば
体ひとつでゆっくりゆっくり進む人もいる。

時々、進み方を忘れて迷子の人もいる。
でも、声をかけてはいけないらしい。

どうしてって聞いたら、それは自分で考えな、だって。


僕は苦労が嫌いだから、
なるべく遠いセカイに行くのは嫌だけど
いつかはみんな違うセカイに行くんだって聞いたから
多分ずっとここにはいられない。

知らないところへ行くのは何だかこわいけど
みんなそうしてきたんだから大丈夫さと
最後に背中を叩いてくれた。

セカイに行く日は人それぞれみたいだから
明日かもしれないし、10年先かもしれないけど
行き先を決める時間はたっぷりあるんだから
気楽に考えていくよと答えたら

セカイを知ってる人たちは
それが一番大切なことだと、大きな声で笑っていた。